大変お待たせしました!トヨタスペイドのリフレクターレンズ(後ろに着く反射板)は「薄め」のスモーク塗装で完成となります。
こういった底の浅いタイプのレンズはちょっとのスモークでも濃く見えがちですが、実際はかなり薄いスモークなので反射板の効果はちゃんと残っております。御安心下さいませ。
紹介が遅れて失礼しました。またこの度のご依頼、誠に有難う御座います!
こちらはジャガーXJのエンジンカバーで、今回は「全体を艶消しの赤、文字を黒」で承っております。本当は結晶塗装にされたかったようですが、素材が判らず前例も無いので、熱を掛けた時に変形してしまうとなるとちょっとマズイとの事で今回は通常の塗装にして頂きました。結晶塗装は硬化時に150℃程度の熱を掛けるので、当然熱に弱い素材では耐えられないのです。きっとこれ一つで結構な金額するんでしょうね(車が車ですので・・・)。
素地がザラザラとした梨地なのでこのまま「艶有りクリアー」を塗るとちょっと残念な仕上がりになってしまいます。なので今回は艶消し仕様にしてこの梨地のままでも極力目立たないようにしようと言う事にしております。
ちなみに文字については赤を塗り終わった時点で表面を研磨して素地の黒を出し、その後全体にクリアーを塗る事を想定しています。ただ画像で見ても判るように、文字がどうもシャープさに欠けると言うか丸っこくなっているんですよね。最初の段階でこれをもっと平滑な状態にしておく必要がありそうです(または違う方法も検討しています)。
それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!
先日より溶剤槽に漬け込んでおいたインプレッサのインテークマニホールドです。旧塗膜を剥離して洗浄したらリン酸処理を施して再度よく洗浄し、水気をよく取ったらマスキングを行います。
インジェクター?が挿さる箇所は真円なので予め作成してあるマスキングシートから丁度よさそうなサイズを選んで使っています。エンジン周りのパーツを塗装する際には意外とこれの出番が多いんですよ。
そしてブースに持ち込んで本塗り開始です。今日は土曜日でしたので比較的のんびり作業をしていましたから、実質行った仕事はこれだけです。今日だけで見ると完全に赤字ですが(苦)、3月は色々塗らせて頂いたのでトータルでは黒字になっていると思います。そろそろ今月分の帳簿も付けないとですね・・・。
そしてプライマー塗布です。画像だと立った状態ですが最初は寝かした状態で裏から塗ってその後表側を塗っています。
この状態で撮影するのも珍しいのですが、今日はこれだけですしね(笑)。これだけを見ていると普通の塗装と変わり無いように見えますが、それにしてもかなり塗り込んでいるのが判ると思います。これが塗り足り無いと結晶目が細かくてはっきりとしないので、多少リスクはありますが一気に4~5コートくらいを塗り重ね、また全体が同じ膜厚になるように意識して塗ります。
そして熱を掛けて焼き上がった状態です。熱が冷めるとテープが剥がし難くなるのでこの後直ぐに剥がせる箇所は剥がしておいてます。
結晶塗装用の塗料は確かに「塗って熱を掛けるだけで!」と言うところもあるのですが、実際の塗り方はスプレーガンのノズルパターンを一番細くした状態で(勿論最初から最後までです)、部品から出ているイボイボの突起を避けならが塗っています。いつかウェアラブルカメラを装着して塗る日が来ましたら動画でも紹介出来ればと思います。見ていて気が遠くなると言うか酔うと思いますが(笑)。
それでは完成しましたら改めて紹介させて頂きますね。もう少し寝かして来週半ばまでには完成出来る予定です。もう少々お待ち下さいませ!
先日塗っておいたエポキシ系プライマーが完全硬化したので、同じくエポキシ系の樹脂(固形分の多い接着剤)で継ぎ目を埋めておきます。使うのはいつもの3Mのパネルボンドですね。
今回は「ラインを平滑にする」と言う作業では無く極力周りのラインを崩さないようにしなければならないので余分な所に接着剤が付かないようにマスキングをしておきます。
元々は左右別々に作成した鋳物を溶接で繋げているようです。当時はベルトサンダーやリューターなどが無かったので狭い箇所の溶接は敢えてしないでパテで仕上げていたのだと思います。時代的には東京タワーが出来たくらいでしょうか。
当時だとこういった場合に使っていた樹脂は恐らくラッカー系のパテだったと思います。どこかの本で「自動車板金塗装業界で20世紀中に一番進化したのはパテ」みたいな事が書いてあったと思いますがまさにその通りだと思います。樹脂についてはある程度成熟してきた感があるので今後は環境面、作業者の健康面などに重きが置かれるのでは無いでしょうか。好きだからという事だけでそれを仕事にするのは難しいですからね。
と言う事で少しずつですが手が空いた時に進行させていきたいと思います。もう少々お待ち下さいませ!
先日はわざわざご足労を頂き有難う御座いました。またこの度のご依頼、誠にありがとう御座います!
こちらはレクサスの内装パーツ一式で、今回はこれをトヨタ純正色のBLACK(カラーコード:212)で承っております。艶有りのブラックですね。
ただこれを艶々にするにはちょっと大変なところではあります。プラスチック素地の表面はいつもの梨地では無く、まるでレザーのような大きなシボ模様になっています。
粗いだけならまだマシなのですが、それに加えて繊細な形状になった箇所もあるのでこういった箇所はサフェーサーで埋めてしまわないよう注意が必要です。
インナーハンドル周りは先ほどのシボ模様程では無いにしても表面はザラザラとした梨地なのでやはり「研磨→2液ウレタンサフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった下地作業が必要となります。ロック部については塗装では無くメッキを施す(またはその部品に交換する)らしいので塗装は不要との事です。何にしても作業上これらの部品がついたままだと面倒なのでまずは取り外してからの作業になるかと思います。
それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠にありがとう御座います!