ゼンハイザーマイク塗装 本塗り

mic149 先日到着しておりまいたゼンハイザーのボーカルマイクe945です。#800で足付け処理を行い、台にセットして本塗り開始です。

sennheiser3ちなみにグリルボールの網は普通にぺーパー(研磨紙もしくは研磨布)を掛けても細部まで足付け処理が出来ませんので、その場合はサンドブラスト処理(もしくはウェットブラスト)か、またはこのような感じでウォッシュコンパウンド(研磨粒子)とブラシを使って作業をします。

こういった場合は当店でも密着剤を併用しますが、それだけに頼ると塗装が数年後にペリペリと剥がれて来ますし、塗り上がったそれぞれを比較すると塗装の剥がれ方などは明らかに違います。売って終わりなら見えない部分の手間を抜いて金額を下げるのも良いと思いますが、オーナー様が付いた物に関してはその後のリピートも考えて手間を掛けておくと長くご利用頂けるのでは、と思っています。

mic150 ベースコートにキャンディーホワイト(VW社ニュービートルなどの純正色です)を塗り、十分に自然乾燥させてテープフリーな状態になったらSENNHEISERのロゴをカットしたマスキングシートを貼り付けます。

mic151 ロゴのシルバーは、今までは同じくVW社のリフレックスシルバー(確かLA7W)を使っていたのですが、今回は新しく導入したSTANDOX SPFシルバー「JLM-906」を使いました。

と言うか最初はその前に導入した同じくSTANDOXのMIX819を塗ったのですが、余りの隠ぺいの悪さにこのままでは見切りの仕上りが悪くなると考え直し、2コート目からJLM-906に切り替えています。こちらはすこぶる隠ぺい力も良いので1コート+2コート(計3コート)で済みました。

ちなみに現在ショッピングカートを整備中で、モデラーのような副業的な塗装屋さん向けにこういった塗料を小分けで販売出来るようにしようと思っています。目先の利益とかでは無く、30年後にはもう少し楽がしていたいなぁと思いまして(笑)。

mic152 マスキングを剥がし、クリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

mic155 ロゴのシルバー色は、下地を透かした3コートSPFシルバー程の金属感は出ませんが、それでも蒸着アルミフレーク顔料特有の質感は良い感じになっていると思います。

mic153 網の部分は中を空洞にしてエアーが通り抜けるようにしてスプレーによる塗装が細部まで行き渡るようにしています。

mic154それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

マツダフューエルキャップ塗装 完成

mazda50 大変お待たせしました!マツダフューエルキャップの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介致しますね。

mazda37元々は未塗装のプラスチック部品で、表面はザラザラとした梨地の状態だった物をサフェーサーで下地を作ってから塗装しています。

mazda51 ロゴは塗装で対応する為に多少変更していますが、基本的には元のデザインに近くしてあります。

mazda52 最初のご依頼では「間違えて家族がガソリンを入れてしまうと困るので」と言う事で市販のベロの様な物を購入されたようなのですが、それを取り付けるのはどうかと言う事でこちらのキャップ自体を軽油のイメージカラーでもあるグリーンに塗装しました。

mazda54 ただ単に塗るだけだと素地のザラザラが残って余計に汚く見えるので、下地処理を行って「艶々の仕上りに」と言うご依頼となりました。

mazda56 脱落防止のリングは取り外せないのでマスキングで対応しています。取り付ける時には間に工具などを挿し込んで無理やり入れている跡(傷)があるのですが、塗装後にさすがにそれは出来ませんので・・・。

mazda55 ロゴは塗装で入れていますが、内容が判らなければまさかこれを手作業で再現しているとは判らないと思います。

mazda57塗膜の艶を維持するには極力触らないのが一番なのですが、こういった物はそうもいきませんので、その場合は極力動かさない(擦らない)のが傷を付けない方法となります。

人の手やホコリ、ウエスなどは思った以上に硬い物質が含まれていて(砂埃はガラスや石・金属が細かくなった物と考えると宜しいかと存じます)、それを擦ると見えない傷が徐々に増えていって艶が損なわれて見えてしまうのです。

かといって保護シールを貼るのは塗膜本来の艶を見れなく本末転倒で、傷を増やさないコツとしては、塗装面をグッと掴んで(抑えて)接触面は極力動かさず必要最小限の動作で済ますのが宜しいのでは、と思います。まあそこまで気にすると疲れるので塗装屋さんは洗車が嫌いになってしまうんですけどね(日常生活でも気にしてしまうとノイローゼになってっしまいますよ・・・)。

それでは後程完成のお知らせメール差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

CORSAIR 900D PCケース フロント&リヤパネル検証

corsair1先日到着しておりましたCORSAIRのパソコンケースです。

基本的には「艶ありの黒」での塗装となりますが、フロントパネルとリヤパネルについてはグリーンとの塗り分けがありますのでそちらを確認・検証致します。

corsair5 こちらはパソコンの裏側のパネルです。

corsair4 枠と内側とは別体構造となっている為、まずはこちらを分解します。

corsair6 こんな感じで外れました。

corsair7 どうも前回行ったCORSAIRのケースよりも重いと思ったら、どうやら枠の部分はプラスチックでは無くアルミ素材のようです。重い訳ですよ・・・。

corsair8 こちらはフロント側で、同じく枠と中央のパネルを分解しました。

corsair9 どうも形が似ていると思ったら、アルミ製の枠に関してはフロントもリヤも同じ物を使っているようです。まあパソコンケースにアルミ鋳造品を使う事自体あり得ませんから、この辺でコストを抑えているんでしょうね。

corsair10今回はこちらの枠の部品を黒とグリーンでの塗り分けを承っています。

尚、形自体は以前別件で施工したCORSAIRのフロントパネルに似ていますので、参考までにそちらも紹介致しますね。

corsair96形は今回の物ととても似ているのですがサイズがこちらの方が大分小さく(それでも一般的なタワーPCより大きいです・・・)、また枠の部分はこちらはプラスチック製です。なので今回もてっきり樹脂製かと思っていました。

corsair11 グリーンの色味に関しては色見本帳をお貸出ししまして、ただ車のボディーカラーではご希望の物が見つからなかったらしく、今回はこちらのPANTONEの色でご指定承りました。

ご要望としては、

第一候補:PANTONE332
第二候補:PANTONE3375
第三候補:PANTONE331

となりまして、ただどれもSTANDOXの配合データが存在しませんので、今回はこれを基に新たに色を作成します。また念の為今後の事を考えて配合データを残しておこうと思います。

corsair12 と言う訳で早速塗り分けのイメージイラストを作成しました。現在少々体の調子が悪いので余り激しい動きは控えてデスクワークに力を注いでみました(どうも帯状疱疹と言う病気らしく、体がとても痛いのです)。

corsair13塗り分けは内側と外側で範囲が少々異なり、外側は正面から20ミリの位置までとなります。

corsair14対して内側は正面から15ミリまでの範囲となります。

素地のザラザラは樹脂成型時の物では無く塗装による物で、このまま色を塗っても艶のある仕上がりにはなりませんが、前回と同じ方法として「最初に艶あり黒を塗って一旦完全硬化させる」→「多少艶の引けたような仕上がりになる」→「全体を足付け処理し、部分的にグリーンを塗って全体にクリアーを塗る」と言った作業で艶々の仕上りにする予定です。ただ色の隠ぺい力からして先にグリーンを塗るかもですね。

他の部品もそれぞれ検証してきますのでどうぞもう少々お待ちくださいませ!

S-WORKSカーボンフレーム&フォーク サフェ研ぎ

sworks34 先日旧塗膜の剥離を行ってサフェーサーを塗っておいたSPECIALIZED S-WORKSのカーボンフレームとフォークです。その後熱を入れて塗膜を完全硬化させましたのでサフェーサーを研ぎ付けます。

sworks33 ボトムブラケットのベアリング周りのアルミ枠はフレームと一体構造になっている為、こちらは予め外周をノギスで径を計ってピッタリのマスキングシートを作成してマスキングに使っています。またサフェーサーを塗る時は膜厚で段差が付くのが嫌なので、さらに1ミリ程大きくしたマスキングシートを重ねて本塗りと同じ位置でブツ切りにならないようにしています。

sworks36 サフェーサーの上に塗った黒い点々は研ぎ忘れ防止のガイドコートで、これを見ながら研ぐとどこが低いのかやラインが崩れているのか一目で判ります。軽く研いでいますが、ボコボコなのが判ると思います。

柔らかい当て板を使うとこういった凸凹はそのまま残ってしまうので、最初は固い板を使って多少ペーパー目が深く入ったりカクカクしたラインになるとしてもその辺は構わず研ぎ付けます。

sworks35こういった細いパイプ状の面はつい柔らかい当て板を使って素早く研ぎたくなりますが、こういった個所も一旦は固い当て板を使って多角形的に仕上げ、その後柔らかい当て板を使って曲線的なラインに仕上げていきます。

ちなみに本来は当て板を斜めの方向にスライドさせるように研ぎたいのですが、このようなカーボンフレームのチューブはクロモリパイプなどの円柱形とは違って3次元的に複数の曲線が入り組んでいる為、その動かし方だと当て板の角が当たってスジ状に彫れてしまうのです。

なので一旦縦方向に研ぎ付け、その後角を取る方法にしています。

sworks37 空研ぎは#320→#400で行い、この後は水研ぎに移行します。

sworks38 空研ぎ用の#600や#800のペーパーも勿論ありますが、それだとどうしても研磨力が足りなく深いペーパー目が残りがちなので、水を使っても大丈夫な場合は#600→#800は水研ぎで行う事が多いです。

sworks39 ここでも#600は当て板を使って面出しを行い、その後ペーパーのコシを使った手研ぎで目を均していきます。最終は#800の水研ぎペーパーと、#800相当の布状研磨副資材(アシレックスレモン)で仕上げます。

sworks40同じようにフォークもサフェ研ぎを行います。

sworks41良く水気を拭き取って乾燥したら付属品(マスキング用のイモネジ)を外し、三回目の計量を行っています。

剥離作業前の重さが1138.3gで、旧塗膜を剥離後は1057.2gで81.1g減、今回サフェーサーを塗って研いだ状態がこちらの1112.9gとなります。

一応新車時よりはまだ軽いですが、この後の本塗りは2回に分けて行う予定ですので、恐らく40g×2=80g程は上がるのでは、と思う次第です。この辺はサフェーサーで全体のラインを修正しているので余分が出るのは仕方ないですかね。ちなみに今回は重量増の事については特にご指摘は無く(そもそもここまで剥離作業をするつもりもありませんでした)、てっきり普段乗りかと思いきや、普通にレースに出られているようでビックリしました。と言うかもう一台S-WORKSをお持ちと言う…(恐)。

それでは次回は色の検証を行おうと思います。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

 

バイク用アルミパーツ塗装承ってます

bike30 先日到着しておりましたバイク用のアルミ製部品です。こちらは以前BMW MINIのメッキエンブレムの塗装をご依頼頂いた方で、今回はこちらを艶あり黒の塗装でご依頼頂きました。この度も当店をご贔屓頂き有難う御座います!

bike31 素材はアルミで、一見スベスベしているのですが、良く見ると表面には細かい凸凹があります。これにこのまま色を塗っても艶々にはなりませんので(中途半端に艶が引けたような仕上がりになります)、「サンドブラスト処理→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程で下地を作ってからの塗装となります。

bike32ただしこの裏面のサフェーサーを研ぐのはかなり大変ですので、サフェーサー仕上げのメインは表面のみで、こちらはサフェーサーは極薄膜のみで軽く表面を研磨(足付け処理)する程度に留めてコストを落とす事にしています。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度も当店をご贔屓頂き有難う御座います!