デジタルカウンター 本塗り

 先日分解作業を行っていた携帯用デジタルカウンターです。

素地は未塗装で、若干ざらついた感じがあった為、

 軽く#800で水研ぎをした後、

 洗浄剤と研磨粒子が一緒になったウォッシュコンパウンドとナイロンブラシを使い、細部まで足付け処理を行います。

 その後よく脱製清掃し、台にセットして本塗り準備完了です。

 色はサンプルとしてこちらの薄いピンク色のパッケージ紙を御用意頂いたので、色見本の中からこれに近い色を選び、そこから配合データを使って計量調色(秤で量って色を作る作業)を行います。

 プラスチックプライマー塗布後、ピンク色で作製したベースコートを塗布します。一応パッケージの色と比べて確認しておきました。

 そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様となります。

 電池部分の蓋は爪の部分には塗料が着かないよう、ここだけマスキングをしておきました。

この後一晩は常温で自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて強制乾燥~完全硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせていただきますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

マツダRX-7 リヤブレーキキャリパー塗装 完成

 大変お待たせしました!マツダ純正RX-7用リヤキャリパーの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

 元々未塗装だったキャリパーを、

いつものようにブレーキ屋さんにてサンドブラスト処理を行い、

全体にプライマーを塗装→膜厚を着けたくない個所はベースコートの黒のみの塗装としてマスキングをしておきます。

色に関しては、今回は一緒にお預りをしたbrenboのフロントキャリパーの赤に近い色を見本から選んで採用しています。

いつものブレンボキャリパーのレッドに比べると、今回は若干青味が強くなっています。 いつものブレンボレッドについてはこちらの記事でも紹介しておりますので宜しければご参照下さいませ。そちらはもっと朱色っぽい赤となります。

ちなみに今回のリヤキャリパーはRX-7のFD3S用との事ですが、これをロードスターに流用するケースが多いようです。少し前からマツダがロードスターのレストア部門を立ち上げたので、もしかしたら今後こういった需要が増えるかもですね。

 ただし見ての通り純正キャリパーは部品点数が多く、また形状も複雑&素材が鉄と言う事で、アルミ製のブレンボキャリパーに比べて塗装は手間が掛かります。

 費用を抑えると言う事であれば、車体から外さずにマスキングして塗るという方法もありますが、その場合はどうしても塗れない個所がある事、またサンドブラスト作業は出来ませんので今回のような作業は不可能です。

 ちなみにですが、自家塗装などで鉄にそのまま色を塗ってもいずれ剥がれてしまいますのでご注意下さい(金属への塗装はプライマーの塗装が必須です)。また密着剤にはそれ自体に防錆効果はありませんので、腐食を気にされるのであれば鉛やクロムなどの防錆顔料を含んだプライマーの塗装が必要です。ラッカーサフェーサーでも塗らないよりはマシなので、まずは油分や汚れを落とし、しっかりと足付け処理をしておくと良いかと思います。

 日が陰って来たので室内での撮影に切り替えました。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!