トヨタパブリカステアリング補修⑤

 先日に引き続き、トヨタパブリカハンドルの補修下地作業です。

 ひび割れた個所を根本まで削り、最初に粘度が低いエポキシ接着剤(3Mオフホワイト)で内部のスチール製の芯と樹脂を固定し、その後骨材の入ったエポキシ接着剤(パネルボンド)を肉付けの為に2回塗っています。

形は悪いですが、これで大よその強度は保たれたと思うので、ここからは成型の作業となります。

モリモリに塗った接着剤をペーパーで削ります。

こちらは最初の方の画像で、劣化して捲れ上がっていた部分を取り除き、エポキシで固めた後にカットしたABS板を嵌めています。

 ABS板を使わず全部接着剤で埋めても良かったのですが、元々あった穴を再現したかったのでこうしています。

 ここも一旦取り外し、成型した後に接着しています(そのままだと伸びて歪んでいて上面が合いませんでした)。他の部分が剥がれても、ここは残ると思います。

そしてポリエステルパテを塗ります。

 この後はまた恒温器(炉)に入れて熱を掛けるので、ついでにひび割れた個所にエポキシ接着剤を塗っておく事にしました。

ここに見える大きな亀裂は、多少延長はしていますが後から出来た物では無く最初からあった物だと思います。亀裂と言うよりも成型時に型の端っこに芯が寄って部分的にそれが露出してしまった、みたいな感じでしょうか。

ギボシ端子とネジ穴のあるプレート部分は塗らずに残す予定なので、この辺はパテや研磨は行わず、接着剤を塗り込む程度に留めておきます。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!