トヨタパブリカステアリング補修③

 先日亀裂部にエポキシ接着剤を塗っておいたトヨタパブリカの純正ステアリングホイール(ハンドル)です。

 その後60℃40分程の熱を掛けて硬化させておきました。

 隙間が空いていますが、ここは今回使った接着材(3Mオフホワイト)よりも、骨材が入って厚塗りに適した接着剤(3Mパネルボンド)を使おうと思っているので問題ありません。

 足付け処理と共に余分を除去する為、ダブルアクションサンダーで削ります。

 極力周りの形を崩さない様にしつつ、彫った個所に緩やかな傾斜を付けておきます。

 最初に塗った接着剤(3Mオフホワイト)はシャブいので(粘度が低いので)、主に隙間に染み込んでくれる事を期待し、これから塗る接着剤(3Mパネルボンド)は削って無くなった樹脂部分を補填するといった使い方です。

 その他クラックが入っていて削り落とした個所も均しておき、よく脱脂清掃しておきます。

 次に使うのがこちらの3Mパネルボンドで、最初に使ったオフホワイト同様に強度が必用な個所に使うエポキシ接着剤ですが(構造用接着剤)、こちらにはさらに骨材(珪砂やガーネット等)が含まれているので厚塗りする場合に適しています。粘度も高いので垂れ難いのが特徴です。自動車のルーフ(屋根)やクォーターパネルなどを交換する時に使う接着剤です(今はさらに上が出たみたいで先日知り合いの塗装屋さんに教えて頂きました)。

それでも一度に塗るのは難しいので、今回は二回に分けて行います(間に強制乾燥硬化を行います)。

 裏側にも同様に塗ります。

 ここにあった樹脂は劣化していたので(柔軟性が無くなっていて割れやすくなっていたので)、新たに樹脂を切り出して貼付けようと思います(画像ではまだ貼っていない状態です)。

この後再び60℃40分程の熱を掛けて硬化させます。

まだまだ下地作業が続きます。

ロボット「Robi」&「Q-Bo」赤茶系パーツ本塗り

 先日お預りしておりましたディアゴスティーニ社製のロボット「Robi」と「Q-bo」の外装パーツ一式の内、赤茶色のパーツ4点となります。

バリやパーティングラインについてはオーナー様が予め処理されていますので、当店で行うのは「脱脂→足付け処理(バフレックスレモン空研ぎ)→脱脂」といった作業となります。

オーナー様に用意して頂いたネジを使ってネジ穴をマスキングします。色は前回使った配合データをそのまま利用して作製します。

 またそのネジをワニクリップで掴むようにして芯棒に固定し、台に挿せるようにします。

 良く脱脂清掃し、エアーブローをしたらプラスチックプライマーを塗布します。

 その後ベースコートを塗って艶が出た時に気が付いたのですが、足の裏側が結構凸凹で、#600→#800の耐水ペーパーと当て板を使って水研ぎをする事にしました。そう言えば・・・と思って昔の記事を見たら確かに前回もそうしていたようです。

 足裏のパーツはその後再びプラスチックプライマーからやり直し、最後に艶消しクリアーを塗って本塗り完了です。

艶消し仕上げなので凸凹はそんなに目立たなかったかも知れませんが、途中で気が付いて良かったです。

艶消しクリアーも前回と同様通常よりも希釈率を上げ、細かいディテールや穴が埋まらなようにしています(塗装自体はいつも通り2コート行っています)。

この後一晩寝かしたら60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

他に白いパーツと黒いパーツが大量にありますので、そちらも進行次第改めて紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!