ホンダK20Aヘッドカバー塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを行っていたホンダK20Aヘッドカバーの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々は赤の結晶塗装だった状態の物を、

艶ありの赤に塗装を施しました。

色はホンダ純正色「ミラノレッド」(カラーコード:R81)となります。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

通常こういった鋳造製品は「研磨→プライマー塗布→サーフェサー塗布→完全硬化→研磨」といった下地処理を行ってから上塗りを行いますが、

今回は「2度塗り」=塗装を2回に別けて塗る事でサーフェサーの下地処理を省いています。

サフェを使った下地処理に比べるとシャープさ(ラインの形成等)が足りない所はありますが、それによっってかなりのコストを抑えられるメリットがあります。足付け処理等については通常通りの作業とし、耐久性においては通常と変わりがありませんから、その点についてはご安心頂ければと思います。

凸文字部は研磨してアルミ地を露出させてからクリアーを塗る方法もありますが、

今回はそのままの内容で承っています(この方が耐久性という点では優れています)。

ボルト取り付け部や、

プラグキャップ装着部は塗膜が厚くならないよう、プライマーとベースコートの黒のみとしています。

オイルキャップ装着部は何も塗装せず、アルミ地そのままとしています(常にオイルで塗れていてガスケットも当たっているのでここは腐食の心配は無い部位かと思います)。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

インプレッサステアリングスイッチカバー 調色

先日お預かりしておりましたスバルインプレッサ用ステアリングスイッチカバー(リモコンカバー)と、色の見本としてお預かりしたステアリングスポークカバーです。今回は画像手前にあるスポークカバーのグレーメタリックを参考にして色を調色し、奥にあるスイッチカバーに塗装を施すよう承っております。

通常の自動車車体色であれば予め配合データがありますが(市販の量産四輪自動車であればまず100%あります)、今回のような内装パーツの場合はそれが存在しない為、一から色を作成する必要があります。

実際に色を作ってみて判った事ですが、これまでは「グレーメタリック」と紹介していたところ、実際にはメタリックでは無く「パール」だという事が判りました。またホワイトパールの原色は4種類あり、実際に試してみた結果、一番粒子が小さいアーミンパール=MIX836を使う事にしました。

使用した原色は黒(MIX571)とアーミンパール(MIX836)、赤青味を出す為にブリリアントレッド(MIX576) 、赤茶色味を出す為にカッパートナー(MIX582)の4種類となります。

色の見本には艶が無いので、その状態で色味が合うようにしつつ、

ウェットに濡らして艶のある状態で色が近づくよう調整します。ちなみに色見本は恐らくクリアーが塗っていない(ベースコートのみ)の為に溶剤系は使えず(表面が溶けて色味が変わる恐れがあるので)石鹸水を使い、色板の方は水を着けると台紙に染み込んでしまうのでシリコンオフを使っています。

調色が終わったら、次はクリアーの作成となります。今回は色だけでは無く「艶具合」も合わさないといけない為、3種類の半艶クリアーを用意しました。

また平面だけだと艶の比較が難しい為、立体的な色見本も作成します。

尚、半艶クリアーは艶ありクリアーと同じく2液ウレタンなので、塗って直ぐに艶の比較は出来ず、なのでこの後本塗り時と同様に熱を入れて完全硬化させてからの確認となります。また塗って直ぐに熱を入れると艶の引け具合に影響が出てしまう為(メーカーのマニュアルにもこの記載があります)、こちらも本塗り時と同様、一日自然乾燥させてから熱を入れるようにします。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ジムニーヘッドカバー 本塗り

先日お預かりしておりましたジムニーJA22のエンジンヘッドカバーです。タイミング的には早いのですが、丁度赤系の結晶塗装を行うので、先行して一緒に作業を行う事にしました。

ただこの場合、アルカリ洗浄槽に浸け置きしておく時間が短くなってしまうので、

今回は超音波洗浄器を使う事にしました。メガネ屋さんの店頭に置いてある物の、強力なタイプですね。

いつも使っている洗浄槽から水を移しても良かったのですが、今回はスピードアップさせたかったので新たにお湯を使って洗浄液を作りました。

ちなみに使っている洗浄剤はこちらの製品です。

その後よく洗い流して乾燥させておきます。

バッフルプレートの隙間を塞ぐようにマスキングを行います。

表側も同様に、バッフルプレート内部に通る道を塞ぎます。

ブラストボックスに入れ、

サンドブラスト(軽め)を行いました。

その後リン酸処理を行い、しっかり洗浄&乾燥させておきます。塗装はとにかく塗装以外の作業が多いですね。

まずは全体にプライマーを塗布します。

続けて結晶塗装を行いたくない箇所に、ベースコートの黒を塗布します。

それが乾いたらマスキングを行い、

結晶塗装用の塗料=リンターを塗布します。リンターは1液の熱硬化型塗料で、この後140℃~170℃程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。マニュアル上では120℃20分なのですが、赤外線ヒーターだと熱の掛かり方にムラが生じるので高め&長めに設定しています(具体的には上から照射すると上面は170℃でも側面は140℃くらいにしかならなく、それ以下になっている箇所もあると想定して高めに設定しています)。

100℃くらいから結晶目が現れてこのようなチヂレ模様になります。

結晶目は熱を掛けるタイミングや環境、膜厚によって大きく変わるのが特徴で、それだけに通常の艶あり仕上げより難しい塗装だと感じています。

色は「鮮やかな赤」となります。

単体で見ると鮮やかなのかくらいのか判り難いのですが、

見本と比べると色相・明度・彩度の違いは良く判ります。

今回は「暗めの赤」と一緒に塗りましたので、並べて撮影もしました。

右が先ほど紹介したジムニーJB23のヘッドカバーで、こちらは日産系の「暗めの赤」となります。今回紹介しているJA22のヘッドカバーはフェラーリ系の「鮮やかな赤」となります。並べてみないと色は本当に判らないです(思い込みが何より怖いです)。

この後は恒温機で二度焼きを行い、さらに数日寝かしたら完成となります。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ジムニーヘッドカバー 本塗り

先日お預かりしておりましたスズキ ジムニーJB23 のヘッドカバーです。その後アルカリ洗浄槽に浸け置きし、オイル汚れを除去しておきました。

この後サンドブラストを行うので、バッフルプレートの穴をマスキングします。まずは第一段階ですね。

さらにそれを覆うように養生します。第二段階ですね。

表側の穴も塞ぎ、ブラストボックスに入れたら、

サンドブラストを行います。

その後リン酸処理を行い、しっかり清掃を行って、よく乾燥させたらマスキングをして本塗り準備完了です。

まずは全体にプライマーを塗布します。

続けて結晶塗装を行わない箇所に、ベースコートの黒を塗布します。

元々は特に気にせず一緒に塗ってしまっていたのですが、「ホースパイプ取り付け部は洩れるかも知れないので」「プラグキャップ部の嵌りが悪くなってしまうので塗らないで欲しい」という事で、ただ金属素地のままだとまた腐食が出てしまうので、プライマーの塗装と、そのままだと格好悪いのでベースコートの黒を薄膜で塗る今のスタイルになりました。他には黒では無くクロメートメッキ風にしたりもしています。

ベースコートの黒が乾いたら、

結晶塗装用の塗料=リンターを塗布し、

140℃~170℃程の熱を掛けて結晶目が出たら本塗り完了です。お待たせしました!

色は「暗めの赤」となります。

良い具合に結晶目が並んでくれたと思います(上手く並ばなかった場合は直ぐに溶剤槽に入れて全部洗い流して塗り直します)。

これ単体だと色味が判り難いのですが、

色見本を並べてみると色の違いが判ると思います。色は単体で見るより他の物と比べる「比色」が基本ですね(特に画像の場合だと加工されて派手に見せているケースが多く、全く信用が出来ません)。

後ほど紹介しますが、今回一緒に本塗りを行ったジムニーJA22のエンジンヘッドカバーは「鮮やかな赤」の結晶塗装ですので、並べてみるとその差は良く判ると思います。

この後は恒温機で二度焼きを行い、さらに数日寝かしたら完成となります。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

いすゞ117クーペヘッドカバー 本塗り

先日磨き処理を行っておいたいすず117クーペのオイルキャップとヘッドカバーです。ヘッドカバーは旧塗膜剥離後、リン酸処理を行っておきました。

まずは全体にプライマーを塗布します。

続けて結晶塗装用の塗料=リンターを塗布します。

ウェットコートで6コート程塗っています。

その後140℃~170℃程の熱を掛けると結晶目が現れて本塗り完了です。お待たせしました!

色は元の色に似せた暗めの赤となります。

いつもの艶あり塗装であれば塗って直ぐにマスキングを剥がしますが、結晶塗装の場合は固まってから剥がした方が際が綺麗になるのでこのままにします。

結晶目は綺麗に並んでくれているかと思います。

この後恒温機に入れて二度焼きを行い、凸部を研磨してアルミ地を光らせます。

最初に確認していた色見本と並べてみました。

それでは作業が進行次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!