CORSAIR Obsidian 900D PC CASE③

CORSAIR Obsidian 900D PC CASE②

先日紹介した上記②のサイドパネル・ロアグリル等の本塗りに続き、今度は骨格部分となるシャーシ塗装作業の紹介となります。

シャーシ部分も外板パネル同様に既存の塗膜がザラザラとしている為、まずはある程度をペーパーで研磨しておきます。

 一部の付属品は外しましたが残りはリベットでの固定となっている為、シャーシはこの状態で針金で吊るして塗装する事にしました。

 まずはプライマーを塗布し、

ウェットオンウェット用のノンサンディングフィラー(サフェーサー)を塗布します。

 続けてベースコートの黒を塗り、クリアーを塗って本塗り(下塗り)が完了です。

その後ヒーターで熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、

 再び全体を足付け処理します。

 そして同じようにして二度目の艶有りの黒を塗り 、本塗りが完了です。

既存の塗膜がザラザラとしていたので一度だけでの塗装では艶のある仕上がりにならず、今回は殆どの部品を「二度塗り」で対応しました。

尚本来であれば「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程が基本となりますが、全ての部品でこれを行うとかなりの高コストとなってしまう為、今回は最も目立つ両サイドパネルのみをこの方法で、他は二度塗りでコストを抑えています。

 こちらはシャーシ裏側に着くケース背面のパネルです。ネジで着いていた付属部品も外してあります。

 増設スロット部の蓋の部品です。サイズが小さく形が複雑な為ペーパー掛けでの足付け処理が難しく、サンドブラストにて足付け処理を行いました。

 吊るした状態で裏表を一緒に塗ります。

まずはプライマーを塗布し、

 艶有りの黒で一旦下塗りとしての塗装が完了です。

 その後熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、再度全体にペーパーを掛けて足付け処理を行いました。

そしてこちらも二度目の艶有り黒の塗装で本塗りが完了です。

 一度に紹介していますが作業は数日に分けていて、今回のPCケースの塗装ではお預かりから完成まで半年程の期間が掛かっています。

その他の付属部品も同じように下地処理をし、

艶有りの黒で仕上げています。

これらの小さい部品も全て二度塗りを行いました。

④に続きます。

CORSAIR Obsidian 900D PC CASE②

CORSAIR Obsidian 900D PC CASE①

先にグリーン色に下塗りをしておいた外枠の続きとなります。

今回一番サイズの大きい左右のサイドパネルです。穴の開いた方は透明なアクリル(もしくはポリカーボネート)の板が装着されます。

既存の塗膜はザラザラとした梨地で、そのまま塗っても艶のある仕上りにはなりませんから、予め全体をペーパーで研磨しておきます。

まずは表側にプライマー、ウレタンサフェーサーを塗布します。反対の穴あきの方も同様に行い、一旦熱を掛けて塗膜を硬化させます。

その後ひっくり返して裏側にし、

こちらは同じウレタン系でもウェットオンウェット用のノンサンディングシーラー(プライマーサフェーサー)を塗布しました。

 サフェーサーが半生の状態でベースコートの黒、続けてクリアーを塗布します。

反対側も同様にノンサンディングタイプのサフェーサーを塗布し、

黒→クリアーを塗布します。ここで再び熱を掛けて塗膜を完全硬化させます。

裏側をマスキングし、

表面に塗ったサフェーサーを平滑に研ぎ付けます。

裏側はコストを優先して【お任せ仕上げコース】で、目立つ表側は仕上り重視の【標準コース】(現在は【標準コース プラス】)で承っています。

表側の本塗りが完了です。

また今回使用するクリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」への変更で承っています。高美観、耐擦り傷性、耐UV性、耐薬品性などに優れたクリアーです。

 そしてこちらは先程のサイドパネルの下側に着くロアグリルです。普通のPCケースには着いていませんが、メンテナンス性を良くする為に上部が開放するスイングアウトドアとなっています。

 やはり既存の塗膜はザラザラとしているのでペーパーで研磨します。

 まずはプライマーを塗布し、

艶有りの黒を塗りました。ただしこちらは下塗りです。

 その後熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、再度全体を研磨して足付け処理を行いました。

当初の予定では目立つ表面だけを「二度塗り」で艶のある仕上りにするつもりでしたが、画像のように開閉させて塗れるようにセッティング出来たので裏も一緒に塗る事にしました。

本来であれば2液ウレタンサフェーサーをしっかり塗って研ぎ作業を行いたいところですが、今回の部品数で全てそれを行うとかなりのコスト高になってしまう為、これの代わりに「二度塗り」で対応するようにしています(ただしメインとなる両サイドパネルのみは基本通りサフェ塗装~研磨としています)。

裏表共に艶々になりました。

③に続きます。

CORSAIR Obsidian 900D PC CASE①

今年の春頃に、半年程の期間を掛けて塗装したCORSAIR社のスーパーフルタワーPCケース、CORSAIR Obsidian Series 900Dです。内容を纏めて改めて施工例のページとしました。

手前が一般的なタワーPCケースで、それに比べると異様に大きいのが判ると思います。運ぶのも一苦労でした。

 まずは大まかに分解し、

 さらに付属品を外していきます。ネジ以外はほぼ塗装するといった内容となります。

 ケースの天井部分はフィルターになっていて、外側の網は金属素材なのでこちらも塗装します。

サイドパネルの下側にあるロアグリルです。通常のPCケースにこういった物は付いていませんが、

ワンタッチで上開きになる構造でメンテナンスがし易いようになっています。

 サイドパネルは片側がアクリル窓になっていて枠だけになっています。

 既存の塗装はザラザラとした梨地になっていて、今回は各パネルを「艶あり」でのご依頼なので一部をサフェーサーと、他は二度塗りで対応する事にしました。

シャーシはある程度まで分解しますが、一部以外のリベットは外さず各フレームは組んだままの状態で塗装します。

 尚唯一こちらのマザーボードのパネルは塗らない事になっています。

スライドレールなども外し、これらはシャーシの一部なので塗装します。

一番外側に着く前後の枠は肉厚のアルミ鋳造製となっていて、

こちらはグリーンと黒の2トーンカラーでご指定承りました。

 グリーンの色味に関しては事前に色見本帳をお貸出しして、その中からご希望の色を選んで頂いています。

  塗り分けの位置は、外側は手前から20mm奥までをグリーンに、

内側は15ミリ奥の位置でご指定承っています。

 ただしこちらも素地がザラザラ塗装なので、

ペーパーである程度削っておき、グリーンと黒を二度に分けて塗装する事で艶のある仕上りにする事にしました。

 まずは全体にプライマーを塗り、

 裏側には先にベースコートの黒を塗っておきます。

グリーンはご指定頂いたPANTONEの色を基に、STANDOXの原色を組み合わせて作成します。

後に判明しましたが、どうやらこちらは初音ミクのイメージカラーになるようです。

 表側に先ほどのグリーンを塗布し、

続けて全体にクリアーを塗りました。

尚、こちらは下塗りとしてのクリアーで、2トーンからの黒を塗った後にもう一度クリアーを塗る事になります。一旦熱を掛けて塗膜を完全硬化させます。

→②に続く。

Computer peripherals

 パソコン用のキーボード、マウス、ペンタブレット、キーパッドです。

通常は分解した状態でしか対応が出来ませんが、仕上がりが劣る点についてご理解・ご了承を頂ければマスキングで対応出来る場合もあります。

 ただし塗装作業の特性上失敗してもやり直しと言う事は出来ませんので、その点についてはどうかご理解頂けますようお願い申し上げます。

タブレットの一部にはLEDランプがあるので、こういった箇所もマスキングで対応します。

 FILCOのロゴ部分はアルミの素地が露出している為、ここは塗装後にペーパーを掛けてアルミ素地を光らせます。

 キーパッドのランプ部や、

この辺のスイッチも全てマスキングで対応します。

ペンタブレットはセンサー部とボタンをマスキングします。

裏側も塗りません。

キーパッドも各部をマスキングします。

裏側に貼ってあった滑り止めのゴムシールは一旦剥がします。

当然ですが部品単体の状態よりも手間が掛かるので費用も大きくなります。金額を抑えたい場合は分解してからご依頼される事をお勧めします。

全てのマスキングが完了したら良く脱脂清掃をし、まずはプラスチックプライマーを塗布します。下地処理としては足付け処理を行っています。

キーボードはフチまでしっかり塗りたいので浮かした状態にセッティングします。

そして本塗り完了です。

尚今回ご指定頂ている塗色は「艶消しの白」で、通常であれば最後に艶消しクリアーを塗りますが、今回のご依頼ではその分のコストを落とすべくベースコートのみの仕様となっています。

マウスはスクロールボタンもマスキングで対応しています。

白キーボードそして完成です。

苦労した甲斐もあってマスキングで塗ったとは思えない仕上がりに出来ていると思います。

剥がしておいたゴムシートも元に戻しました。ネジも外していたので色は着いていません。

ペンタブレットも完成です。

パイロットランプもマスキングで残せました。

各製品は既存の黒い部分を上手く残す事でシンプルな2トーンカラーを表現しています。

FILCOの文字部分は塗装後に表面を削ってアルミ地を光らせています。

その後オーナー様から設置後の画像とご感想も頂きましたので紹介させて頂きます。

「帰宅後、早速設置をしてみましたので、写真を添付いたします。何だか感無量で、しばらく机の前でぼーっとしていました。

ある程度は消耗品ですので、永久にとはいかないでしょうが、世界で一つだけの作品、大切に大切に使っていきたいと思います。

この度は夢を叶えていただき、本当にありがとうございます。」

こちらこそこの度のご依頼、誠に有難う御座いました!

CORSAIR900D PCケースフロントパネル塗装 完成

大変お待たせしました!CORSAIR900D用のワンオフアルミ製フロントパネルの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

元々はこういったアルミ板の状態で、

PCケース本体と固定する為のナットが4ヵ所打ち込まれていました。

ナットの跡は多少なり残ると思っていましたが(段差と言う訳では無く合わせ部が歪むため)、今の所は全く判らない状態になっていますのでどうぞご安心下さいませ。

ロゴはベクトルデータから作成していて、「CTYPTON」の方は白の塗装で、その下の小さい文字はドライプリント&デカールで仕上げています。

そして裏側です。

裏面はサフェーサーは塗らず、プライマーだけ塗ってそのまま上塗りをしている為、表に比べると艶は若干引けたような仕上りになっています。

吊った状態で裏表を一緒に塗る事も出来ますが、今回は「表側の仕上りを重視」と言う事でそちらを【標準コース】、裏側は【お任せコース】といった仕様になっています。クリアーはどちらも高品位なタイプの「クリスタルクリアー」となります。

表側は全面ポリッシュ(磨き処理)を行っています。

真っすぐの状態で撮りたかったので立ててみました。

ロゴに使った赤はフェラーリの「ロッソスクーデリア「(カラーコード:323)で、黒地に埋もれない鮮やかな赤になっています。

一応色の参考にとプラモデルを購入していたりして、付属のデカールに同じロゴがあったのですが、このような感じなので余り参考にはなりませんでした…。

ちなみに今回ご依頼頂いたフロントパネルが装着される本体は以下のパソコンケースとなります。

CORSAIR PCケース塗装 完成

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度も当店を御利用頂き誠に有難う御座いました!