SHURE SM58 Microphone

 SHUREのボーカルマイク、SM58です。プレゼント用として納期指定(有料オプション)でご依頼を承りました。

 被塗面に足付け処理を行い、台にセットして本塗り準備完了です。

 今回はクロマフレア系のカラーリングを御希望の為、まずは下色として黒を塗ります。

 その上に、樹脂中に5%のパウダー顔料を入れたクロマフレア系のパールベースを塗り重ねます。

 最後にクリアーを塗って本塗り完了です。

 色は当店規定の「クロマフレア風No.2」で、「青→紫→赤→橙→黄」といった色変化を行う光干渉型の塗装となります。同顔料については以下の記事でも紹介していますので宜しければご参照下さいませ。

http://pro-fit.ne.jp/wordpress2013/wordpress/2018/03/26/%E6%96%B0%E2%98%85%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%9E%E3%83%95%E3%83%AC%E3%82%A2%E9%A2%A8%E3%83%91%E3%82%A6%E3%83%80%E3%83%BC%E9%A1%94%E6%96%99/

 この後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、さらに数日寝かしたら完成となります。

 正面は青、透かしは紫、さらに角度がつくとオレンジに見える塗装です。

これと同じような塗料としては、日本ペイントの「マジョ―ラ」や、DUPONT社の「クロマリュ―ジョン」なる物がありますが、どちらも材料が高額な為、非常にコストの高い塗装となっていましたが、この度パウダータイプの顔料を海外から取り寄せた事で非常に安価で提供出来るようになりました。

クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様となっています。高美観・耐UV効果・耐擦り傷性・耐薬品性などに優れたクリアーで、マイクのように直接塗膜に触れる物にはお勧めとなります。

      こちらは自然光で撮影した画像となります。

見る角度が違うだけでここまで色が変わって見えます。

オーナー様からはコメントも頂いておりますので以下に紹介をさせて頂きます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!


「本日、無事に商品を受け取りました!
人へのプレゼントなのですが、どうしても気になってしまい、受け取った瞬間に開封してしまいました。((笑
やはり画像で見ていた以上に綺麗で、大満足です…!
何度も見積もりを出していただき、申し訳ありませんでした。
完成も早く、丁寧に対応していただきすごく嬉しかったです!本当にありがとうございました!」


 

SHURE SM58 Microphone

先日お預りしておりましたSHUREのSM58ボーカルマイク(スイッチ付)です。

こちらはライブでご使用される予定があるとの事で納期をご指定(別途有料オプション)で承っておりまして、既に完成もしていますので施工例として纏めて紹介をさせて頂きます。

ご依頼内容は以下の通りとなります。


・マイク本体とグリルのリング部分をキャンディーレッドに

・グリルボールのメッシュ(網)部分を黒に

・ロゴをゴールド(デカール)で

・全体を艶あり仕上げ


 マイク本体は空研ぎでの足付け処理を行い、グリルボールは網の目の細部まで足が付くようナイロンブラシとウォッシュコンパウンドを併用して処理しています。

 最初にグリルボールの網部分に黒のベースコートを塗布し、テープフリーになったらマスキング、その後隠蔽性のあるシルバーを塗り、最後に粗目のシルバーを塗ります。

 その後透過性の赤=キャンディーレッドを塗布します。

ここまでがベースコートの塗装となります。

 その後十分に乾燥させたらデカールを貼り付けます。

 位置や角度等は事前に打ち合わせをした内容と照らし合わせながら行います。

 デカールの接着剤が十分に乾いたら、最後にクリアーを塗って本塗り完了です。

 今回はSHUREのロゴをゴールドで承りましたが、予想以上に良く似合っています。

 グリルボールの塗り分けは割り増し費用が掛かりますが、今回はどうしてもここを黒との2トーンカラーにされたかったとの事です。

 この後一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

 さらに数日寝かしたら完成となります。

 デカールは段差が出来る為、その周りはクリアーを多めに3コート程塗り、完全硬化後に研磨して磨き、段差を均しています。

 サイズが小さかったり字体が細い場合にはマスキングによる塗装では対応が出来ない為、今回のようなデカールでの施工となります。

 塗装に比べるとデカールの方が割高になりますが、SHUREのようにロゴが決まっている物に関してはその分費用を抑えて対応出来るようにしています。

 スイッチ付の場合はマスキング等の手間が増える為、若干の追加費用が必要となります。

マイクの塗装はプロの方からの御依頼も多く、納期も短めを御希望されるケースが多いのですが、仕上りが上がらないのに金額だけが上がるというのは私的にもお勧め出来ませんので、納期は余裕を持って頂ければと思います。

DATSUN 3100 Valve Cover

 お預かりした時は既にサンドブラストで処理されていて、腐食防止の為に全体に油が塗られていました。

 その後アルカリ洗浄槽に浸け置きして油を除去し、リン酸処理を行っています。

 まずはプライマーを塗布し、

 全体に結晶塗装を行い、140℃程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

結晶塗装は熱硬化型のメラミン樹脂塗料の為、規定の熱に達しないと塗膜が完全には硬化せず、十分な強度が得られません。

 その後凸部を研磨します。最初はダブルアクションダンサーを使って塗膜を除去し、

その後は当て板を使って一方向に砥ぎ付けます。

最初にダブルアクションサンダーの#80→#120を使って研磨し、その後は手研ぎで#120→#180→#240→#320→#400の順に行います。

最後にアルミ素地にクリアーを筆で塗っておきます。

 クリアーが硬化したら完成です。

 色はグレーシルバーとなります。

オーナー様からは「仕上がりに大変満足しております。」とのお言葉も頂戴致しました。

Odyssey Fog Light Cover

 オデッセイ用のホンダ純正フロントビームライトガーニッシュです。ABS樹脂に装飾クロムメッキが施されています。

 裏側にはそれぞれ厚みの異なるスポンジテープが貼られています。

 このまま塗装を行うと綺麗な仕上がりにならない為、各部のスポンジテープのサイズを採寸してメモを残し、

綺麗に剥がしておきます。

 メッキ素地に直接色を塗っても十分に密着しない為、まずはそれようの下地処理を行います。

 裏表にプライマーを塗布後、

 さらにサフェーサーも塗布します。

 60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、軽く全体に黒をスプレーしておきます。砥ぎ作業時における素地の確認や研ぎ忘れの防止としてのガイドコートとなります。

 最初は#600で水研ぎを行い、

 さらに#800で研磨、最後に布状の研磨副資材でペーパー傷の目消しを行います。

左が砥ぎ作業前で、右が研ぎ作業を行った後の状態です。ガイドコートが綺麗に取れたと言う事は、研ぎ残しが無いと言う事です。

 良く脱脂清掃し、本塗りの準備を行います。

 まずはひっくり返した状態で、

 裏側にベースコート(色)を塗ります。

 それが乾いたら持ち手を取り付け、片手で持ってスプレー出来るようにします。

 ベースコートを塗布します。色はホンダ純正色の「ベルリナブラック」(カラーコードNH547)となります。

 最後にクリアーを塗って本塗り完了です。

 クリアーは高品位なタイプのスタンドックス「クリスタルクリアー」の仕様となります(通常は同社イージークリアーで、オプションで変更が可能です)。

60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、必要に応じて磨き処理を行い、さらに数日寝かしたら完成となります。

 最後に裏側にスポンジテープを貼り付けます。

使用するスポンジテープには耐久性に優れたEPDM発泡体を使います。

 そして完成です。

 完成画像は加工編集などはせず、サイズのみ半分にした「撮ったそのまま」となります。

その後オーナー様よりご感想を頂きましたので紹介をさせて頂きます。


「箱を開けた途端ビックリしました!

プロ・フィット日記である程度は想像できていたものの、実物は想像や期待以上の仕上がりで高畑さんにお願いして本当に良かったと思っております。ありがとうございました。

オデッセイとは今後10年超のお付き合いとなりそうなので、愛車へ乗る度にプロ・フィット高畑さんの事を思い出すでしょう!!他にはないオリジナルの愛車ですので大変満足と感謝でいっぱいです。

プロ・フィット高畑さんにお願いして本当に良かったでした。」


こちらこそわざわざコメントまで頂き誠に有難う御座いました!

Titan Eyeglasses

 グレー色に塗装されたチタン製のメガネフレームのフロント部分です。

 こちらのフレームをタミヤの「オリーブドラブ2」の色にとご依頼を承りました。

パッと見はそんなにイメージが違うと言う訳では無く、それでも敢えて塗装をご依頼頂くと言う事は、今回の色にかなり拘りを持っていると言う事が見受けられます。

 まずは実際にタミヤの缶スプレーを使い、色板に色を塗ってみます。

 最終的にはメガネフレームをこの色にします。

まずは手持ちの色見本帳にそれらしい色が無いかを探してみます。

 この辺りの色が近そうだと言う事で、

少し内容を変更し、実際に色を作製してみます。

 ただやはりと言うか微妙に色味は違うので、

その後微調整を行いながら、タミヤのオリーブドラブ2に近い色を作製します。

 色が出来たら、メガネフレームにサンドブラストを掛けて旧塗膜を剥離します。

サンドブラストにより金属素地が荒らされ、この後のプライマーの密着性も高まります(アンカー効果)。

よく脱脂清掃をし、

プライマーを塗布します。

作成した色(ベースコート)を塗布し、艶消しクリアーを塗ります。

また今後の為、色見本も作製しておきます。

時間が経つとクリアーの艶が消えていきます。

この後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、さらに数日寝かしたら完成となります。

下に敷いているのは最初に作製した、タミヤの缶スプレーを塗った色板です。

艶消しクリアーは2液ウレタン製の物で、強度は自動車ボディの塗膜と同様の物とお考え頂ければと思います。

その後メガネ屋さんにてレンズの取り付けも完了したようで、オーナー様からは画像とコメントも頂きました。わざわざ有難う御座いました!