トヨタカリーナテールランプ塗装 完成

 大変お待たせしました!トヨタカリーナの純正テールランプ、本日完成となります。

最初の状態も紹介させて頂きますね。

元々は左右のテールランプで赤いレンズとオレンジレンズの色合いが違っていた物を、それぞれレッドキャンディー・オレンジキャンディーの塗装を施す事で色味を合わせました。

 先程の画像と比べるとかなり黒く見えますが、こちらのテールランプは裏に反射板が着いていない為、下に敷いたグレーのせいで暗く見えるだけですのでご安心下さいませ。スモークも塗っていますが殆ど影響無い程度に留めています。

赤とオレンジはそれぞれの色を微調整する必要があったので一緒に塗るのは難しく、二回に分けて塗装しています。

 またレンズには深い傷もあったので、一回目の塗装後にそれらの個所にクリアーを筆挿して凹みを埋め、研磨した後に二回目の塗装を行う事で平滑に仕上げています。

 クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」で、レンズ表面の質感は新品かそれ以上になっていると思います。

 一回目のクリアーは厚く温過ぎないようにして、レンズ表面にある凸文字が潰れないように気をつけました。

 左右で色が違っていたレンズは、どちらがどうだったか判らない程度には出来ていると思います。

 立てた状態にすると光が通るので置いた状態より明るく見えると思います。

反射板を着ければ各レンズはもっと明るく鮮やかに見えますのでどうぞご安心下さいませ。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

カリーナテールランプ 本塗り

 先日赤のレンズ部と全体のクリアー塗装を行っていたトヨタカリーナの純正テールランプです。その後60℃40分程の熱を何度か掛け、全体を足付け処理~マスキングをし直しました。

 並べてみると右のオレンジが若干濃いのが判ると思います。

キャンディーイエローとキャンディーオレンジを混ぜて色味を調整しながら、左右のレンズの濃さを揃え、最終的に濃い方にも2コート程塗って色相を合わせます。

 マスキングを剥がし、全体に極薄くスモークを塗ります。

 スモークは塗ったか塗らないか判らない程度で、若干コントラストを増す程度に留めます。

 最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 クリアーはクリスタルクリアーで、質感も良いのですが、耐UV効果により今後のレンズの劣化も防ぎます。

この後一晩は自然乾燥させ、その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

カリーナテールランプ レッド部本塗り

 こちらのカリーナテールランプはレッドとオレンジのレンズどちらも塗装しますが、一緒に塗るのは少々危険なのでまず最初に赤いレンズ部分から本塗り(下塗り)を行います。

 赤いレンズ部分以外をマスキングし、プラスチックプライマー塗布後、赤が褪色して薄くなった方(手前の左テール)に透過性の赤=レッドキャンディーを塗布します。

尚、本来は「キャンディーレッド」と呼ぶのが普通ですが、下地にシルバーを塗らないレンズ塗装の場合は区別が付くように逆にしています。ですのでマイクを塗装する場合などは「キャンディーレッド」と記載しています。

 左右の濃さ(明度・彩度)を合わせ、さらに色味(色相)が揃うよう両方ともにレッドキャンディーを塗布します。どちらが薄かったのかは判らなく出来ていると思います。

 マスキングを剥がしました。

尚、オレンジレンズは手前の右テールランプの方が薄くなっています。元々艶が引けてしまった方のレンズですね。

このまま赤く塗った部分をマスキングしてオレンジを塗れない事も無いのですが、透過性の塗装はムラ・ダマを抑えたり、今回のように濃度の微調整を行う為にコート数を多く重ねていて、またベースコート中に硬化剤も入れているので(STANDOXは通常これは必要ありません)、そうなるとマスキングテープの糊の痕が残ってしまう恐れがあるので避けています。

また今回はレンズ自体に傷が多いという事もあって、一度クリアーを塗ればそれがサフェーサー代わりの下地になる事を期待しています。

 クリアーレンズ部とオレンジレンズ部にプラスチックプライマーを塗り、全体にクリアーを塗って本塗り(下塗り)完了です。

 肌が悪いですがこれはわざとで、クリアーを塗り過ぎてレンズ部の文字が埋まってしまうのを避ける為です。どの道この後研磨して塗り直すので肌は問題ありません。

塗ったばかりなので細かい傷は見えませんが、これが熱を掛けて完全硬化した後にペーパー目のような傷が色々出て来ます。また画像にあるような深い傷にはクリアーを筆挿しして盛っておき、硬化後に平らに削っておけば次回の本塗りでは綺麗に仕上がります。

こちらはまだもう少し時間が掛かりますが、作業進行しましたらまた紹介させて頂きますのでどうぞもう少々お待ちくださいませ!

透過性塗装 下準備

カリーナテールランプ塗装承ってます

去年にお預りしておりましたカリーナのテールランプですが、

 一部のネジが無かったのでオーナー様に確認したところ、お手元に残っていたとの事で後からそちらを送って頂きました。

 テールランプはこの様に本体側にボルトが埋め込まれていて、ただし強く締め過ぎたり劣化したりするとそれが抜けてしまったりします。業界ではあるあるですね。

 埋め込まれているボルトの頭はギザギザのローレットになっていて、これが空回り&抜けない様にする為、強力な構造用エポキシ接着剤で固定します。使うのはいつもの3Mオフホワイトです。

 意外と入り難いのですが、これが奥まで入らないとテールランプと車体との間に隙間が出来て水漏れしてしまう為、捨てナットを入れてそれをペンチで掴み、奥までしっかりと挿し込んであげます。ネジを直接ペンチで掴むと山が潰れてしまうので注意しましょう(普通そんな事をしないと思いますが)。

 この時期だとエポキシ接着剤は一日経っても固まらない為、熱を掛けて強制乾燥硬化させます。

 その間に他のテールランプの裏側を清掃しておきます。

 また今回のカリーナのテールランプは、経年による褪色で左右のレンズの色が違ってしまっている為、それを修正する為の「色の確認」が出来るよう、レンズの裏側に反射フィルムを貼っておきます。

こうしておけば表側から見た時に左右のテールランプで色の違いが確認出来るようになり、また裏側に養生紙を貼っても問題ありません。

その後は通常通り、他の透過性塗装を行うレンズ関係の部品と一緒に裏側をマスキングします。

この後レンズ面の足付け処理を行い、一旦埃が付かない環境で保管しておきます。先に業者様からの御依頼品(色物)を塗装し、来週末には本塗りを行う予定です。

ただしカリーナのテールランプはレッドとオレンジの塗装を別々に行いますので、まだもう少し時間は掛かると思います。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

カリーナテールランプ塗装承ってます

 先日到着しておりましたトヨタカリーナの純正テールランプです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

状態としてはそれなりの年式の物なので劣化していて、右のテールランプに比べて左のテールランプの赤いレンズ部分が薄くなっています。

またオレンジレンズ部も艶が無い状態です。

作業内容としては、それぞれのレンズを透過性の赤と橙の塗装で色味を合わせ、また最後に全体に極薄いスモークを塗ります。

作業内容のイメージとしては以前施工したバンデンプラのテールランプのような感じで、また艶が無くなったレンズは以前施工したいすゞ117クーペのテールランプと同様に艶々になりますのでご安心下さいませ。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!