スマートフューエルリッド&エアコン吹き出し口塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたスマートのエアコン吹き出し口のパーツと、その前に塗り終わっていたフューエルリッドの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はこのような状態で、

黒いフューエルリッドはザラザラとした梨地だった物を、「研磨→プライマー塗布→サーフェサー塗布→完全硬化→研磨」といった作業で平滑な下地にしてから上塗りを行っています。

左側にあるフューエルリッドは見本としてお預かりした物で、

今回はそれに似せてロゴを塗装で行っていて、

ベースカラーはスマート純正色のブラック(カラーコード:EB1)に、

オレンジは以前ブレンボキャリパーに採用した色を、

シルバーはVW社のリフレックスシルバー(LA7W)を使用しています。

平面にロゴ入れを行った場合、塗膜の厚みに気を付けていても段差は出来てしまいますから、強制乾燥~完全硬化後にはペーパー掛けをして磨き作業も行っています。

そしてこちらはエアコン吹き出し口のパーツです。

最初の状態も紹介します。

元々は艶消しのシルバー(クリアー塗装無し)だった物に、

スマート純正色「ミッドナイトブルー」(カラーコード: ECZ)の塗色を、

クリアーは全て高品位なタイプのクリスタルクリアーを使用しています。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

可動させても見える部分は全てブルーになっておりますのでご安心くださいませ。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度も当店をご利用頂きまして誠に有難うございました!

スマートフューエルリッド 本塗り

先日サーフェサーを塗っておいたスマートの梨地未塗装フューエルリッドです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、ガイドコートとしてベースコートの黒をパラパラと塗っておきました。

サフェを研磨して平滑にし、

台にセットして本塗り準備完了です。

こちらのフューエルリッドはステーにワンタッチで取り付けられるようになっていて、そこの隠れる部分をマスキングして芯棒に固定しています。

まずはオレンジのBURABASロゴを入れる方のフューエルリッドです。今回使用するオレンジパールメタリックは隠ぺい力がかなり低いので、下色としてこちらのイエローと、さらにソリッドカラーのオレンジも塗っています。

最後にオレンジメタリックパールを塗布します。以前ブレンボキャリパーに採用した塗色ですね。

そしてこちらはシルバーのBRABASUロゴ入れを行うフューエルリッドで、こちらは先にベースカラーのスマート純正色のブラック(カラーコード:EB1)をベタ塗りしてあります。裏側まで塗りました。

そしてロゴ入れですが、こちらは手を引っかける出っ張り部分が水平では無くそれより少し上に位置しているので、それに惑わされないように注意します。

またしっかり中心に配置できるよう、ガイド用の枠も作る事にしました。

作ったデータを基にマスキングシートをカットします。以前は一つのモニターをスイッチで切り替えて使っていましたが、脚を取り外して壁のネットに吊り下げるようにしました。

それぞれ塗る順番が違うので、オス型とメス型二種類のマスキングシートを作成しました。

こちらは先にベースカラーの黒を塗っておいたフューエルリッドで、シルバーは黒の上に塗れるのでメス型を使います。

オレンジメタリックパールは黒の上には延々隠蔽しない為(厚塗りになってガタガタになる為)、先にオレンジを塗り、それを残すようなオス型マスキングを使用します。周りのガイド用シートがあるお陰で簡単に中心&傾きを決められるのでとても楽です。

これでロゴ入れ用のマスキングが完了です。

先に黒に塗った方にシルバーを塗布します。

先にオレンジに塗った方は、まずロゴを避けるようにして周りにブラック(カラーコード:EB1)を塗ります。使っているスプレーガンの口径が1.2mmと大きいので、ロゴ周りへの無用な厚塗りを避ける為ですね。

裏側にも黒を塗っておきます。

その後はシルバーを塗った時と同様、口径0.5mmのエアーブラシで極力薄膜になるようロゴ周りに黒を塗っていきます。フューエルリッド全部をこれで塗ろうとするとドライコートになって肌が荒れる為2回に別けているという事です。自動車ボディにクリアーを塗る際には口径1.5mmを、ただボカシ際のピラー部分では、予め暈し剤(ボカシシンナー)で希釈したクリアーを、口径の小さいガンに入れて用意しておくのと同じような感じですね(塗装屋さんにしか判らない内容ですいません…)。

その後マスキングを剥がし、

タッククロスでカスや埃をしっかり拭き取り、

最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

この後は一晩自然乾燥させ、

後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

他に内装パーツの塗装も承っておりますので、そちらも進行次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スマートフューエルリッド&フリードメッキモール サフェ入れ

先日お預かりしておりましたスマートのフューエルリッドです。

もう一個の方は艶々の塗装が施されているので軽い下地処理(研磨・足付け処理)でそのまま上塗りが出来ますが、こちらはザラザラとした梨地の為、「研磨→プライマー塗布→サーフェサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程で平滑な下地をつくる必要があります。

表面をダブルアクションサンダー#120~#180で研磨し、フチや凸凹部分は#180→#240の手研ぎで、さらに裏側は#320相当の布状研磨副資材で足付け処理を行っています。上塗りだけでなく、パテやサフェ、接着剤を塗布する面には足付け処理が必須となります。

よく脱脂清掃し、裏側にサフェが飛ばないよう(飛んでも構わないのですが研ぐのにも手間が掛かる為)マスキングをします。フチはピッタリ貼るのではなく、少し浮かした状態でボカシが出来るような感じですね。

プラスチックプライマーを塗る前には念の為ガスプライマーも塗っておきます。ガスプライマーを使う場合はPP(ポリプロピレン)やPA(ポリアミド)等、塗料が密着し難い樹脂の場合で、元々は「足付け処理無しでくっ付く!」というのがうたい文句でしたが、余り信用しきれない所があるので結局どちらも行う事になり、「便利な物が新製品が出る度にさらに余計に時間が掛かる」という状態になっています。雇われの身だったら一番最初に首になるパターンですね(実際勤め人の時にボーナスが同僚の半分になっていてビックリしました。笑)。

サーフェサーは5~6コート程塗っています。先ほど紹介したRAV4のパーツより梨地の凸凹が大きいのと、PPのようなオレフィン系は研磨した際に表面が毛羽立つ傾向にあり、それを埋める為です。

ちなみにその毛羽立ちは水研ぎやドライヤーの熱で抑える事も出来るのですが、それが返って塗料の密着性を高められると考えているので(木の根っこのようなもの)、敢えて残すようにしています。アンカー効果の期待ですね。

フチにサフェが溜まって固まらないよう、マスキングを剥がしておきます。

フチまでしっかり塗りつつ、裏側には無駄に飛散させないようにしています。

そしてこちらはホンダフリードGB5の純正フロントグリルメッキモールです。

うっかり撮影し忘れたのですが、こちらは先ほどのRAV4の外装パーツやフューエルリッドとは違うプライマーを使用しています。以前ご依頼頂いたリヤメッキガーニッシュと同じ方法ですね。

メッキの場合と同様、裏側にも回り込んでしっかり塗っています。メッキの上に色が乗っても密着せずペリペリと剥がれるのが嫌だからですね(その他両面テープ等を貼ると塗膜と一緒に剥がれたりもします)。

メッキパーツはラインが出ているのでサフェは薄くで構わないのですが、フチに段差があったりする場合、サフェを研いでいる時点で下地を露出してしまう恐れがありますから、そうならないよう余分に塗ってあります。プライマーを3コート、サフェを4コートといった感じでしょうか。

この後は一晩以上自然乾燥させ(塗膜中の溶剤をゆっくり排出させる為)、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スマート フューエルリッド&エアコン吹き出し口塗装承ってます

先日到着しておりましたスマート用のフューエルリッド3個と、内装エアコン吹き出し口二点です。こちらのオーナー様は先日同車内装パーツ一式をご依頼頂いた方でして、この度も当店をご贔屓頂き誠に有難うございます!

尚、塗装するフューエルリッドは左側の二枚だけで、

ベースカラーは二枚ともスマート純正色のブラック(カラーコード:EB1)に、

またそれぞれに、見本として一緒にお預かりしたこちらのフューエルリッドと同じようなブラバスのロゴ入れも承っております。

ロゴの色はそれぞれ別に、シルバーとオレンジで承っております。

中央の黒いフューエルリッドは表面がザラザラとした梨地なので、こちらだけ「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった下地処理を行う予定です。

そしてエアコン吹き出し口です。こちらはシルバーの部分をスマート純正色「ミッドナイトブルー」(カラーコード: ECZ) で、またクリアーは全て高品位なタイプのクリスタルクリアーへの変更で承っております。

そのままでは塗れない為、分解を行います。

両サイドに金属製のC型リングが嵌っているのでそれを取り外し、可動部を手前に抜くような感じです。それぞれ左右が判るよう印も付けておきます。

てっきり二部品構成かと思っていましたが、3×2で全部で6パーツとなりました。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!