プジョーパドルシフト塗装 完成

shift22 大変お待たせしました!プジョーのパドルシフト塗装、本日完成となります。

shift23 今回塗装をご依頼頂いた箇所がスイッチになっていて、これによりハンドルを握ったままシフトチェンジが可能と言う優れ物です。色が着いて艶が出たので凄く良いアクセントになりましたよね。最初の状態も紹介します。

shift元々はこんな状態でした。

プラスチックは未塗装でザラザラとしているので「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程で下地を平滑にしてから上塗りを施しています。

shift24ここまでのサイズとなると塗装では対応出来ない場合があるのですが、今回は直線だったのでマスキングシートを作って塗装で対応しています。

shift25 実際は単なる長方形な訳ですが、カッターを角で曲げると形が崩れる(マスキングシートを引きずる)ので、データ上だと角を突き抜けて「井」の形にしてカットしています。これは「+」も同様で、これならわざわざ機械(プロッター)でやらずともフリーハンドで切れるんですよね。

shift26 装着した裏側です。組み付けは元の通りに出来ていると思います(複雑そうで実は単純ですよね)。

shift27ちなみに赤味は殆どが「レッドパール」で表現されているので日陰で見るとかなり茶色く見えますが、光に当たるとちゃんと鮮やかな赤味が出ます。これはパールは光が無ければ全く効力を発揮しない事で、しかも使われているパールが着色パールなのでこれは特にですね。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

プジョーパドルシフト 本塗り

shift13 大変お待たせしました!プジョーのパドルシフトは無事本塗り完了しておりますのでご安心下さいませ。

上の画像はサフェーサーを研いでいる所で、最初は#400で空研ぎ、その後#600→#800とペーパー目を均してあります。

shift14 裏側には両面テープでクッションスポンジが付いているのでそこに塗料が付かないようマスキングしておきます。

クリップで固定し、よく脱脂洗浄をしたら本塗り開始です。

shift15 まずはベースコートを塗布します。ご指定頂いているのはプジョーの純正色「リオハレッド」(カラーコード:EPY)です。画像だと茶色にしか見えませんが粗めのレッドパールとメタリック、鮮やかなレッドとマルーンで構成されています。

shift16 ベースコートが十分に乾燥したら二階に運んでマスキングの準備をします。

shift17 元々左右の「+」と「-」がズレていたので、オーナー様にご確認頂き左右を揃える事にしました。右の+の位置に合わせて左側の-を下げた感じです。左右の貼り位置を合わせるのは結構難しく実は3回程失敗していますが、予備のマスキングシートは5枚用意していたので問題御座いません。

shift18 再び一階に戻り、マスキングをして白を塗ります。白は視認性を良くという事で明るめの白(いつものVWのキャンディホワイト)を使っています。その他としては少し黒味のあるVWのクールホワイト、黄色味があって暖色系のVWカンパネラホワイトを常備していて、用途によってこれらを使い分けています。

shift19 そしてマスキングを剥がしてクリアーを塗布します。こちらは裏側ですね。

shift20 こちらがステアリングに向かって左側の「-」です。

shift21そしてこちらが右側の「+」になります。クリアーはクリスタルクリアーへの変更で承っています。

今日はまだ熱を入れていませんので、明日以降に強制乾燥~硬化させ、来週半ば以降に組み付け、来週末くらいに完成予定となります。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

プジョーパドルシフト 下準備

shift10 先日「+」と「-」のプリントロゴをデータ化完了しましたので早速下地処理を行いました。削ってみると判りますが表面は結構凸凹していて、これを目立たなくする為に表面をザラザラとした梨地にしていると言う訳です。結晶塗装と同じような感じですね。

shift11樹脂の素材はPA(ポリアミド)で、これはPPと同様に切削性が悪いので、下地を整える為にサフェーサーを塗布します。ちなみに今回は最初に火炎処理(専用のバーナーで炙ります)を行ってからプラスチック用プライマーを塗布しています。

shift12サフェーサーは6コートと結構タップリ塗って、完全硬化したら余分を削って平滑に仕上げます。

週末の内に色を作っておき、来週には本塗り出来ると思います。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

プジョーパドルシフト 下準備

shift9大変お待たせしました!プジョーのパドルシフトも作業着手しておりますのでどうぞご安心下さいませ。

今回塗装するパドルシフト(ステアリング付近についているシフトチェンジのスイッチレバー)には「+」と「-」のプリントが施してあって、ただ塗装を行う事によってそれが消えてしまうので、今回はそちらの復元も承っております。

shift7 最初に元のプリントのサイズを測りますが、さすがにこの小ささだと誤差が生じるので、ある程度のサイズを基本としてそこから基となるデータを作成し、さらに0.1ミリ刻みで色々なサイズを作成~プリントします。

shift6プリントした中から、 一番良さそうなサイズの物を選びます。

shift5概ね良さそうな感じです。

shift8サイズが決まったらカッティングプロッターでマスキングシートをカットし、一応使わない部分(抜いて捨てる部分)を元のプリントの上に貼ってみました。かなり良い感じにピッタリ出来ていると思います。

これでようやく「+」「-」のプリントが消せる事となりますので、次はザラザラの梨地素地を平滑にする為のサフェーサー作業となります。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

プジョーパドルシフト塗装承ってます

shift 先日到着しておりましたプジョー用のパドルシフトです。今回はこちらの両サイドにあるスイッチ部分を、プジョー純正色のリオハレッド(カラーコード:EPY)で承っております。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

shift1 お問い合わせを頂いた時は既に分解済みだったのですが、一応着いた状態を見てみたかったので組み付けた状態で送って頂きました。構造は比較的簡単で、ただ一応塗装後の組み付けも一応練習しておきました。

パドルシフトは以前も施工例がありますので、参考までにその時の完成画像を紹介させて頂きますね。

atenza143こちらはアテンザのシフトパネルで、こちらも今回と同じ様に元々は未塗装&梨地のザラザラでした。そこから「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった下地処理を行い、3コートグリーンパールを塗装、デカールを貼ってクリアーで仕上げています。

shift2 今回塗装後に復元させる「-」と「+」は、下地処理の段階で一旦消えてしまうので、元の位置が判るように記録しておきます。撮影も大量に行なっていますが、一応直接トレースしてある程度の位置と角度も記録しておきました。

ただこの時に何かおかしいと気付きまして(水平が出ない!)、どうした事かと思ったら、どうやら「-」と「+」の位置が若干ズレているようです。

shift3 「+」 の位置を、部品の凸状の突起に合わせてみると、大体同じくらいのラインにあるのが判ると思います。

shift4先ほど基準にした部品の凸部分に合わせてみると、かなり「-」が上にあるのが判ると思います。1ミリ~2ミリくらいはズレてますよね(下に敷いた紙に描いてあるラインは関係無いので気にしないで下さい)。

実際に着いてしまえば気になる程では無いのですが、一応今回の塗装でこれの上下も揃えるようにしておこうと思います。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!