先日到着しておりましたローバーミニ用のエアークリーナーボックスカバーとなります。こちらのオーナー様はPRO_Fit初期から色々な物を何度も御依頼頂いている方で、この度も当店をご贔屓頂き有難うございます!
御依頼内容としてはこちらのFRP製エアークリーナーボックスカバーを、
一緒に送って頂いたこちらの缶スプレーの色味に合わせて調色した色で塗り直すよう承りました。以前チタンのメガネフレームをタミヤのオリーブドラブにした時みたいな感じですね。
状態としては芳しく無く、本来であれば「研磨→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった下地処理を行いたい所なのですが、
こちらの「COOPER S」の凸文字付近も歪が大きく、全体の形を整えようとするとこの凸文字を削り落としたり埋まったりしてしまいますから、今回はこれを残す方向として上塗りのみ、また一度のそれでは足りないと思うので(繊維目が残ってしまうので)「2度塗り」に、またクリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様で承りました。
ちなみに一旦全体を平滑にしてから改めて凸文字を再現するという方法もあるのですが、そうなると現在の凸文字をデータ化する必要があり、またそれらを貼り付けて隙間を埋めたりラインを再現(サフェ研ぎ)をするとなるとかなりのコスト高になってしまいますから、今回は色を変えつつ今の凸凹よりある程度マシな感じに、という方法となります。中途半端な事が出来ないのが辛いところですね。
凸文字の再現としては、以前何度か施工しているRB26→RB28化が参考になるかと思いますのでそちらを紹介します。
こちらは元々「6」だった部分を削り落として新たに「8」のアルミ板を貼り付けています。これだけだと比較的簡単そうに思えるのですが、元のフォントと同じ形のデータを作成してアルミ板をカット、それを違和感無いよう元の位置に貼り付けるのは中々手間が掛かっています。またこの「8」は既にデータ化が出来ているのでその費用は必要ありませんが、今回は「COOPER S」全てを一から作らないといけないのでかなりの労力が掛かってしまいます。また単に凸文字を作るだけでは無く、エッジが効いていない元のラインを再現しなければなりません。
凸文字(エンブレム)の作成については、以前作成したポルシェエンブレムの記事も参考になるかも知れません。
そしてアルミプレートですが、塗装するにはこちらも取り外したいのですが、
既にこれを取ろうと試したような跡があり、プレートの端が少し曲がっています。フランジ状になっていなければヘラを差し込めるのですが、隙間も狭く糸も入らないので、
今回は裏側からエンブレムが貼ってある箇所に穴を開けてポンチ等で押し出す作戦で行こうと思います。スバルエンブレムで土台に穴が開いていない場合にアクリルプレートを外す方法と同じような感じですね。
ドリルだと勢い余ってアルミプレートに穴を開けてしまう恐れがあるので、ベルトサンダー等で2cm×2cmくらいの穴を開けてそこからヘラを差し込む方法を試してみようと思います。
参考までにこれまでご依頼頂いた内容も紹介します。
この時は外装の一部パーツと内装パーツの塗装をご依頼頂きました。スイッチのロゴはデカールでは無く塗装で行っています。
この時は主に足回りのパーツです。
さらにそれより前、今から16年程前にキャリパーの塗装をご依頼頂いていました。当時はまだ知り合いの工場に間借りしていたので固定経費が少なく、その後今の工場に移転してからも光熱費の高騰や円安による塗料材料の値上げ(円高の時でさえ値上げ!)により、あの時に比べると2~3倍くらいの費用になっていると思います。ハウスオブカラー社の塗料は当時の4倍になってしまう程で…。
この時は外装パーツの塗装を承りました。ちなみに完成時の撮影に使っているカメラは当時から同じ物=NIKON D200となっています。通信速度の向上やレンタルサーバーの規模に伴って撮影後の画像のサイズだけ大きくしている感じですね(当時はネット回線がADSLだったりサーバー容量が100MBだったりと今では考えられない小規模でした)。
それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!
