エアーホーン 下塗り

air9本日は第三土曜日ですから基本的には休日の筈なのですが、昨日から積もった雪が気になたのでカブにスコップを積んで出勤しました。荷箱から突き出たスコップはちょっと異様な光景ですがこの状況であれば皆納得だったと思います。

という事で一応出勤したので昨日からの続きを行います。

画像はエアーホーンを固定する準備をしている所で、エアーホーン下部にはエアーを入れる注入口の米式バルブがあるのでそこを利用しようという事です。この為にカブのエアーキャップをちょっと拝借しました。

air10 そしてセッティング完了です。随分と物々しいですが今回はちょっと訳があるのです。

air12 エアーホーンとエアータンクを繋ぐホースは何故かエアーホーン本体中央を貫く形で、これを外すには一旦ホースを切らなければなりませんが、出来ればそれはしたくは無いのでこんな感じでの固定となりました。

air13 いつも使っている花台(本来は花を飾る為の台です)に最初に紹介したアルミステーをネジで固定し、丁度良い角度にエアーホーンを配したらホースを台に固定します。ピンと張るような感じにしておけば動く事はありません。本体の固定も入念にしましたので全くグラつく事もありません。

しかしどうも最近アクロバット的な作業が増えたような気がしますが気のせいですかね。

air14 という事で下塗り完了です。色は本塗り時の隠蔽の事を考えて明るいグレーで、塗料は2Kエナメル(1コートソリッド=クリアーに顔料が入って直接色が塗れる塗装)を使用しています。

air15 本来はサフェーサーを塗りたいところですが形がこれですから塗ったはいいけど細部まで研げない、なんて事になりますから今回はそれの代用としてこの方法にしています。まあ素地の梨地も極細かいのでサフェーサーを充填する程でも無いですしね。

希釈率も上げて薄膜で塗っているので細かいディティールも崩す事無く良い感じで塗れました。これであれば本塗り前の下地処理は足付け処理のみで大丈夫ですので現実的な作業で良い艶の仕上がりを出せると思います。まあ現時点でこの艶ですからね(ただしこの後硬化と共に艶は引けていくと思います。それが平滑では無い下地(梨地)に塗ると言う事なのです)。

air16細かいパーツも表面は多少ザラついた梨地だったのでこちらも下塗りをしておきました。これがサフェーサーだとして、このラッパのマークを残しつつ周りだけを削るなんて事、難しいのが判りますよね。今回塗った2Kエナメルはサフェーサー程切削性は良くありませんが(上塗り塗料とはそういう物で本来削る為のものではありません)、今回のように梨地が細かい場合にはこれでも充填効果がありますので二度塗りによって艶のある仕上がりに出来るのです。

ちなみに一般的な考えからすると「磨けば艶が出るんじゃ?」と思われそうですがこのイビツな形を全体的に磨くなんてちょっと難しいと思います。と言うより塗装屋の場合「磨きで何とかしよう」では無く「どうやったら磨き無しで綺麗に仕上げられるか」と思うのが普通ですので。

という事でいよいよ本塗りも間近といった感じですが、ちょっと今回は色数がかなりあるので他の物と一緒にと言う訳にはいきませんから少し先になるかもです。ここまで来てチヂレるのも嫌なのでしっかり時間を掛けて硬化させたいとも思いますので。

どうぞもう少々お待ち下さいませ!