エアーホーン×3 分解~色確認

horn 大雪で外は大変な事になっていますが、幸いにして工場の中は比較的居心地が良いのでとりあえず出社さえ出来れば普通に仕事は出来ています。と言う事でお約束通り今週中に何とか作業着手出来ましたエアーホーン3個です。ちょっと複雑な内容になっていますのでまずはそれの整理からですね。

horn1 本体とその他付属品は違う色での塗装で承っていますので(ただし1つは同色です)、まずはそれらを外します。

レバーは一見取れなさそうに見えますが、これは単にシャフトが打ち込まれて固定されているだけなのでそれより少し細いポンチを打って抜きます。その際下には何か穴の開いた台を置く必要があるので今回はソケットレンチを利用しています。

horn2 ホースは抜けない内部で固定されていて分解は不可能なので付いたまま塗装する予定です。またはこれを一旦カットして最後に専用のジョイントで繋ぎ直す、と言う事も検討したのですが、オーナー様的にはホースでさえこの色のままでは許されないという事ですから余り余計な事はしない方が良いと思い止めました。このままで何とかしたいと思います。

horn3 そして各パーツによっての色の確認です。太いボトルの物を「A」とし、その他細身の二つを「B」「C」としています。

horn4 「A」は本体がグリーンメタリック、白いパーツがシルバーになります。最後でまた紹介しますがゴムホースとゴムキャップは全て黒になります。

horn5 そして「B」です。こちらはボディも同色で、色はブラックメタリックとなります。

horn6 「C」の本体はソリッドのブラックになります。horn7 付属品はこの赤メタリックです。

horn8ゴムキャップとゴムホースは全て「C」のソリッドブラックで、ただしこれらはクリアーは塗らないので艶消し(または半艶)っぽい仕上がりとなります。「そんなに柔らかい物に塗って割れないの?」と思われそうですが確かにこれは自身も何とも言い切れない所がありまして、一応オーナー様には事前にご確認済みですが多分今までの例からすると大丈夫だと思います。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きます。もう少々お待ちくださいませ!

メルセデスW124ヘッドカバー 結晶塗装「紫」承ってます

w12410 こちらも無事到着しております、メルセデスベンツW124のヘッドカバーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

このヘッドカバー、見た目よりも結構大きく、それでいてちょっと問題を抱えています。

w12411素材がマグネシウムなのか腐食が凄いのです。剥がれている箇所は勿論ですが全体的に下から色々発生しているようでそれが菌糸状に繁殖しています。

現状でここまで出てくれれば逆に覚悟をすると言う感じで、とりあえず洗浄を終えたらサンドブラストの専門店に一旦送って強力な直圧ブラストで塗膜もろとも腐食を根こそぎ取って貰い、戻って来たら浸透型エポキシプライマーを使っての重防錆仕様と致します。なので以前の同型ヘッドカバーより割高になっております。施工例がありますので紹介させて頂きますね。

brabus7この時はオーナー様自らプレートを作成して来ました。赤についても通常の赤では無くドス黒い赤になっています。

今回のご希望色は現時点では「品の良いブルー系の紫」と承っておりますがもしかしたら変更になるかも知れません。ご意向に沿えるように対応したいと思います。

それではこちらも作業進行しましたらまた紹介させて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

マツダアテンザ スイッチパネル塗装承ってます

atenza13 こちらも先日無事到着しております。マツダアテンザの内装スイッチパネル一式です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

atenza14大抵の未塗装内装パーツはこのように表面がザラザラとした「梨地」になっていて、確かにプラスチック素地のままとしてはこの方が高級感はあるのですが塗装をするとなると厄介でしかありません。「この程度埋まらないの?」と思われそうですがまさにその通りでこのまま塗ってもこのザラザラ感はそのまま残ります。艶は確かにあるのですが凸凹した状態は残るので非常に残念な感じになりますから、これをボディ同様の艶々にするには一旦平滑な下地を造る必要があるのです。作業内容としては削るだけでは済みませんので「研磨→プラスチックプライマー塗布→2液ウレタンサフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程が必要になるのです。「削るだけじゃ駄目なの?」と思われそうですが、素材は切削性の悪いポリプロピレンなので削って平らにするのは非常に大変です(その方がコスト高になりますので・・・)。

ちなみに以前同型の施工例がありますのでちょっと紹介させて頂きますね。

atenza8 今回の御依頼もこの時と同じく「艶有りブラック」ですので仕上がりイメージはこれとほぼ同じになるかと思います。下地をちゃんと造るとこのように艶々になり、何もしないで塗ると「なんだこれ」といった仕上がりになるのです。この辺が自家塗装で越え難いところなんでしょうね。一生懸命やって綺麗に仕上がったとしてもペリペリと剥がれて来たら相当凹みますし・・・(ポリプロピレンはプラスチック用のプライマーを塗らないと確実に剥がれますので)。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

(そろそろ落ち着くかと思いきや一気に依頼が増えました。株価は凄い勢いで下がったようですが趣味的な物には関係ないんでしょうね)。