レンズ系塗装 下準備

zx14r14テールランプ等レンズ系の塗装は来週中に本塗り予定で、現在下準備を行なっておりますのでご安心下さいませ。

画像はNINJA ZX14Rのテールランプで、元々貼ってあるスポンジモールを剥がす前に同じ様な物を作成しておきます。

zx14r15 DIYなどであれば100円ショップなどで売っているような物でも構わないのですが、自動車などのように屋外で使う事が前提の物は耐久性のある物が必要なので、こういったスポンジモールや両面テープは耐久性・耐候性に優れたEPDM発泡体を使っているのが一般的です。

days6 デイズのテールランプはバックランプとウィンカー部分をクリアー抜きでご指定承っていまして、ただ本塗り当日にマスキングするのは時間的にロスと精神的なストレスになるので、予めマスキングシートを作成しておく事にしました。

まずは通常通りにラインテープでマスキングを行ないます。

days7 その上にコピー用紙を貼り、鉛筆の芯などを刷って輪郭線を抽出します。所謂石刷りですね。

days5 その紙をスキャナーでパソコンに読み込み、ベクトルデータが作れるソフト(Illustrator)を使って輪郭をトレースします。

days8 実際にマスキングシートをカットして位置が合っているかを確認します。今回はレンズが平面だったので一回で出来ました。

これの良い点は、ソフト上ではフリーハンドで行なうよりも確実に美しい曲線が描ける事と(ベジェ曲線です)、完全な左右対称の形が作れる事です。勿論貼る位置やテールランプの形状、さらには車体に組み付けた時のチリが合わなければいくらここを気にしても意味はありませんが、それでも精神的にはとても気持ちが良いのです。

bmw124 こちらはBMW 850CSiのテールランプで、それぞれの部品はマスキングをする前にある程度の泥汚れなどは洗っておきます。ちなみにBMWの場合は(何故か)土台部分に穴や大きな隙間が空いている事が多いので派手に水を掛けたりすると中に入ってしまうので注意が必要です。

smoke5次のターンで本塗り予定なのがこちらのレンズ類で、ただその前に塗装ブース内の清掃(壁のビニールの張替え)を行いますので、本塗りは来週半ばくらいを予定しています。

どうぞもう少々お待ち下さいませ!

ISUZU Bellett GTR Engine cover

isuzu 4年くらい前に施工したいすゞベレットGT typeRのエンジンヘッドカバーです。画像を纏めて再編集しました。

isuzu2ご依頼内容は 「元と同じように」との事で、一番綺麗に残っている塗膜の部分にシリコンオフを塗って艶を出し、オリジナルの色を確認しています。少し青味掛かったグリーンですね。

isuzu3数日間溶剤槽に浸け置き、旧塗膜を剥がします。

isuzu4 旧塗膜の下には腐食も出ていたのでサンドブラストにてアルミ素地表面を削ります。

isuzuアルミ製のオイルキャップもかなり腐食が出ているのでサンドブラストを行います。

isuzu5 周りはポリッシュ仕上げなのでサンダーで平滑に削っておきます。

isuzu6 リン酸処理後、綺麗に洗浄をしてマスキングを行います。

isuzu7 プライマーを塗布します。

isuzu8 調色をして作製した色を塗布し、150℃程度の熱を掛けて焼き付けます。

isuzu9 最後に凸部を研磨して鏡面状に光らせます。

isuzu10 削ってアルミ素地を露出させた箇所は腐食の進行を遅らせる為にクリアーを筆で塗っておきます。

isuzu11これに似たような形のいすゞの117クーペのヘッドカバーではグリーンブルーメタリックなどの施工例があります。オリジナルも良いですし、お好みのカラーでどうぞ。