メルセデスGクラス リヤスムージングバッチ 本塗り

benz238途中工程の紹介が遅れていましたが、メルセデスベンツGクラスのリヤスムージングバッジは無事本塗り完了しておりますのでご安心下さいませ。

benz240 素材はFRP製の黒ゲルコート仕上げで、成型時のウネリが強いので、当て板を使って#120で研ぎ出し、ダブルアクションサンダーで均します。

benz241 最終番手は#240に仕上げ、よく脱脂清掃をしたら台に固定します。

benz242 サフェーサーは2液のウレタンで、ウェットに6~7コートを塗り重ねて膜厚を充填します。

一度に塗り重ねると内部に溶剤が籠って後にトラブルを起こすので、十分にフラッシュオフタイム(コート間の乾燥時間)をとって時間を掛けて行います。表面の塗り肌がかなり凸凹していて、如何にも厚塗りしているのが判ると思います。

benz243 サフェーサーを塗った後は一日自然乾燥させ、十分に溶剤が抜けきってから熱を掛けて強制乾燥~完全硬化させます。

表面が黒っぽくなっているのは研ぎ忘れを防止する為のガイドコートです。以前は缶スプレーの黒を使っていましたが、安いスプレーガンに黒系の余った塗料を入れっぱなしにしてガイドコート専用にしています。

benz244 サフェーサーは#320→#400の空研ぎでラインを平滑にした後、#600→#800の水研ぎでさらに均します。

良く脱脂清掃をしたら本塗り開始です。

benz245 ベースコートにベンツ純正色の「インジウムグレイメタリック」(カラーコード:9963 )を塗布し、クリアーを塗って本塗り完了です。

benz246最初の状態に比べて平滑に仕上がっているのが判ると思います。

自家塗装などで使う缶スプレーのサフェーサーは一液型の「溶剤揮発型」なので薄膜での使用が前提ですが(2液タイプも売っていますが恐らく使い切りでかなりコスト高かと)、2液型のサフェーサーは製品の種類にもよりますがかなりの膜厚を確保出来るので、今回のように素地の出来具合が悪くてもパテを使わずにラインの修正が可能です。

それでは完成次第改めて紹介しますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スカイラインウィンドウォッシャーノズル塗装 完成

skyline17 大変お待たせしました!日産純正スカイライン用ウィンドウォッシャーノズルは日産純正色「ソニックシルバーM」(カラートリム:KR4)への塗装で本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

skyline10元は未塗装で、素材は恐らくPP(ポリプロピレン)製と思われます。

塗装面はツルツルとした仕上げになっていますので、下地処理は足付け処理のみで、プラスチックプライマーを塗布後そのまま色を塗っています。

skyline18素地の状態がツルツルであればサフェーサーなどを塗らずとも艶々に仕上がります。

ただし艶があるとそれだけ「粗」も目立ちますので、大きい製品の場合はそれを目立たなくする為に敢えて梨地やシボ模様を付けて仕上げてあるのです。ヘッドカバーに結晶塗装を塗るのと同じような感じですね。

 

skyline19 ノズルの稼働する金具部分はマスキングして塗っていますので使用上は問題無く、また動かしても塗装がグニュっとなったりする事も無いと思います(まあ着けば殆ど見えないので普通はそれでも良いとは思いますが)。

skyline20ちなみに今回はタッチアップ用の塗料もご用命頂きました。単品ではお受付しておりませんが、塗装のご依頼の序にと言う事であれば対応致します(色見本の作成などでもOKです)。

それでは後程完成のお知らせメール差し上げますね。この度も当店をご利用頂き有難うございました!