先日お預かりしておりましたアルファロメオの室内グローブボックスの蓋です。
溶接の焦げ痕がそのままだったり、全体に錆が出ているので、
そして結晶塗装用の塗料(リンター)を塗布します。今回は業者様からご依頼頂いたBMW Motorrad R nineTのヘッドカバーと一緒に、またその前には結晶目のテスト用として私物(セローのパーツ)を塗ってからスタートしています。
今回のパーツは一枚板の鉄板なので艶が出ると全体の歪が目立ちますが、
その後140℃~170℃程の熱を掛けて結晶目が現れるとそれらが目立たなくなるのが判ると思います。
今回はアルファロメオのパーツですが、英国車のMGやシトロエンの内装パーツにも結晶塗装は採用されていて、それらも何度か施工例があります。
結晶目が細か過ぎると素地の粗が見えてしまい、粗過ぎると下品になるので、丁度良い塩梅の目になるよう意識して仕上げています(ただこれを気にするととんでも無く難しい塗装になるので結晶塗装の引退は比較的早くなると思います)。
最後に裏側を塗装します。いつもは結晶塗装の前に塗っておくのですが、結晶目が上手く並ばずに全部洗い流す事も想定していたので後にしておく事にしました。
それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!