ROVER MINIメッキヘッドライトリム 下準備

先日お預かりしておりましたローバーミニのヘッドライトリム=アウターとインナー2台分、合計八個です。

このまま塗装を行っても密着しませんので、素地調整としてまずはサンドブラストを行います。

・・・が!

最初の一個に軽く(本当に軽く)サンドブラストを当てたところ、既存のメッキが浮いて剥がれ、その下からさらに綺麗なメッキが・・・。通常あり得ない事ですが、メッキの上にそのままメッキが施されていたようです。恐らく傷等があって新品として売れない物に、再度メッキを掛けてしまった物と思われます。今回サンドブラストで剥がれましたが、そのまま装着していても経年で剥がれていたと思います。

という事で一旦オーナー様にご報告をし、取り敢えず残りの7個を進行してみると、これらについてはいつも通り問題無くサンドブラストが出来ました。8分の1を最初に引いてしまったようです。

そして後日、代替品のリム(アウター)を、念のためという事で新たに2個送って頂きました。

・・・が!

今回は下地の銅メッキと装飾クロムメッキが密着していないようです。

ただ幸いにして(本当に幸いでした・・・!)もう一個のアウターリムは問題無かったので、ようやく8個のサンドブラウストを終える事が出来ました。

ちなみにプラスチックに装飾クロムメッキが施されている物の場合、素地のABS樹脂とメッキ(同じく銅+クロムメッキ)は殆ど密着していませんから、それにサンドブラストを行うと今回と同じようになる為、その方法はNGとなります(なのでそれの代替作業はとても大変でそして割高になるのです)。

その後シンナーで洗い流すようにして脱脂清掃を行い、

プライマーを塗布します。

メッキ自体は剥がしていないのでそのままでも錆びたりはしない筈ですが、メッキによっては気孔から水分(分子構造が小さい水蒸気)が入り込み、錆びてメッキを浮かす!という事が発生します。ミニのヘッドライトリムは純正でもそれが起こりますから、今回の御依頼は装飾以外にそれの防止の為なのでは、と思っています。

その後ひっくり返し、表側にも満遍なくプライマーを塗布します。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!(色々とお手配頂き有難うございました!)。

スバルエンブレム(表:レッドキャンディー)塗装承ってます

先日到着しておりましたスバル純正エンブレム前後のアクリルプレート です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容は、表面から透過性赤塗装=レッドキャンディー塗装と、クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーへの変更で承っております。

以前施工した事例がありますのでそちらを紹介します。

こちらはご依頼品では無く試作として個人的に塗装した物となります。こちらにその他の画像がありますので宜しければご参照くださいませ。

アクリルプレートにはスモーク塗装はしておらず、透過性の赤=レッドキャンディーを表側から塗っただけの仕様となります。

背景の青もそのままで、それが黒に見えるのは「赤と青が混ざって色が濁り黒っぽく見える」という現象が起きている状態となります。

ですので今回も背景の(裏側に塗ってある)青はそのままで、表側から透過性の赤を塗布する仕様となります。ちなみに私的な感想で恐縮ですが、試作でやった事が今回ちゃんと仕事に繋がって非常に嬉しく思っております。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!