ホンダK20Aヘッドカバー 旧塗膜剥離

先日お預かりしておりましたホンダK20Aヘッドカバーです。その後アルカリ洗浄液に浸け置きして油分を洗い流し、廃シンナーを貯めた溶剤槽に浸け置きをしておきました。

先ほど紹介したいすゞ117クーペのヘッドカバーに比べ、この型の塗装は簡単に剥がれるのが特徴です。剝がれにくい塗装とこちらの剝がれやすい塗装の大きな違いは、下塗り(プライマーの塗装)が施されているかどうかです。勿論こちらはプライマーは塗られていなく、むしろ117クーペのヘッドカバーのようにしっかりとした塗装が施されている方が珍しいケースです。

まだ多少塗膜が残っていますが、こちらはこの後サンドブラストを行うので問題ありません。塗膜が浮いていた箇所には腐食が発生しているのが判ると思います。金属への塗装は上塗りだけでは密着性も防錆も確保出来ず、いずれ剥がれてしまいます(これはメーカーも勿論判っていてやっている事で、コスト上仕方のない事でもあったりします)。

その他、アルカリ洗浄槽に浸け置きをしていたスズキ ジムニーJB23 のヘッドカバーも引き揚げて乾燥させておきました。こちらも後日一緒にサンドブラストを行う予定です。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

いすゞ117クーペヘッドカバー 旧塗膜剥離

先日お預かりしておりましたいすゞ117クーペのヘッドカバーとオイルキャップです。その後アルカリ洗浄液に浸け置きして油汚れを落とし、

その後溶剤槽に浸け置きしては時々引き揚げて、スクレーパーで削るようにして塗装を剥がしていました。

この型のヘッドカバーに塗られた塗装はかなりしっかりしていて、一度では簡単には剥がれなく、なので何度かに別けて作業をしています。

塗膜の切れ目が出来るとそこから剥がれ易くなるので、ある程度削ったらまた数日浸け置きをしてを何度か繰り替えします。

最後はワイヤーブラシを使って細部の塗装も剥がします。塗装がしっかりしていただけに腐食は見られず、予定通りリン酸処理のみで(サンドブラストは行わないで)大丈夫そうです。

そしてオイルフィラーキャップですが、

こちらは裏にゴムパッキンが着いていて、取れなさそうだったので溶剤槽には浸け置きが出来ず、

アセトンを垂らしてはスクレーパーで削るを繰り返して剥離しておきました。

こちらは腐食が出ているのでサンドブラスト処理を、その後周りの部分をポリッシュしてアルミ地を光らせるようにします。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!