TOYOTA 2000GTエアークリーナーケース蓋 下地処理

先日エポキシプライマーサーフェサー+ガラスパウダーで下塗りをしておいたトヨタ2000GTのエアークリーナーボックスの蓋部品です。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきました。

全体を#320~#400で軽く研ぐようにして足付け処理を行いました。

現在の被膜が全体にある細かいクラックを防いでくれる筈なので、削り過ぎないように注意しています。

そして今回は、種類は違いますがこちらもエポキシ系のプライマーサーフェサーとなります。今回は骨材(ガラスパウダー)は入れず、そのままとしています。

その後ウェットオンウェット(半生状態で違う種類の塗料を重ねる方法)で通常のプライマーサフェーサー(ウレタン系)を塗布します。

こちらは主にライン出しの為の物なので、しっかり膜厚を充填出来るようウェットで4コート程塗っています。

その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、ガイドコートとしてベースコートの黒をパラパラと塗りました。

色々考えるとそのまま上塗りは難しいので、もう一度サフェを塗る事にします(2度打ち)。なのでペーパー目はデリケートに考える必要は無く、#240で粗研ぎライン出し→#320で曲面を均しています。

よく脱脂清掃し、

3回目の下塗り(中塗り)を行います。

難しいのは平面に見えて実は曲面(変形)になっている事で、研ぐ際にもこのラインに合わせて研いであげないとスジ状に彫ったようなラインが出来てしまう為、サフェの2度打ちでこれを均そうといった作戦です。自動車のボディパネルでも逆アール(凹んだライン)の研ぎが一番難しいのと同じような感じですね。

今回はそこまで研ぐつもりは無いので、ウェットで2コート、最後にシンナーで希釈して2コート塗っています(凸凹とした肌を減らす為)。

この後再び熱を入れて硬化させ、次はいよいよ本塗りとする予定です。半艶仕上げなのでまずはブース内の清掃からですね。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!