先日お預かりしておりましたポルシェ986ボクスターのフロントブレーキキャリパーです。その後ブレーキ屋さんにてオーバーホールとサンドブラストが行われて戻ってきました。
そのままでも塗れる状態ですが、目立つ前面をダブルアクションダンサー#120~で研磨し、
続けて塗膜を厚くしたくない箇所に、ベースコートの黒を塗布します。
まずは下色に適当なゴールドメタリックを塗布します。余った塗料を捨てずに下色用として残している物ですね。
今回御希望頂いているのはこちらのゴールドメタリックで、ただしこれ単体だと隠ぺい力が弱いですから無用に膜厚をが大きくなってしまうのを避ける為(塗膜の強度を落とさない為)、下色を塗ってコート数を少なくするようにしています。
下色2コート+指定色3コートで、ベースカラーは合計5コートといった感じになります。
キャリパー本体の塗装には口径1.2mmのスプレーガンを使いますが、ロゴ入れの場合だとそれでは塗料が出過ぎるので、口径0.3mmのエアーブラシを使います。
ただ一回目はちょっとロゴの位置が上過ぎたので研摩してやり直しをし、
ここまでがベースコートで、 最後にトップコート=クリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!
ブツ切りマスキングした箇所は、二回目のクリアーが塗り終わったら直ぐに剥がすようにしています。