バイクアルミカウル 本塗り

先日下準備を行い、裏吹きをしておいたバイク用のアルミ製カウルパネルです。

塗った直後はテロテロになっていましたが、その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させると、元々あった切削跡が浮き上がっているのが判るかと思います。表側はこうはならないように凸凹を全部削り落としている訳ですね。

表側にはサーフェサーを塗っていますので、

まずは硬い当て板と#320→#400のペーパーを使ってライン出しを行います。ここまでは水を使わない空研ぎとなります。

その後#600で細かいライン出しを行い、#800→#1500でペーパー目を均します。ここは水研ぎで行っています。

内側には塗料が着かないようマスキングを行います。フチのプレスラインギリギリの所で塗り分ける感じですね。

よく脱脂清掃し、

エアーブローを行って埃を飛ばしたら本塗り開始です。

尚、サフェ研ぎをした際にアルミ素地が露出している箇所があるので、

部分的にプライマーを塗っておきます。グレー色の塗装がされているのが判るかと思います。

プライマーは全体に塗る必要はありませんが、怪しい箇所は全て塗っておきます。

そしてベースコートを塗布します。

色は黒で、STANDOX原色MIX571となります。ドライコートで塗ると後で艶引けが生じるので、肌を荒らさないようウェットに塗りこみます。

そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

2コート目のクリアーを塗り終わったら直ぐに裏側のフチのマスキングテープを剥がしてバツ切りクリアーが馴染むようにしておきます。

ハードナーはレベリングを重視して少し遅め=具体的には15-30を使っています(数値は目安となる使用時の気温を表しています)。今の時期だと5-15または5-25を使うのが一般的ですが、極力肌目を残したくないので表面の乾燥を遅くするよう遅めの設定にしています。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!