チネリステム ロゴ採寸~データ作成

cinelli_1今回は連休という事でしたのでちょっと休み過ぎなようですから、自宅でも仕事が出来るようにとチネリのステムを持ち帰る事にしました。撮影している場所は社外記の方で登場する自宅作業場です。古いながらも一応ノギスがあったので実物を採寸しながらロゴをデータ化します。

cinelli1「cinelli」のロゴについては既存のロゴがあったので今回は「alter」のロゴを作成しました。

デジカメで撮影した方はどうしても歪みが生じていますから、実物の縦横サイズを計測してしれに遭わせます。画像にある赤い方が撮影したものに合わせたもので、その下にある黒い方が実物に合わせて修整したロゴです。実寸なので後はこのままカッティングプロッターで出力すればマスキングシートが作成出来ます。ああ何て便利なんでしょう・・・。

当店で行っている塗装は「小物塗装」という分野?になりますが、私的には「カスタム塗装」では無いと思っています。どちらかと言うとやはり「修復」に近いですかね。派手なグラデーションで演出したり蛍光塗料を使ったりは殆どやりませんし、ましてやエアーブラシで絵を描いたりフリーハンドでピンストライプを引いたりなんて出来ませんので。

対して今回のような「色だけ変えてロゴの位置やサイズはそのままに」といったご依頼はむしろ向いているかも知れません。一見すると地味ですがこれが結構面倒な作業ですので、依頼自体を受けてくれない所もあると思いますし、いざ出来上がってみたら「最初とデザイン変わっちゃってませんか・・・」と言う事にもなりそうですので(怖)。

という事で、今回も撮影だけはかなりやってます。自宅の方が照明やカメラなど設備がしっかりしてますから楽ですしね。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。実作業としてはもう少し先になりますのでもう少々お待ち頂ければと思います。どうぞ宜しく御願い致します。

 

チネリのステム 塗装承ってます

cinelli 先日到着しておりますチネリのステムです。自転車のハンドルを固定する箇所の部品です(一年前の私はこういった事も知りませんでしたので・・・)。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

御依頼内容としては、各ロゴの配置やサイズなどのデザインはそのままに、カラーリングだけを変更します。現状は青とシルバーの2トーンカラーですが、これを車体色に揃えて一体化させるような感じですかね。具体的な色の変更としては、

青→ブラック

シルバー→ホワイト

といった内容です。

cinelli2色についての御指定は1色までであれば追加費用は必要なく、「5分以内の簡易的な色の作成」または「色見本帳からの抜粋」といった形で対応しています。これ以上の厳密な指定は別途「調色費」が必要となりまして、また二色目からは追加費用も掛かります。

今回は白のみを御指定頂き、黒に関してはいつも通り原色そのままなので特に追加費用は掛かっていません。黒のソリッドカラーであれば特に気にする必要はありませんが、「白」の場合は身の回りの物ひとつとってもかなり違っている筈ですから気にして見るといいかと思います(まあ気にし始めるとこれはもうドツボですが)。

cinelli1 今回難しいのはロゴ入れ塗装です。製品に対して随分と窮屈に入っているせいか、かなり微妙な位置に合わせないとオリジナルのようにはなりません。見るだけだと簡単そうに見えてもいざ実際にやるとなって完成までの作業をイメージすると結構胃が痛くなるんですよね。

こういった微妙な位置合わせの場合には既存ロゴの採寸や位置などを正確にデータ化するのが肝で、貼り付けの際にも微調整が出来る「水貼り」が必須ですかね。甘く考えていると大抵痛い目に遭いますので・・・(もう何度も経験済みです)。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

THOMSONステムなど塗装 完成

thomson6 大変お待たせしました!ステムやハンドルなどの自転車小物部品は本日完成となります。

thomson8塗装としては単なる艶消しに見えますが、実際には表面はザラザラ(と言うよりはサラサラ)した質感での「ストラクチャー塗装」になっています。上の画像奥にあるハンドルグリップを見本にしてそれらしく仕上げました(ただしそもそもあちらは塗装とは違うので全く同じと言う訳にはいきませんが)。

thomson7 このストラクチャー塗装は元々は自動車バンパーの「梨地のプラスチック素地」を補修する為の塗料であって、今回これを使ったのもかなり久しぶりです。3年ぶりくらいですかね。

表面は細かい凸凹になっていて光の反射を抑え指紋や汚れなどもかなり目立たないので、使い方によっては中々面白いかも知れません。また一つ面白い発見があったと思います。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

THOMSONステムなど 本塗り

thomson1こちらもお待たせしました!無事本塗り完了しておりますので御安心下さい。

部品は左から「シートポスト」「ステムの部品」「ステム」「ハンドル」となります。これの他にシートポストの部品が2点ありますがそちらも一緒に塗り終わっておりますので御安心下さい。

thomson今回の御依頼に関しては色だけではなく、見本と同じような「ザラザラとした質感」で御依頼承っています。

恐らくこの部品自体は、小さな鉄球のような物を勢い良く当てて加工するショットブラストによって表面を梨地に仕上げ、その後アルマイト処理で黒く染められたものかと思われます。

故に今回もお問い合わせ頂いた時点では塗装では無くアルマイトをお勧めしたのですが、それも御納得の上で塗装で御依頼頂く事となりました。シートポストなんてスライドさせたらその時点で塗装が傷付いてしまうのではと心配したのですが、自分の位置が決まっていればそれ以上動かす事は無いとの事なので問題無かったようですね(と言うか最近はシートポスト自体がフレームの一部になっていて最初に合わせた位置でカットしたらそれで終わりって言うのもあるらしいですし)。

ちなみに色の再現としては、単なる黒ではアルマイトな輝きが出ないので多少メタリックを入れておきました。そもそもアルマイトは塗装では無く気孔に染料が入り込んでいるので塗装でそれと同じように再現と言うのは難しく、なのでメタリックを入れて対応しています。

thomson3そして先日も紹介しましたが、トップコート(クリアー)には一番手前の「ストラクチャー」(ファイン)と一番奥の艶消し剤を使っています。真ん中のは同じくストラクチャーですがこちらは粗目なので使うとしたらスケートボード中央の滑り止めくらいですかね(それくらい粗いのです)。

thomson5そして本塗り完了です。塗装工程としてはいつも通りで、ベースコートに黒(メタリック少量混入)を塗り、それにストラクチャー仕様にしたクリアー(勿論これも硬化剤との混合比率は2:1)の2コート仕上げとなります。

thomson4塗ったばかりの時は艶消しクリアーの時と同様ですが、乾いていく過程でザラザラとした質感が出てきます。恐らく顔料に珪砂のような物が使われているんでしょうね。

thomson3ドライコートにするとその珪砂のような顔料が突起してしまうのでウェットに塗るように気をつけます。タオルで拭いたら繊維が引っかかったりしたら嫌過ぎますからね(塗り方を間違えるとこれは実際有り得ます)。

それでは完成次第改めて画像紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!

 

THOMSON シートポストなど 下準備

thomson5 こちらもお待たせしました!ようやく実作業進行しましたので紹介させて頂きますね。

まずは素地調整としてサンドブラストを掛けるのですが、ステムの内側などは塗装しない箇所にはサンドブラストが当たらないようにする為にマスキングをしておきます。

thomson6 こんな感じでブラストボックスの中に部品を並べたら蓋を閉めて手袋に手を通してサンドブラストを掛けます。ブラスト作業は密閉した空間内で作業するか、または自分自身防護スーツを着て作業しないと大変な事になります(激しく痛いです)。

thomson7 そしてブラスト作業終了です。ボルト穴など窪んでいる箇所はペーパー掛けでは素地調整(足付け処理)が出来ませんからこういった場合にはサンドブラストが重宝します。アルマイト皮膜がしっかりしているとリン酸も効果は低いのです。

thomson10thomson8 そしてよく脱脂洗浄をしたらマスキングを貼り直しプライマーを塗る準備をします。

最初のツルツルの状態に比べると如何にも塗装が食いつきそうな感じがしますよね。ただしこのままトップコート(色またはクリアー)を塗ってもやはり塗膜は密着しません。必ず金属専用のプライマーが必要なのです。

thomson9そしてプライマー塗布完了です。

ちなみに今回は通常の塗装では無く、「触るとザラザラした感じ」といった塗装でご依頼頂いておりまして、それについては「ストラクチャー塗装」で対応します。これはスタンドックスの塗装システムにあるもので、主にプラスチック部品の「梨地」の補修に使われるものです。

ただそのままだとちょっと質感が違うので、それに使う「添加剤」「クリアー」「艶消し剤」の3種類の組み合わせを変えて見本の質感に近づけたいと思います。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!