TREKカーボンフレーム&フォーク 素地調整

trek18 TREKのカーボンフレームとフォークの旧塗膜は殆ど作業を終えまして、最終の目慣らしの前にペーパーでは処理出来ない部分をサンドブラストで行います。主にホイールが装着されるアルミ製の部分ですね。

trek19こんな感じで剥離完了です。サンドブラストは局所的なので全体にはマスキングはせず継ぎ目の部分のみマスキングテープとガムテープを貼っています。

trek20 フレームの方もこんな感じで終了です。

この後アルミ部分にプライマーを塗装し、フレーム全体を#400~#600で研磨したらいよいよ下塗りとなります。尚プライマーを塗った部分は黒を塗装してからクリアーを塗るようにします。

それではまた作業進行しましたら紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!

TREKカーボンフレーム 重量計測

trek11トレックのカーボンフレームはある程度旧塗膜を剥がせましたのでちょっと重量を計って見る事にしました。自転車乗りの方はこの辺を凄く気にする方も多いようなので(何故か笑)、何かしらの参考になればと思います。私がシートチューブに巻いている重いチェーンとかきっとあり得ないんでしょうね(笑)。上の画像は剥離前の状態です。

trek7この時で重さが991.5グラムでした。ブラインドナットとかはまだ外していません。

trek_4そしてこれが今の状態です。ブラインドナットとかも外れているので正確な塗膜重量の数値ではありませんが、それらはまた後で計るのでとりあえず途中経過として計ってみました。

trek12結果は830.2グラムで、その差は161.3グラムです。まあブラインドナットとかは金属ですからそれなりに重量はあるでしょうし、ここからクリアーを最低2回は塗りますから差はもっと縮まると思います。

では引き続きお待ち下さいませ!

TREKカーボンフレーム 旧塗膜剥離

trek_1お待たせしておりましたトレックのカーボンフレーム(とフォーク)は作業着手しておりますので御安心下さい。相当粉っぽい作業になるので他の予定があると何も出来ませんからタイミングを見計らっておりました(ただそうこうしている内に既にパンク状態になってしまいまして・・・苦)。

上の画像は粗研ぎ後の状態で、あっという間にここまで剥がれた感じですが気合が入り過ぎて色々撮影し忘れました。最初はかなり粗めの#80で始めましたが、削っても削っても塗膜しか出てこず相当の厚みがあったようです。かなり辛い作業でしたが最初に重量を計っておいたお陰でモティベーションは最後まで維持出来ています(笑)。

trek_2先ほどの画像の状態まで削った段階で下に落ちていた塗膜の粉を集めてみました。目見ですが缶コーヒーの中に詰まるくらいの量があるかと(恐)。

trek_4さらに番手を落として剥がした状態です。かなり落ちたように見えますがこれでもグレー色の下塗り塗膜はかなり残っているのでまだかなり時間は掛かります。最終的には目を細かくしなければならないのでその作業も大変なんですよね。

ちなみに手研ぎでの剥離作業ではさすがに大変過ぎますから、こういった場合ではエアーツールが頼みの綱で、ただシングル系のサンダーはフレーム本体を傷つけてしまうのでダブルアクションサンダーをメインに各サイズを使い分けて、その他オービタルサンダーやリューターも使っています。

trek_5濃い目のグレーまで削るのを目安にしています。この状態でシリコンオフをスプレーして艶を出してみると・・・

trek_3こんな感じにカーボン目が出ているのが判ると思います。ただ私のTREK同様、余り綺麗なカーボン繊維では無いみたいでして・・・(苦笑)。

と思って何て言うカーボン繊維なのか調べてみたら参考になるサイトを見つけました。TREKのUSA工場をレポートしたようです。どうやら小刻みにカットしたカーボンシートを継ぎ接ぎしたような貼り方みたいですね。なるほど納得です。

こちらの作業もまだ当分続きますので(フォークもですし)、下塗りクリアーまではもう少し時間が掛かりそうです。作業進行しましたらまた紹介しますのでどうぞ今しばらくお待ち下さいませ!

DUCATIカーボンカウルクリアー塗装 完成

ducati33 大変お待たせしました!ドゥカッティの社外品カーボンパネル&リヤスポイラーも本日完成となります。計3回分塗ってあるので少し長めに寝かして様子を見させて頂きました。

ducati19元の状態がこちらで、艶消し仕様だった物にクリアーを塗って艶有りにしました。

ducati34 ただあの状態から一度の塗装でこうなった訳では無く、表面にあった無数の巣穴を埋める為にクリアーは下塗りを含め3回行っています(3コートではなく三回分=3個分の塗装です)。

ducati35それなりにクリアーの膜厚も付いたので深みを通り越して立体感を感じられると思います。

ちなみに塗膜の厚みには「塗膜限界」と言うものがありますが、近年の塗料はよく出来ていますので一度にタップリ塗るような事をしなければ特に問題はありません。マズイのはベースコートの厚塗りであって(DUPONTのセンタリ6000ユーザーならよく御存知かと・・・)、1ステージ(一工程分)の塗装を何度も塗り重ねる事自体は問題ではありません。10回塗り重ねても下地さえちゃんとしていれば問題は無く(重量や気分的な問題は別としてですが・・・)、むしろ塗膜が厚いと防錆効果が高いとさえ言われていたりします。

ただ勿論1ステージ毎の塗膜がしっかりした物という事が前提で、それが保証出来ない場合はやはり削り落とした方が無難でして(普通そこまで厚い塗膜は信用出来ませんよね)、何かしらの理由で自分で10回塗り重ねる必用があったとした場合はそれは特に問題では無いという事です(ただし時間も費用も相当掛かりますが・・・)。

尚、これとは別に追加で御依頼頂いておりますフロントウィンカーのスモーク塗装はまだ先になりますので、まずはこちらの完成のご案内をさせて頂きますね。後ほどメール差し上げます。

この度も御贔屓いただき有り難う御座いました!

DUCATIカーボンカウル 本塗り

ducati_1 ドゥカティのカーボン製アッパーカウルとリヤスポイラーは二度のクリアー下塗りを経て、3度目のクリアーで無事本塗り完了していますので御安心下さい。お待たせしました!

画像は二度目に塗った下塗りクリアーを研いでいるところです。今回は最初に#400で空研ぎした後、#600→#800→#1200で水研ぎをしています。

ducati27 この時点で既に二回クリアー塗装が行われた状態で、今回が3回目のクリアー塗装となります。最初の二回は通常のクリアーとしてSTANDOXイージークリアーを使っていて、これは既に廃盤でもう手に入らない物なのですが私的に気に入っていたので無くなる前に12缶(60リッター)を買い占めていたのです。新製品とは聞こえは良いのですが怪しい面が沢山あるので直ぐに使いたく無いのでして・・・。多分その辺のOSと一緒かと(笑)。

そして今回は最後のクリアーなのでクリスタルクリアーを塗布します。

ducati28 そして本塗り完了です。塗る前と向きがちょっと変わっていますがこれはタレそうになった時の常套手段で、塗装屋さんならよく判ると思いますが危ないと思った時でもこんな感じで角度を変えればタレを軽減出来たりします。ちょっと衝撃的な感じがしますが(笑)、元々こう出来るようにセッティングしていますので結構普通の光景ですので御安心下さい。

そう言えば昔アルバイトに行っていた町工場で、そこに居た塗装屋さんが何か叫んでいると思ったら自動車のバンパーでこれと同じ様な事をしようとしていて、「丁度良かったタカハタ君!そっち持って!!」みたいな感じで手伝った記憶があります。流石にバンパーは・・・って思いましたがまあ気持ちは判らなくも無い訳でして(笑)。

ducati29 日本の塗料と海外の塗料での大きな違いは塗装ブースで塗る事が前提だったかどうかです(と以前読んだ文献に書いてありまして私的にも多分そうだと思います)。近年では日本でも塗装ブースで塗るのが当然ですが昔の日本ではその辺で露天吹きが基本だったそうでして、となるといつまでもベタベタしていたらゴミだらけになりますし、その辺に飛んだ塗料ミストで周りが大変な事になってします。

対して海外の塗装では塗装ブースの中で塗る事が基本だった為、乾燥は遅くても塗り易い塗料にし、極力ゴミを付けず「塗ったそのまま」で仕上げられるようレベリング性能を上げ(=いつまでもベタベタです)、磨き無しでも高美観に仕上がるよう開発されていった、との事です。

ちなみに乾燥(硬化)が早ければ確かに仕事は速く出来ますがその分肌は荒れますし、そもそも磨く事が前提なのでクリアーの堅さ(というか分子結合の強さによる粘り、ですかね)も随分と柔らか目に出来ていたりします。私の場合元々外資系の塗料しか使った事が無かったのですが(PPG→DUPONT→STANDOXです)、アルバイト先で使ったパナロックには衝撃を受けましたので・・・(磨くと直ぐに下地が出てしまいます・・・)。

ただ最近は塗装ブース(塗装専用のスペース)で塗るのが当たり前ですから多分そんなに大差は無いと思います。そもそも同じ塗料メーカーでもピンからキリまでありますし、スタンドックスでも「ユニバーサル」なる廉価版?のクリアーがあるみたいですから何とも言えませんけどね。

ducati30 元々あった巣穴は完全に取りきれたという訳では無いのですが、細かいところを見るとキリがありませんので(最高7回塗った事がありますがそれでも完璧とは到底言えませんでしたので)、バランスを考えればこれで十分だと思います。

ducati31こちらはリップスポイラーで、センターにあった凸状のブランドロゴは何とか残そうと尽力しましたがやはりと言うか埋まり気味となってしまいまして・・・(謝)。どうか御容赦下さいませ。

ちなみにオーナー様からは新たなお問い合わせも頂いておりまして、「完全に塗装の魅力に嵌ってしまいました(笑)」。との事です(笑)。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!