マーシャルランプ塗装 完成

marchal13 大変お待たせしました!マーシャルのポジションランプ、レッドキャンディー塗装での統一化、完成となります。

元々はそれぞれ違うレンズの組み合わせだったのですが、今回の塗装で全て同じ様な色味の赤に統一しました。作業前の画像見た方が早いですね。

marchal元々はこんな感じでした。左から「赤/赤」、「赤/クリアー」、「クリアー/クリアー」となっています。

marchal14 それを全体に赤いレンズにしました。また部品自体結構古い物のようで樹脂表面は劣化してくすんでいましたが、今回の塗装で美しいガラスのような質感に出来たと思います。

marchal15 難しかったのはスチール製の枠を付けたまま塗装した事で、本来ならば外してレンズ単体で塗りたかったのですが余りにも爪が硬く、レンズ自体を破損させる訳にはいかなかったので(多分相当貴重な物)今回はマスキングでの対応となりました。無事良い感じに出来ていると思います。

marchal16言われなければこれが元々赤ではなかった事、メッキ枠をマスキングで塗った事は判らない仕上がりに出来ていると思います。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度も当店を御利用頂き有難う御座いました!

ちなみに本日はまだ夏季休暇中なのですがどうも嫌な予感(笑)がしましたので一日繰り上げて出勤しています。他にも完成品の撮影は済んでいますがちょっと時間が足りませんので今日中には紹介出来ない案件も御座います。何卒御容赦下さいませ。

マーシャルランプ レッド統一化 本塗り

marchal9 ROVER MINIに取り付け予定の貴重な?マーシャルのランプです。こちらも本日無事本塗り完了しておりますのでご安心下さい。

先日も紹介しましたが、今回の3個のランプはそれぞれ

「クリアー+クリアー」

「クリアー+レッド」

「レッド+レッド」

の三種類でして(一個のランプに半円のレンズが二個付いていると思われます)、これを全て「同じ赤に」と御依頼頂いています。難しそうですが何度か施工例があるのと、既存の赤が比較的ニュートラルと言うかいつも塗っている赤に近いのでそんなに難易度は高くは無いと思います。よほどBMWのテールランプのような「朱色みたいな赤」に合わせる方が難儀かと思いますので・・・。

それよりもネックなのは周りに付いているメッキのフレームですね。これをマスキングで綺麗に仕上げるのに気を使いました。

marchal10手前中央にあるのが「クリアー+レッド」のレンズで、既存の赤い方は最初にマスキングしておいてクリアーの方をレッド化させ、途中確認しながら同じ様な色味になったらマスキングを剥がして全体にレッドを塗ります。濃さを合わせた後に今度は色相を揃える、という事ですね。

marchal11 クリアーは3回(3コート)に分けて塗っていて、いきなりフチまで塗り込むとマスキング際が汚くなってしまうので1回の膜厚を薄くしつつグラデーションっぽく広げていっています。そして最後のクリアーが終わったら即マスキングを剥がし、くっ付いた際のクリアーを馴染ませます。

marchal12一応パッと見た限りではありますが、まさかこれをマスキングで塗ったとは判らないような仕上がりに出来ていると思います。と言うかこれが元々クリアーレンズだったと言う事自体が判らないかと(笑)。

ただ一部には劣化でヒビが入っていた箇所もあって、こういった事は大抵熱を入れた後に出ますのでまだ安心するのは早く、引き続きチェックしていきたいと思います。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

マーシャルポジションランプ 下準備

marchal6 先日洗浄~足付け処理を終えていたマーシャルのポジションランプ?です。いよいよ本塗り間近ですのでこちらもマスキング作業を始めます。メッキ製の枠が取れればそんなに難しく無い作業なのですがこれが相当ガッシリ付いているので今回はマスキングでの対応となっています。

marchal7 マスキングは単にメッキ枠の表面を貼るだけでは無く、その側面も張らなければなりません。こういった場合では厚みがあってコシの強いラインテープは不向きで、いつも通りの和紙タイプのマスキングテープを細くカットしてそれをピンセットで貼っていきます。ちょっと見難いと思いますがメッキ枠の側面、多分0.5ミリくらいの厚みにもテープが貼られているのが判ると思います。レンズは既にヒビが入っていますがレッドになればこれも目立たなくなるかと思います。

marchal8それぞれのレンズはどれも色の組み合わせが違っていて、

「クリアー+クリアー」

「クリアー+レッド」

「レッド+レッド」

の三種類で、これを全て「同じ様なレッド」に統一するのが今回の御依頼内容です。さらに塗装する事によって劣化したプラスチックレンズがガラスのような美しい質感になれば、と言う感じですね(こればかりは技術的な事では無く材料的な物なので言い切れないのでして・・・)。

レンズと枠の隙間についてはかなり狭い箇所もあるので、2回目のクリアーを塗ったら直ぐに全部剥がせるようにしています。上手くいくようにと何度かイメージトレーニングしていますが、やはりと言うかいつもとは違う作業は結構気は重いです(まあいつもの事でどれもそうですが)。

後はレッドの色味・濃さが揃うように、塗りながらでも裏側(固定した棒の下側)からLEDライトを当てて燈火(透過?)確認出来るようにもしておきました。どの程度役に立つかは判りませんが、本塗りが始まってからバタバタしたり疑問に持つ事は避けたいので一応やるだけの事はやっておきます。

ちなみに枠からレンズが取り外せればレンズ自体を透明な樹脂で複製し新たにそれを赤く塗る(またはアンバーも可)、何て事も計画して、ただ今回は枠が有り得ない程硬過ぎたのでそちらは断念し、代わりに溜まったストレスの捌け口(笑)としてジョジョの石仮面を複製していたりするのです。もし今回仕事としての作業になっていたら真空脱泡器を買っていたかも知れません。危ないところでした(笑)。

それではこちらももう少々お待ち下さいませ!

マーシャルランプ 下準備

marchal3 こちらも大分お待たせしております。ROVER MINIに取り付け予定のマーシャル製のポジションランプ?です。作業着手しておりますのでご安心下さいませ。

スチール製のメッキ枠を外すのは危険を伴うので今回はこれを着けたまま塗装しますからまずは隙間に溜まった汚れを洗浄します。

marchal4 洗浄と同時に細部の足付け処理も兼ねるという事で、作業方法としてはナイロンブラシにウォッシュコンパウンドを付けてブラッシングします。また内部も汚れていると思いますのでこちらは中性洗剤と筆で洗っておきます。

marchal5そしてこんな感じで下地処理完了です。

ちなみに御依頼内容としては「全部のレンズを同じ赤に」との事となっていまして、枠の部分はクリアーを塗って直ぐにマスキングが剥がせるように、またレッドキャンディーは塗りながら既存の赤との色味を確認しながら出来るようにして本塗りに挑みます。この辺がちょっと神経を使いそうですね。メッキ枠のマスキングは細かい作業になりそうなのでこの後は二階で作業したいと思います。

どうぞもう少々お待ち下さいませ!

ROVER MINI用 マーシャルランプ塗装承ってます

marchalすっかり紹介が遅れましたが先日到着しておりましたマーシャルのポジションランプです。この度もごひいき頂きありがとう御座います!

上の画像では比較の為にカッターを一緒に撮影していますが、ご覧のように比較的小さなランプとなります。ちなみにMINI用と言う訳では無くMINIに取り付ける予定との事です。

オーナー様のご希望としてはこちらを透過性のオレンジ(オレンジキャンディー)にしたかったようなのですが、元が赤いレンズでもあるのでそれは諦めて、「色調の統一とプラスチック表面をガラスのような光沢を持つ状態にしていただくのが理想です。」とのご依頼となりました。

marchal2ただ私的には折角なので、このレンズを分解して新たに「シリコン型を作成~レンズの複製→オレンジキャンディー塗装」といった事を検討してみました。ちょっと別件でそれを行う予定だったので既に材料は揃っているんですよね。仕事として行うにはちょっと早いのですが、こちらのオーナー様は当店が小物塗装として出発した時からの常連さんなのである程度の事は理解して頂いていると思い提案させていただいたのです。

marchal1 ・・・が!、いざ分解してみようと思ったら想像以上に枠を固定している爪が固く、とてもじゃありませんが無事に分解出来そうもありませんし、また出来たとしても組み付けの時はもっとデリケートに扱わなければなりませんからこれはマズイと判断したのです。この部品自体相当貴重な物との事なので、やってみて駄目でした・・・は通用しませんので(私的には60%を超えればチャレンジしますが今回は30%にも到達しませんでして・・・)。

ただそれでも枠が外せない以上そう簡単に出来る作業と言うわけではありませんので(枠はマスキングで対応です・・・)、その辺りも含めて慎重に作業を行っていきたいと思います。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。この度も当店をご利用頂きありがとう御座います!