9:ZERO:7自転車フレーム 組み付け画像

zero12結構前に頂いていた画像だったのですがすっかり紹介が遅れてしまっておりました。わざわざ有り難う御座います!

凄く太いタイヤですがどうやら自転車で雪の中を走るようで、この車体ではありませんがオーナー様のサイトでもそういった事が紹介されていたと思うのですが、今見てみると現在そのサイトは閉鎖されているようです。うーん、残念ですね。

zero8こちらが完成時の画像で、色はカーキでそれに艶消しクリアーを塗って仕上げています。

zero10近くで見るとマットな質感がよく判ると思います。

zero13塗装時にはロゴ入れはしておらず、完成後にオーナー様自らシールを貼ったようです。塗装に拘らなければこれの方がコストは下げられると思いますし自分でやるのも楽しいと思います。

ちなみに現在当工場二階に間借りしている元職業訓練学校塗装科の同級生がこういったシールの作成を行う業務をしていまして(現在はまだ準備中ですが多分もう大丈夫だと思います)、市販されていないようなシールでも頼めば作ってくれます(勿論仕事なので有料ではありますが・・・)。ただまだ具体的な料金表とかウェブページなどが無いので紹介のしようがありませんでして、そちらの整備が整ったら改めて紹介したいと思います。そっち方面は簡単では無いので当分先になると思いますが、具体的に作って欲しい物が決まっていれば多分大丈夫だと思いますので気になる方はご相談下さい。メールアドレスくらいなら紹介できますので。

実は以前、塗装をご依頼頂いた方にそういったカッティングシールで文字を作って欲しいとご相談頂いたのですが、当店は塗装屋ですのでお断りさせて頂いた経緯があります。塗装の付帯作業としてであればマスキングシートを作成する事はありますが、シールとして使う物に関してはやはり専門外なのでお受付していないのです。その節は融通が利かず申し訳無かったと思っていまして、今度はそういった事にも対応出来る(人を紹介する)事が出来ますので宜しければご検討下さいませ。ただ間に入るのは非常に不得意ですので当店の対応としては先方のメールアドレスを紹介するだけに限らせて頂きます事をご了承下さいませ。

9ZERO7フレーム&フォーク塗装 完成

zero8 大変お待たせしました!9ZERO7なるフレームとフォーク、本日完成となります。今回は艶消し仕上げですので派手さは無いですがしっとりと落ち着いた雰囲気になっているかと思います。

zero9 現在自転車フレーム関係の御依頼については制限をさせて頂いておりますが、もう少しして落ち着いて来たら諸々の受け入れ準備をしていきたいと思います。最初はちょっと簡単に考えていてフレーム毎に値段の差異などは余り考えていなかったのですが、同じワンピース構造でも形状や造りによって作業の手間が全然違うのでこの辺をしっかり整備していきたいと思います。

zero10 クリアーは艶消し専用のクリアーを使っているので耐久性としては通常の艶有りクリアーと変わりはありません。ただしコンパウンドやワックスなどで擦るとその部分だけ艶が出てしまい修正が出来ませんのでその点だけ御注意下さい。メンテナンス方法としては水洗いまたはカーシャンプーなどを使うのが良いと思いますが、もし多少の艶が出ても構わないという事でしたらガラス珪素系のワックスなども良いかも知れません。泥汚れや油などは比較的落ち易いと思います。

zero11艶消しの仕様でも塗り方自体は艶有りの時と同様にウェットに塗り上げているので、塗装の表面はスベスベとした滑らかな肌になっています。と言うかこうなっていないと汚れとか傷とかが付き易いんですよね。触って肌のザラザラや凸凹が判るような塗装だと汚れが染み付き易くちょっとした事で傷が付いてしまうのです。まあこれも技術と言うよりは材料のお陰ではあるんですけどね。昔に比べて現在のパッケージ艶消しクリアーは扱いが断然楽になりましたので安心して塗装が出来るのです(ちょっと高いですが・・・苦笑)。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度の御依頼、誠に有難う御座いました!

 

9ZERO7フレーム&フォーク 本塗り

zero2 こちらもお待たせしました!9ZERO7のフレームとフォークも無事本塗り完了しておりますので御安心下さい。こちらも剥離作業は無しで既存の塗膜に足付け処理を行っての塗装となります。

zero3 足付け処理は全体に#600~#1500の研磨剤で満遍なく傷を付けてそれによりこの上に塗る塗料の密着性を確保する手段ですが(投錨効果)、鋭角な部分や一段高くなったブラインドナットなどは足付け処理の際に塗膜を削り過ぎて素地の金属を露出させてしまいます。

ただこういった事は塗装をやっていれば日常茶飯時で、これ自体が失敗と言う訳では無く如何にこの後のフォローをするかが大事になって来ます。他人事でやっているとこの程度なら無視してそのまま色を塗ったりするのですが、自分の会社でとなるとそんな事はしなくなりますかね。実際ディーラー在勤時の私はそんな感じでしたし周りも同様でした。そもそも会社の考え方が「余計な事に時間を使うな」といった風潮がありましたしね。同僚が困っているからといって手伝うなんて事は許されませんでしたし。外資系企業はこういったところでドライだった気がします。

zero4 と言う事で素地が露出している箇所にプライマーを塗ります。その他の箇所も見逃しがあるとマズイので全体的に塗ってしまっていますかね。プライマーなので厚塗りは厳禁ですが塗って悪い物では無いので特に問題はありません。

zero5 フォークも色々と凸凹しているので角が削れている箇所があります。同様にプライマーを塗布しておきます。

zero6 そして本塗り完了です。お待たせしました!

ちなみにオーナー様から質問がありまして、今回は「艶消し」で御指定頂いていますが「これはどういった物か?」という事です。塗料を艶消しにする何かを添加するのか、といった事ですかね。

そういった艶消し剤もあるのですが、主に外資系の塗料は「艶消し専用クリアー」がシステムに設定されています。いつも使う艶有りのクリアーと同様にこれに直接硬化剤を入れてクリアーとして使います。国産系の塗料だとシンナーのような艶消し剤がありますが外資系だとその方が稀な気がします。これを入れ過ぎるとクリアーが粉っぽくなるというか耐久性が無くなるんですよね。私的見解ですが恐らく塗装屋さんならそのイメージが判ると思います。入れ過ぎたり古くなった物で取り返しの付かないダメージを受けた事が誰しもあると思いますので・・・(あれは大変ですよね)。

zero7「艶消し専用クリアー」のデメリットとしてはどの商品も結構高額な事でして、メリットとしては「安定した艶が出せる」という事ですかね。艶消しや半艶の仕様は以外と艶の調整が難しい面があるので最初からパッケージになっている物の方が塗る側にとっては安定していていいのです。材料費が高いので社長は嫌がったりするかも知れませんけどね。失敗するよりは良い筈なのでほっときましょう(笑。いや、昔は親方(直属の上司)の言う事だけを聞いていれば良かったのですが今は時代が違いますか・・・)。

という事で、画像では艶がありますがこの後時間が経つにつれて艶は消えていきますので御安心下さいませ(既に乾燥硬化して艶は消えていますので)。

それでは完成しましたら改めて紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

クロモリフレーム&フォーク塗装承ってます

zeroこちらも紹介が遅れましたが先日到着しておりました自転車のフレーム&フォークです。この度のご依頼、誠にありがとう御座います!

製品自体は新品で、一部デカールが貼ってありますから段差はありますが、塗装後に同じ位置に新たにデカール等を貼られる予定との事なので今回は剥離はせずにそのまま塗装する内容で承っております。

zero1今回製品と一緒に同梱されていた色見本帳です。日本塗料工業会の見本帳じゃないですか?!。業界の人なのでしょうか(笑)。今回はこのタンカラー(カーキ)の艶消し仕様でご依頼頂いております。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠にありがとう御座います!