コペン バンパーセンサー(ソナー)塗装 完成

copen13大変お待たせしました!ダイハツコペン用純正バンパーセンサーの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

copen1元々はこのように黒い製品で、中央は金属素材につや消しの黒が塗ってあって、周りはプラスチック素地そのままとなっています。

copen2ネックなのはこれ以上部品の分解が出来ない事で、それにより間に挟まれたゴムリングが外せない為、マスキングで作業しなければならない事です。

copen2しかもこのゴムはシリコーン樹脂系のようでマスキングテープもしっかりと張り付いてくれません。

copen5そこで考えた対応策としてはゴムリングの内側と外側を別々に塗る方法で、これならマスキングテープをしっかり固定出来るので綺麗に塗り分ける事が可能です(と言う程簡単でも無く、かなりの手間も掛かっているんですけどね)。

copen14ただこのパーツは今回が二回目となるので、マスキングシートのデータは予め作成してあった物が使えたのでその分は楽でした。

copen15またピッタリのサイズに綺麗な円を手作業でカットするのは非常に難しいのですが、その点はいつも仕事で使っているカッティングプロッターのお陰で助かっています。

copen16中央の金属部分にはフライス加工した時の溝みたいなのがありましたが、表面に塗られていた黒を多少削れたので殆ど目立たなくなりました。

copen17光を反射し過ぎて艶具合がよく判らないので少し暗い場所に移して撮影してみました。

copen18色はコペン純正色の「ブライトシルバメタリック」(カラーコード:S28)で、クリアーは高品位なタイプのクリアーに変更しています。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

コペンバンパーセンサー(ソナー) 本塗り

copen2大変お待たせしました!ダイハツコペンの純正バンパーセンサー(ソナー)、無事本塗り完了しておりますのでご安心下さいませ。

copen11 コペンのソナーは以前も施工例があって、分解はおろか中央にあるゴムが取れない構造になっているのでそのまま塗らなければなりません。

周りのプラスチックは多少シボっぽくなっているので#800で研磨しています。中央のヘアーラインもゴムにペーパーが当たらないようにして極力削りました。

copen12 ゴム近くの境界線(と隙間)はペーパーが当たらないのでいつものようにナイロンブラシとウォッシュコンパウンドを使って細部まで足付け処理を行います。

copen その後良く脱脂清掃し、台にセットしました。

copen1 マスキングシートは以前作った時の物があり、また自分なりの作業工程も出来上がっているのでかなり助かっています(と言ってもかなりリスキーではあるのですが)。

まずはゴムの外周から内側をマスキングし、プラスチックプライマーを塗布します。

copen2 続けてベースカラーのシルバーを塗ります。色はコペン純正色の「ブライトシルバメタリック」(カラーコード:S28)となります。

copen3 シルバーを塗り終わったら内側のマスキングを剥がします。

copen4 十分にテープフリーな状態になってから、今度はゴムの内周から外側をマスキングします。

copen5 今度は内側をシルバーを塗ります。

copen6 マスキングを剥がしました。良い具合に出来ているのが判ると思います。

copen7 最後にゴム部分のみをマスキングします。

ちなみにこのゴムはシリコーン系なのでマスキングの糊は殆どくっ付きません。上の状態でエアーブローをすると飛んでいってしまいます。なのでエアー圧はかなり絞ってのクリアー塗装となります。

copen8 一回目のクリアーは6割程度に留め、二回目のクリアーをしっかり塗り込んだら即スピナールでマスキングを取り除きます。塗り終わって15秒くらいでしょうか。クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーとなります。

copen9 粘度の高い塗料(クリアー)は表面張力によってフチにクリアーが溜まる傾向があり、塗装直後はマスキングシートと被塗面が一体化してしまっています。クリアーを塗った直後であればまだ流動性があるので、マスキングシートを剥がせば自然にクリアーが伸びてくれます。さらにここでも表面張力が働くのでゴムの方にクリアーが移るという事もありません。

 

copen10かなりスムースに作業をしているように見えますが、現物を見た事がある塗装屋さんなら多分狂気の沙汰だと思う筈です。私も出来ればもうやりたくは無く、ほぼ毎日これの事を考えていました(苦)。何とか無事に終わり、後は後日熱を掛けて硬化させれば完成となります。

ただ勝って兜の緒をじゃありませんが、まだ油断は禁物ですね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

ダイハツコペン コーナーセンサー(ソナー)塗装承ってます

copen 先日到着しておりましたダイハツコペン用の純正コーナーセンサー(ソナー)です。この度のご依頼、誠に有難うございます!

copen1 こちらのコーナーセンサーは以前も同じ物を施工していて、やはりと言うか今回の部品も分解は出来ませんから、リング状の黒いゴムはマスキングでの対応となります。

ただしこのゴムは通常のゴムでは無くどうやらシリコーン系で、マスキングテープすらまともにくっ付いてくれないので本塗りはかなり難儀となる恐れがあります。失敗した場合のリカバリーも難しいので、私的には余り手を出したくない案件ではあるのですが…。

以前の施工例の画像も紹介しますね。

copen7この時はソリッドカラーの白だったのでペーパー目などは気にしなくて済みましたが、今回はシルバーなのでデリケートにならざるを得ません。

copen2さらに今回の部品は、恐らく前回には無かったであろう、中央の金属部品の表面にヘアーライン状の凸凹があります(一体何故・・・苦)。

ただオーナー様も気づかなかったくらいですので、実際に車体に装着されれば殆ど判らないと思いますから、今回は特に気にせずこのまま足付け処理のみで塗装を行う事とします。

塗色についてはコペン純正色の「ブライトシルバメタリック」(カラーコード:S28)で、クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」への変更で承っています。

最近は特にお勧めしなくてもクリスタルクリアーをご指定される方が多く、皆さんよくこちらのサイトを見られているなぁと、少々戦慄を感じています関心している次第です(笑)。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難うございます!

コペンメッキエンブレム艶消し黒塗装 完成

copen26 先日本塗りを終えていたダイハツコペンの純正メッキエンブレムです。最後の仕上げに裏側に両面テープを貼り付けます(レーザーカットでは無いのでこれくらいはサービスで対応しております)。

両面テープを貼る方法としては、「エンブレムに直接両面テープを貼ってハサミ&カッターでカット」と言う方法もあるのですが、さすがに塗装した物にそれは遣りたくはありませんので一旦台紙に転写してそこから両面テープを切り出します。ちなみに台紙に使うのはテープの糊が付かないタイプの物が必須で、私の場合はクロネコヤマトの伝票の台紙をとっておいて再利用しています(セコイと思われそうですがこれがとても良いんですよ)。

copen27 トレースした輪郭から3ミリくらいマイナスにオフセットしてデザインカッターとハサミが切り抜きます。厚手の両面テープはとても切り難いので余り綺麗ではありませんが、「ここも綺麗に!」と言う事であればレーザーカットでの作製でも可能ですのでご希望の方は是非ご利用下さいませ(データの作成を含むと数万円掛かりますが・・・)。

copen28 と言う訳ですがサービスだとこんな感じになります。直線的な場合はもっと継ぎ接ぎになるのですが今回は曲線なのである程度手間が掛かるのは仕方ないですね。

copen29 とても面倒なCopenのロゴもこんな感じで貼り付け完了です。ちなみに両面テープを貼る際に気をつける事としては、エンブレムより1ミリくらいは内側にオフセットしておかないと隙間から両面テープや汚れが見えてしまうのでNGです。かならず一回り小さめのサイズにして貼りましょう。

copen21 そして新たに用意した台紙を貼って完成です。お待たせしました!

copen22 Copenのエンブレムは中央付近が浮いていますがこれは元からですので大丈夫です。多分貼る場所が少し曲線的なラインになった場所なのでは無いでようか。

copen24 艶消し黒の塗装は「ベースコートの黒+艶消しクリアー」と言う仕様で、クリアーは通常の艶々な物と同じく2:1の2液ウレタン性なので耐久性はありますから「洗車している内に角が擦り切れた!」なんて事もほぼありませんのでご安心下さいませ。

copen25また元々のメッキ素地は剥がした訳では無く、それを残したまま剥がれ難い塗装にしていますので「うっかりガムテープを貼って剥がしたら塗装も一緒に剥がれた!」なんて事も殆ど有り得ませんのでご安心下さいませ(そういったテストはしています)。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

コペンメッキエンブレム 本塗り

copen15 そしてこちらもお待たせしました!ダイハツ純正のコペン用メッキエンブレム3点です。

自動車部品のようなメッキパーツはその殆どが強固な装飾クロムメッキで、これはプラモデルに使われているようなメッキとはまるで違う物なので(見た目は似ていますが)そのまま塗装しても塗膜は十分に密着しません。勿論ハイターでも落ちません(プラモデルのはこれで簡単に落とせます)。

と言う事でとにかくメッキ素地の上に塗装が出来るようにするまでが結構大変で、単にメッキの上に上塗り(今回は「艶消し黒」)をするだけならこんなに時間も手間も掛からないんですよね。固定方法も段ボールにベタっと貼って塗るだけで多分大丈夫です(私はしませんが)。

copen16 細かい箇所にまで色とクリアーをしっかり入れようとすると表面から塗るだけでは難しいので、裏側は出来るだけ隙間を空けた状態で固定出来るようにしています。何だか凄い事になっていますが、塗装の邪魔にならないようにしつつ補強を重ねた結果がこれでした。丸い方は骨を直接ワニクリップで挟めています。

copen17これだけスカスカだとスプレーガンから出るエアーがスムーズに通り抜けてくれるので色も塗り易くなります。逆に行き止まりがあるとエアーと一緒に塗料も跳ね返されてしまうので、塗りたい所に上手く塗れず、余計な所にばかり塗膜が付いてしまうので綺麗に塗れないんですよね。

copen18 ベースコートの黒を塗り、艶消しクリアーを塗って本塗り完了です。

copen19 そして本塗り後一時間くらいした状態がこちらです。見た目は艶消しに仕上がっていますがクリアーは先ほどの画像にあるようにウェットに塗っているので表面は平滑に仕上がっています。強引に艶を消そうとしてドライコートにすると表面が荒れてしまうので傷や汚れが付き易くなってしまうんですよね。

copen20丸い方も良い感じに仕上がったと思います。

それではこちらも完成次第改めて紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!