先日エポキシプライマーとウレタンサフェーサーを塗ったカーボン+クロモリのフレームです。強制乾燥して完全硬化しましたので次はいよいよ研ぎ作業です。
黒く見えるのはパテで、実際は濃い緑色なんですが画像になるとこんな風になってしまったんですよ。何故でしょう・・・。
パテを塗ったのは溶接部分で、旧塗膜を剥離してみたらビートの凸凹が結構あったのでそれを均します。
オーナー様からは「パテを塗って後で割れたりしませんか?」と御質問がありましたが、そもそも残るのはこの程度ですし、パテは柔軟性のあるタイプを使っているのでこれで割れることはまずありません(紙に盛ってクルクル丸めても割れないようなパテです)。
ちなみに今まで見てきたフレームでは「こんなにパテ入ってたのか!」と思うような物もありましたがそれでも割れた物は見たことが無いので意外に簡単には割れないものなのかも知れません。もし割れるとしたらその下で錆びが発生していたという事の方が可能性は高い気がしますが、今回のように一番最初にプライマーが塗ってあればそんな可能性も殆ど無いと思います。自動車のボディでもパテが割れたりするケースがありますが、大抵は板金や溶接後の鋼板の処理の甘さで、パテの厚みがある分発見は遅れるのですがそれが出た時はもう手遅れと言うか大変な事が起きていますので・・・。
しかし想定外だったのが研ぎ作業が思っていたよりも大変だったと言うことで、ラグの継ぎ目の段差が研ぎ難いのは覚悟をしていましたがまさか根元のビートでも研ぎが必要だったとは・・・。普通はラグか溶接かのどちらか片方じゃなかったでしたっけ?(笑)。まあフルオーダーメイドとの事ですからラグの角度もオーナーの体に合わせて作っているんでしょうね。
で、結局いたる所にパテが入ったので、これだと部分的にサフェーサーを塗るよりも全体に塗ってしまった方が早いですから、研ぎの作業は粗研ぎとして#320→#400でストップさせ、もう一度全体にプライマーとサフェーサーを塗るようにします。
二度目のプライマーはエポキシ系では無く通常のウォッシュプライマーで、ウレタンサフェーサーはシンナーでの希釈率を上げて膜厚が付かないようにします。チューブの部分に厚く塗っても意味が無いですからね。ビート部分以外にはペーパー目を均す程度として2コート程度で終わらせます。
この後サフェーサーを研げばさらに滑らかに仕上がりますのでもう少しですね。次回までに体力を回復させておきたいと思います(いやそんなに疲れる作業ではありませんか)。