FT86エンジンカバー 足付け処理

brz26 こちらもお待たせしております。テールランプと一緒にご依頼頂いているFT86のエンジンカバーです。テールランプの方はまだとなりますが先にこちらの下準備しておきます。

ご依頼頂いているのは「結晶塗装」で、通常のアルミ素材であれば塗装前の下処理としてリン酸で処理しますが(化成処理)、プラスチックに酸は効かないので物理的な方法での足付け処理が必要となります。簡単な方法としてはペーパーで傷をつける事ですが、今回の部品のように文字の形で凹んでいる箇所には作業がし難いのでこういった場合にはサンドブラストの方が確実且つ短時間で行えます。

brz27そしてこんな感じでサンドブラスト完了です。ただしこれはこれから塗る塗装が「結晶塗装」だから行う訳で、通常の塗装ではちょっと荒過ぎる下地になりますからその場合はやはりペーパーやスコッチブライト、ウォッシュコンパウンドなどで地道に作業をする必要があります。

最終的な完成形は一つでも途中作業のやり方は色々あって、その中で最も確実且つ最短で出来る方法を自分で考えて出来るのが塗装の楽しいところだと思います。この辺の感覚は数学の解き方に似ていて、同じ答えを導き出すにしてもどれだけ公式を知っていてそれを如何に上手く応用出来るかで解けるスピードは全然早く出来たりしますよね。そんな感じです。

それではまた作業進行しましたら紹介させて頂きます。もう少々お待ち下さいませ!

フォレスター テールランプガーニッシュ&ルーフアンテナ 本塗り

forester5 大変お待たせしておりましたフォレスターのテールランプガーニッシュ(枠)とルーフアンテナは本塗り完了しておりますので御安心下さいませ。いきなりの紹介ですがメッキ素地への塗装方法はちょっとオープンに出来ない所がありますので何卒御理解下さいませ。

上の画像にある輪っか状の物が元々メッキだった部品で、既に下地処理を終えてプライマーが塗られた状態です。素材自体はプラスチック(ABS)なので力を入れると結構簡単に割れてしまいます故注意が必要です。

forester6 そしてこちらはルーフに貼りつくタイプのアンテナで、シャークアンテナとかドルフィンアンテナなどと呼ばれている物です。現在別件でもお問い合わせを頂いておりますが、ボディカラーがメジャーでは無い色の場合には塗装済み品が用意されていないようです。

ちなみに今回のこの部品は「ボディー色塗装済み品」とはちょっと違うようで、塗られている塗料は半艶っぽいですし、ラウンド(肌)が結構凸凹しているのでプライマーサフェーサーかと思いきや、その肌を綺麗に研いで本塗りに挑みましたら一部でチヂレが生じました(苦)。うーん、一旦何が塗られていたのでしょう・・・。ちなみにチヂレには対応済みですので御安心下さいませ。

forester7 という事で無事本塗り完了しました。チヂレは激しいものでは無く、下地が露出した箇所(エッジが切れた箇所)で地図を描いたような模様(エッジマッピング)が出た程度なので軽く表面を研いでミディアム~ドライコートで下地を侵さないように塗りました。塗装をやっていれば良くある事なのでわざわざ説明する事でも無いのですが次回への注意事項として紹介させて頂いた次第です。

forester9そしてメッキの枠も本塗り完了です。固定方法はちょっと見た目が悪いですが、いつものようにフチを裏側からも塗れる姿勢で固定しなければならないのでこれが一番良い状態だったのです。見た目は余り気にしないで頂ければと思います。

forester8色は黒に見えますが実際にはパールやらグリーンやらの原色が色々入っていて恐らくはボディ同色の仕様だと思います。御指定頂いた色は「オブシディアンブラックパール」(カラーコード:32J)で、多分今までにこの色を塗った事はあると思います。塗った記憶というより色を作っている時点で「黒にこんなに緑を入れるのか?!」と以前も驚いた記憶はあったのです。デジャヴで無ければなのですが(笑)。

それではこちらも完成次第改めて紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!

 

9ZERO7フレーム&フォーク塗装 完成

zero8 大変お待たせしました!9ZERO7なるフレームとフォーク、本日完成となります。今回は艶消し仕上げですので派手さは無いですがしっとりと落ち着いた雰囲気になっているかと思います。

zero9 現在自転車フレーム関係の御依頼については制限をさせて頂いておりますが、もう少しして落ち着いて来たら諸々の受け入れ準備をしていきたいと思います。最初はちょっと簡単に考えていてフレーム毎に値段の差異などは余り考えていなかったのですが、同じワンピース構造でも形状や造りによって作業の手間が全然違うのでこの辺をしっかり整備していきたいと思います。

zero10 クリアーは艶消し専用のクリアーを使っているので耐久性としては通常の艶有りクリアーと変わりはありません。ただしコンパウンドやワックスなどで擦るとその部分だけ艶が出てしまい修正が出来ませんのでその点だけ御注意下さい。メンテナンス方法としては水洗いまたはカーシャンプーなどを使うのが良いと思いますが、もし多少の艶が出ても構わないという事でしたらガラス珪素系のワックスなども良いかも知れません。泥汚れや油などは比較的落ち易いと思います。

zero11艶消しの仕様でも塗り方自体は艶有りの時と同様にウェットに塗り上げているので、塗装の表面はスベスベとした滑らかな肌になっています。と言うかこうなっていないと汚れとか傷とかが付き易いんですよね。触って肌のザラザラや凸凹が判るような塗装だと汚れが染み付き易くちょっとした事で傷が付いてしまうのです。まあこれも技術と言うよりは材料のお陰ではあるんですけどね。昔に比べて現在のパッケージ艶消しクリアーは扱いが断然楽になりましたので安心して塗装が出来るのです(ちょっと高いですが・・・苦笑)。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度の御依頼、誠に有難う御座いました!