クロモリフレーム&フォーク 下準備

zero こちらもお待たせしております。クロモリのゴツイフレームとフォークですね。年内完成出来る予定ですので御安心下さいませ。

上の画像は足付け処理中で、今回は剥離作業無しですから既存の塗膜に#800で傷を付けてこの後の塗装の密着性を高めます。所謂「足付け処理」ですね。

昔はこの作業は「耐水ペーパー」+「スコッチブライト」が主流だったのですが、現在は#800程度の細かい番手でも絡まずに研げる空研ぎ用の研磨粒子が開発されたのでこれのお陰で水を使わないでの下地処理が可能となりました。勿論ケースバイケースで既存の方法(ペーパー+スコッチ+ウォッシュコンパウンド)といった方法も行いますが、色々なやり方を知っていればそれだけ同じ時間内で良い仕事が出来るようになるのです。まあこの季節に水を使わなくて済むのは作業者にっては非常に楽でもあるんですけどね(笑)。

zero1そして色も作っておきます。今回はオーナー様自ら色見本帳を用意してフレームと一緒に同梱されて来ましたのでそれに合わせて色を作ります。

ちなみに本来の「調色」であれば色を足すごとに色板にスプレーガンで吹き付けて色を確認するのが基本ですが、流石にそれを行うと工賃が発生してしまいますので余程の事(元の色を再現する補修塗装)でなければ今回のような「簡易的な色の作成」で宜しいかと存じます。5分程度で終わらせられれば配合データから色を作成するのと手間は変わらないのでこちらも無料で対応しています。ただしある程度の色ブレは生じますので御了承下さいませ。

それではまた作業進行しましたら紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!

キーボード&マウスカバー 下塗り

mouse こちらもお待たせしております。結構凄いことになっていたマウスカバーとキーボードカバーですね。使われているプラスチック素材はABSですがシンナーで簡単に溶けてしまうのでまずは下塗りをして下地を作っておく事にします。

mouse1 塗っているのは所謂1コートソリッドで、これも2液性ですから完全硬化すれば良質の下地として形成されるので、今回のような耐溶剤性の低い素材でも塗装が可能となります。手間は勿論掛かりますが、いざ本塗りを始めてから被塗物が溶け始めたら大変な事になりますので(勿論経験済みです)。

mouse2ちなみにキーボードの枠は元々表面がザラザラとした梨地で、ただそこまでひどい凸凹では無いので今回のこの下塗りで素地を平滑にする役割も担って貰う事にします。

上の画像は既に塗り終わって少し時間が経った状態ですが、素地の梨地が残っているのが判りますよね。この後完全硬化したら肌の突起した部分を多少研ぐような感じで足付けをし、その後本塗りとなる「シルバー+艶消しクリアー」を行います。ちなみに見本でお預かりしたキーボードを見るとやはり既存の塗装(シルバー)が所々擦れて無くなってしまっていますが、今回の2コート仕様(艶消しクリアー塗装)であればそんな事にはなりませんので御安心下さい。大量生産品の殆どはベースカラー(今回の場合はシルバー)のみで終わらせてしまっているのでそういった事態になるんですよね。まあ値段が値段なので仕方ないとは思いますが・・・。

それではまた作業進行しましたら紹介させて頂きます。

そろそろ御依頼品もまた溜まってしまったので後日紹介致しますね。お待たせして申し訳御座いません・・・!

apriliaスクーターカウル塗装 完成

aprilia23 大変お待たせしました!アプリリアのカウル一式完成となります。ちょっと大きいですが何とかいつもの定位置で撮影出来ました。

aprilia24 色はソリッドカラーの白に見えますが実際にはパールもメタリックも入っていて、こちらはアウディの純正色「グレイシアホワイトメタリック」(カラーコード:LS9R)となります。画像だと判り難いですが確かにソリッドの白とは違います。3コートパールとソリッドホワイトの中間、といった感じですかね。

aprilia25 かなりザラツキのあった梨地のパーツでしたが、サフェーサー塗装~研磨の2工程で他のカウル同様ツルツルになりました。

aprilia26 こちらはシートの横のカウルです。ロゴデータはオーナー様自らの作成での入稿となりました。Illustrator等のソフトでベクター形式のデータ(aiやeps)を作成して頂ければ勿論その費用は掛かりません。私も最初は苦労しましたが(一度投げ出しました・・・)、トレースだけでも覚えておくと何かの役に立つかと思いますので興味のある方は是非チャレンジしてみるのも宜しいかと存じます。

aprilia27当初より横幅を短くしてコンパクトになりましたが、これによりカウルのラインに合わせられたので違和感無く仕上がっているかと思います。多分言わなければ誰も純正の仕様と思って疑わないですよ。世界限定一台のアプリリアの出来上がりですね(いや大変なのはこれからですか。笑)。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!