アランミクリメガネフレーム塗装 完成

alan70 大変お待たせしました!シルバーに塗られていたアランミクリのメガネフレームは、旧塗膜の剥離を経て「ブラック+ガラスフレーク」の塗装で完成となります。

さすがに一度塗られたメガネフレームを剥がして塗り直すのはリスクが高過ぎるのでお断りしようと思ったのですが、オーナー様から頂いたメールの文面で何とかやってみようと思った次第です。紹介させて頂きますね。

「素人目にもお粗末なので捨てることも考えましたがネットで見させて頂きそちら様にお願いした次第であります。

このままですと身につけることはしないので捨てることと同じです。

仰せの通り塗装剥がれのリスクは重々承知でもし受けて頂くことが可能であればやって頂きたいというのが私の希望です。(全て責任はこちらにあります)

プロの塗装施術者として受けれない、やりたくないとおっしゃるのであればそのお言葉十二分に尊重させて頂きますので諦めます。私も職人ですのでお気持ちはよく理解出来ます。」

実はこういう事でした。「身につける事はしないので捨てることと同じです」は痛過ぎますよね。

alan71色に関しては、

「希望色は黒でつやがあるタイプでシルバーの小さなラメを黒色を邪魔することなく密度を広めに入れて頂ければと思います。」

といったご希望を伺っていまして、ただラメを使うとなるとクリアーを突出してしまってクリアーの二度塗りなどが必要で今回のようなメガネフレームの様な繊細な塗装には向きませんから、結果として粒子が小さく輝きのある「ガラスフレーク」を採用しました。オーナー様からは既に感想を頂いて、まだ画像の段階ですが気に入って頂けて何よりです。

最初の状態も紹介しますね。

mikli届いた時がこの状態で、使われているのはプロ用の材料のようですが、レンズが付いたままマスキングで、しかも素地が見えてしまう箇所があったりとか・・・。

alan15いつもの癖なのですが、一度作業を始めたらキリの良いところまで止められなくなってしまうので実はこの後腕から背中~首に掛けて数日激しい痛みを伴いました。まあいつもの事ですしちゃんと復活するので問題はありません。と言うか自動車の車体を扱っていた頃に比べれば健康そのものですよ!(なのでもう戻る気はありません~)。

alan72今回はちょっと特殊な例で通常メガネフレームは「一度塗ったら塗り直しは不可」というのが基本ですから、お問い合わせを頂いても対応出来ない場合が御座います。何とぞご理解下さいませ。

しかしこれでようやくこのメガネフレームも本来の役目に就けそうで本当に何よりです。

それでは明日にでも完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

(雨止んだみたいですね~。何とか自転車で帰れそうです!)

スイフトフロント&ロアグリル&フォグカバー 本塗り

swift43 大変お待たせしました!スズキスイフトのフロントグリル&ロアグリル&フォグカバー、マットブラックで本塗り完了しております。

swift44 固定方法は色々悩んだのですが、通常のフロントグリルのように掴む場所が無いこと、またやはり裏からもしっかり塗りたかったのでこんな感じに支柱を3本立てて固定しています。とにかく塗り難いメッシュ状になっていますから極力ストレスを感じないようにして裏からアークあら塗れるようにしたいんですよね。

swift45 フォグカバーで一部加工されていて出来ていた隙間に関しては、これを埋めるのはシーラーでは無く巣穴を埋める為のスポットパテ(ラッカーパテ)を使う事にしました。茶色くなっている部分がそうです。

swift46 全体的に満遍なくプラスチックプライマーを塗布したら本塗り開始です。マットブラックの塗装方法はいつもの通りで、ベースコートの黒を塗ったら艶消し用のクリアーを塗ります。

swift47 こういった形状の部品は表からだけ塗ろうとしても塗料が奥まで入ってくれないので裏側からも(むしろ裏側からをメインに)スプレーをする必要があります。さらにこの形状ですから、縦横斜めと6方向×2(裏表)でスプレーしています。

swift48 その後1時間程はブースのファンを回しっぱなしにして自然乾燥させるとこんな感じで自然に艶が消えてくれています。こちらもやはり表からだけでは無く裏からも塗っています。

swift49 こちらも良い感じに艶が消えてくれました。

swift50ボディーシューツが飛び散って突起したようにザラザラになっていた肌はツルンとした艶消しになったと思います。お手元に届きましたら是非指を入れてみて質感を感じてみて下さい。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!