Surface3 本塗り

surface21 そして台にセットして本塗り準備完了です。ちなみにこのスタンドも外す事が出来なかったのですが、オーナー様的にはやはりここも含めて全て赤に塗って欲しいとの事で、今回は少し変則的な方法にしました。

まずはフラップ状になったスタンドの内側をベースコートのみ塗布し、十分に乾燥させたらそれを閉じ、そして再度全体にベースコート、続けて艶消しクリアーを塗ります。スタンドの内側にはクリアーを塗らないのですが、代わりにベースコートに硬化剤を添加し、ただそのせいで(と言うか多分今回使った原色の特徴で)若干艶が出てしまうのでこちらも変則的にいつもは使わない艶消し剤(通常使っている主剤的な物では無くシンナーっぽい汎用品)を加えて艶を抑えます。

surface22 ちなみに色を作っていて「あれれ、随分と茶色が入るけど」と思って念のため色見本帳と照らし合わせたら大丈夫でした。今回ご指定頂いた赤は余り派手では無く彩度が控えめな感じだったのですね。

surface23 そしてスタンド内側のベースコート塗布が完了です。ベースコートだけなので本来の艶消し塗装に比べると強度はありませんが普段は見えない(触れない)内側なので問題無いと思います。

surface24 十分に自然乾燥させたらスタンドを閉じます。かなり精度よくピッタリ閉まるのでこの状態で塗装してスタンドの内側に色が入ると言うことは多分ありません。ただ問題なのはクリアーを塗って継ぎ目がくっ付いてしまう事で、ただそれはその他ボタンなどの部分でもそうなので今回はとにかくクリアーは薄膜で塗るようにします。

surface25 ベースコートを塗り、艶消しクリアーを塗って本塗り完了です。画像は塗り終わってから既に30分程度が経った状態で、十分に艶も消えた状態です。

surface26 画像だと赤と言うより茶色に見えますが、ブースの中の蛍光灯だと青味が強く写ってしまうので実際はちゃんと赤ですからご安心下さいませ。

surface27 通常スプレーガンは「被塗面に垂直」が基本ですが今回はスイッチなど可動部があるのでそこに塗料が乗り過ぎない様工夫して塗っています。

surface28 各ボタンや継ぎ目は問題無さそうで、良い感じに塗れたと思います。胃がひっくり返って口から出てくるかと思いましたよ(笑)。

surface29こちらはウィンドウズのロゴ部分に貼るカッティングシートで、色はホワイトゴールドでご指定頂いています。使うのは4枚ですが、まあこれだけあれば丁度良いのがあるかなと言う感じです。

それではまた作業進行しましたら紹介させて頂きますね。上手くいけば来週中には完成出来る予定です。もう少々お待ち下さいませ!

Surface3 マスキング

surface11 先日より準備を進めていたサーフェス3は無事本塗り完了しておりますのでご安心下さいませ。塗り直しが効かないので下準備にとても時間を掛けています。

surface12 通常は分解した状態でのお受付が基本ですが、サーフェス3自体が分解不可能な製品らしいので諸々御理解ご了承を頂いて今回はフルマスキングで挑んでいます。時々カメラのボディをそのままの状態で塗って欲しいといったお問い合わせがありますがあちらはとてもそのままでは塗れませんのでご注意下さいませ。

surface13 ここは鏡みたいになっているので塗らないようにマスキングし、これとは別に同じサイズの物を塩ビのカッティングシートで作成しているので、そちらはゴールドに塗って最後に貼り付けます。

surface14 端子部分はイヤホンジャックのみ挿し込み方式でその他は筐体の断面まで塗れるよう内側をマスキングしました。ちなみに足付け作業時に気がついたのですがスタンドを起こすとそこにSIMカードだかmicroSDだかが挿せる穴がありました。そこはカットした厚紙にマスキングテープを巻いて挿し込んでます。

surface18 ドッキングキーボードとの接点部分は丁度良いサイズにカットしたマスキングシートを貼るだけなのでこの作業は全然手間ではありません。このサイズを見つけるまでが手間が掛かりますかね(ノギスで測っただけではピッタリとした物は作れないのです)。

surface15これも足付け作業をしていた時に気が付いたのですが、スタンドを開いた根元付近に少し隙間があってそこにスポンジが詰まっています。内部へのホコリの混入の防止か、或いはここにスピーカーがあるとか?でしょうか。そのまま塗るとスポンジがボロボロになってしまうのでここもマスキングします。

surface16少し大きめに被せるようにして一緒に押し込む、みたいな感じですかね。ただ一度閉めて開くとまた出て来てしまうようで本塗り直前に修正しています。

surface19 表側は筐体と液晶ガラスとで若干の隙間があるのでマスキングは比較的容易です。塗る時は角材を固定して台にするので液晶の保護の為に養生しの上に厚紙を貼っておきます。

surface20ウィンドウズのロゴは念のため少し多めに用意し(多過ぎますか。笑)、予め足付け処理もしておきます。

長くなったので本塗りの方は別記事として紹介しますね。少々お待ち下さいませ。いやー、それにしても精神的にとても疲れました(笑)。