アテンザパドルシフト 下地~デカール~本塗り

atenza133 こちらもお待たせしました!マツダアテンザのパドルシフトは無事本塗り完了しましたのでご安心下さいませ。ちなみに紹介していませんでしたが「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」の下地作業はお盆休み中にやっておきました。

atenza134 脱脂後には念のため火炎処理を行い、プラスチック用のプライマーを塗布したら2液ウレタンのサフェーサーを5コート程塗装します。

atenza135 しっかり熱を掛けて完全硬化させたら空研ぎ#400→水研ぎ#600~#800で平滑に研ぎ出します。成型時のウネリが結構あるので小さい木片を当て板にして平滑且つ滑らかな曲面になるよう仕上げています。

atenza136 そして改めてマスキングをしなおし、本塗り開始です。黒い部分はプラスチック素地が露出しているのでプラスチックプライマーを塗っておきます。

atenza138 今回ご依頼頂いている塗色はFORD (Europa) の「ULTIMATE GREEN09」(カラーコード:9GFE)で、手前が最初に塗るベースカラー、奥がその上に塗るパールカラーです。所謂「3コートパール」で、奥の色には隠ぺい力が殆ど無く透けて手前のグリーンが見えるという訳です。塗るのもそうですが色を作る手間もあるので当然ですが通常の色(2コート塗装)より割高になります。

atenza139 ベースコートの塗装が終わったら十分に自然乾燥させ、クリアーを塗る前に「デカール」を貼り付けます。

atenza140 少し前に散々デカール貼り付け業務を行いましたからかなりスムーズに行きました。デカールの接着には専用のマークセッターと、さらに前回試して良好だった酢酸ビニル樹脂エマルジョン系接着剤(木工用ボンドって言えって感じですか)を併用しています。マークセッターだけだと水で再剥離しますが木工用ボンドだとしませんから、2:1などの浸透性(遅乾性または遅硬性)のあるクリアーだとやっておいた方が良いと思います。

atenza141 そして再びブースに戻り、クリアーを塗って本塗り完了です。パールが浮いたような感じで、なるほどこれは2コートじゃ表現出来ない色味ですね。

atenza142念のためクリアーは最初は控えめにし、その後もいつもより抑えながら、ただし2コートのところを合計3コート塗っています。デカールも何ら問題無く良い感じに仕上がっています。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!