先日到着しておりましたチタン製のメガネフレームで、こちらは以前BMWの内装スイッチツマミの塗装でご依頼頂いたオーナー様です。この度も当店をご利用頂き誠に有難う御座います!
現状は既に塗装が施されていて、ただ至る箇所で塗装が剥がれてしたから素地が見えています。
塗装がまだ残っている箇所も、レンズが擦れ合うようなストレスが掛かる部分は塗膜が既に密着していません。小物製品への塗装の場合、焼付け塗装はそれ自体の密着性が良いので下地処理をしないまま直接色を塗ってしまうようなケースは良く見受けられるのですが(と言うかコスト上殆どがそうだと思います)、艶々の金属の上にプライマーも塗らずに色を塗れば剥がれるのは当然なので、大抵は数年経ってから一気に劣化が見られるようになります。最初の一年は結構大丈夫なのでクレームも言い難いんですよね。
尚再塗装の際には全体をサンドブラストで掛けて塗膜を全て除去してからの塗り直しとなります。
ツルの部分は立体的なデザインになっていて色も塗り分けされています。今回の再塗装ではこれと同じような塗り分けで、ブルーの部分をBMWの純正色「アヴスブルーメタリック」(カラーコード:276)、黒の部分をやはりBMWの「DIAMOND BLACK」(カラーコード:181)でご指定承っております。何だかこれくらいの塗り分けだともう普通に感じてしまうのは気のせいでしょうか(笑)。
早速分解してみました。レンズは填め込みでは無くネジでフレームを閉じて締め付ける構造なのでプラスチック製のセルフレームと呼ばれる物に比べると簡単です。
ちなみに金属素材がチタンかどうかは実際には不明なのですが、蝶番のネジ部分に皿状の座金(ワッシャー)が付いている場合はチタン製の筈です。実は以前これを一個飛ばして無くしてしまい新たに購入する時に調べました。多分金属の摩耗を防ぐ為に付いている物と思われます。
それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。この度もご贔屓頂き有り難うございます!