Panasonic自転車フレーム&フォーク サンドブラスト処理

先日より溶剤槽に浸け置きをして旧塗膜を剥離しておいたパナソニックのクロモリフレーム&フォークです。時間は掛かりましたが旧塗膜の殆どを除去出来ました。

 素地の状態としてはそんなに悪くは無いのですが、幾つかの場所で菌糸状の腐食(錆)が発生しています。

 シートポストの入り口は水も入り易い個所なので、内側に若干の錆びが見受けられます(さらに見えないその奥にも続きます)。

 まずはある程度ペーパーで表面を研磨し、

 ペーパーの入らない個所についてはサンドブラストで処理をします。

 画像だと箱の蓋を開けた状態ですが、ブラスト作業中は密閉したキャビネットの中で行います。排気口となるパイプには、フィルター代わりに長袖Tシャツの袖部分をカットした物を袋状にして固定していて、目の細かくなって空中に舞うメディア(研磨粒子)はそこに溜まるようになっています。

 ペーパーでは上手く削れない複雑な形状の箇所も、サンドブラストならこのように綺麗に表面処理する事が出来ます。

 こちらはフロントフォークです。

 カンチブレーキの裏側は袋状になっていて、またこういった個所は溶接時の熱で錆が出易くなっています。

研磨粒子を高圧で噴射するサンドブラストであれば、こういった袋状の所も綺麗に処理出来ます。

ブラスト作業が完了です。

 その後エアーブローを行い、全体をシンナーで洗い流すようにして洗浄・脱脂を行います。

尚、今回は錆の出易いクロモリフレームと言う事もあって、普段は余り気にされないフレーム内部も防錆処理をする事にしました。

画像が多いのでプライマーの塗装は別けて紹介致しますね。

SHURE SM58 Microphone

先日お預りしておりましたSHUREのSM58ボーカルマイク(スイッチ付)です。

こちらはライブでご使用される予定があるとの事で納期をご指定(別途有料オプション)で承っておりまして、既に完成もしていますので施工例として纏めて紹介をさせて頂きます。

ご依頼内容は以下の通りとなります。


・マイク本体とグリルのリング部分をキャンディーレッドに

・グリルボールのメッシュ(網)部分を黒に

・ロゴをゴールド(デカール)で

・全体を艶あり仕上げ


 マイク本体は空研ぎでの足付け処理を行い、グリルボールは網の目の細部まで足が付くようナイロンブラシとウォッシュコンパウンドを併用して処理しています。

 最初にグリルボールの網部分に黒のベースコートを塗布し、テープフリーになったらマスキング、その後隠蔽性のあるシルバーを塗り、最後に粗目のシルバーを塗ります。

 その後透過性の赤=キャンディーレッドを塗布します。

ここまでがベースコートの塗装となります。

 その後十分に乾燥させたらデカールを貼り付けます。

 位置や角度等は事前に打ち合わせをした内容と照らし合わせながら行います。

 デカールの接着剤が十分に乾いたら、最後にクリアーを塗って本塗り完了です。

 今回はSHUREのロゴをゴールドで承りましたが、予想以上に良く似合っています。

 グリルボールの塗り分けは割り増し費用が掛かりますが、今回はどうしてもここを黒との2トーンカラーにされたかったとの事です。

 この後一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

 さらに数日寝かしたら完成となります。

 デカールは段差が出来る為、その周りはクリアーを多めに3コート程塗り、完全硬化後に研磨して磨き、段差を均しています。

 サイズが小さかったり字体が細い場合にはマスキングによる塗装では対応が出来ない為、今回のようなデカールでの施工となります。

 塗装に比べるとデカールの方が割高になりますが、SHUREのようにロゴが決まっている物に関してはその分費用を抑えて対応出来るようにしています。

 スイッチ付の場合はマスキング等の手間が増える為、若干の追加費用が必要となります。

マイクの塗装はプロの方からの御依頼も多く、納期も短めを御希望されるケースが多いのですが、仕上りが上がらないのに金額だけが上がるというのは私的にもお勧め出来ませんので、納期は余裕を持って頂ければと思います。

シビックメッキモール塗装 完成

 こちらも大変お待たせしました!シビック用ホンダ純正メッキドアロアモール&バックドアロアモールの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

元々はABS樹脂に装飾クロムメッキが施された物で、通常はそのまま塗っても十分な密着性を保持出来ませんが、メッキ素地専用として行っている下地作りにより、従来の塗装と同様の仕上りに出来ているかと思います。また密着剤の類は使用していませんので、経年による密着力の低下も考えられないかと思います。

 色はソリッドカラーの黒で、クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様となります。

 取り付けはディーラーさんで、これから納車の新車に装着される模様です。

自動車ボディとの塗装とは違い、小物の塗装の場合は極力「塗り肌」を残さないように塗っています(その方が高級に見えます)。

 車体の補修(事故などの補修)は「元の状態に戻す」事が基本となる為、ボンネットなどの平面でも塗り過ぎたりすればアウトで、新車時の肌に近い仕上りになるように塗る必要があります。

小物の塗装の場合はこの「塗り肌」を極力無くしたい為、ガン距離を近づけてスプレーします。

被塗面までの距離が短ければ、それだけスプレーガンから出た塗料中の溶剤の揮発する量が少なくなる為、塗着したクリアーが十分にレベリングしてくれる事になります。先日行った模擬ワークショップでも知り合いの塗装屋さん方々は驚いていましたが、ガン距離を近づける事によって粘度の高い塗料でも綺麗に塗る事が出来ます(希釈された塗料は塗り易い反面、艶が引け易くなります)。

 一件タップリ塗られているような肌ですが実際はそうでは無く、溶剤分を揮発させないまま被塗面に到着したクリアーは、少ない量でも十分にレベリングして美しい肌になると言う事です。

裏側の両面テープは通常剥がして塗りますが、取り付けがディーラーさんとなると「純正以外は脱落等の保障が出来ない」と言うケースがあるかも知れませんので、

 今回はこれを残して塗装する事にしました。私もディーラ―勤務(正規サービスセンター)だったのである程度判りますが、外で行われた事には排他的な傾向になる恐れがありますので、考え過ぎかも知れませんが念の為のような感じです。

ただし今回は両面テープの貼り付け位置がしっかりと内側にオフセットされていたのでそのまま出来たと言う事もあり、この辺の貼り方が綺麗では無い場合は、やはり一度剥がしてからの塗装になるかと思います。特にメッキ素地用の下地処理は作業内容が激しくなりますので、残す方が面倒になったりもするのです。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

メガネフレーム塗装 完成

 先日本塗りを終えていたnoegoのメガネフレーム一式です。その後何度かの熱を入れつつ寝かし、十分に塗膜が締まり切ったので組み付けを行いました。

 そして本日完成です。大変長らくお待たせ致しました!

最初の状態も紹介しますね。

元々は茶色やオレンジの艶消し仕上げで、フロントに着くパネルはキャンディーレッドでしたが、こちらも艶消しの仕上げだったので比較的大人しい見た目ではありました。

今回はフレーム全体をキャンディーレッドに塗装し、元々オレンジ色だった部分をゴールドにしました。

 クリアーには高品位なタイプの「クリスタルクリアー」を使用する事で、濡れたような艶々の質感になっています。

 単体だとバランスが悪いので透明樹脂製のマネキンに装着してみました。

 キャンディーレッドとゴールドの組み合わせは、いわゆる「アイアンマン」のカラーリングとなります。

 透明な赤の下に塗ってある輝きの強いシルバーに光が反射する事で、鮮やかな赤が表現されるようになっています。

再び最初の状態の画像です。

とにかくサイズが小さいので、曲線の塗り訳部分を普通のマスキングテープで貼るのは難しく、今回はこの形に合わせたデータを作ってマスキングシートを作製したのが肝だったと思います。フランジ(段差)の塗り分けも自然な感じで出来たと思います。

 ちょっと画像数が多いのですが、自然光で見てみたらこちらの方がキャンディーカラーの質感が判り易かったのでもう少し紹介をさせて頂きます。

 室内で撮る時は多方向から照明を当てているのでコントラストが判り難いのですが、自然光だと一方向から光が当たるのでこの方が透過性の塗装は綺麗に見えるかも知れません。尚、現物は画像よりもさらに美しく感じられると思います。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

フェラーリ430リモコンキー塗装承ってます

 先日到着しておりましたフェラーリ430のリモコンキーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

 現状は両面のカバーの赤い塗装が全体的に剥がれていて、また鍵本体の黒い部分に塗られたらラバー状の被膜も剥がれています。

 跳ね馬のエンブレムは表側から外そうとすると傷を付けてしまう恐れがある為(と言うかこれを無傷で外せるとは思えません)、裏側に穴を開けて熱し、両面テープの粘着力が弱まった所でポンチを使って押し出します。尚、いつもはドライヤーで熱を掛けていますが、今回は熱湯を使ってみました。工業用ドライヤーだと温度が高くなり過ぎて樹脂を溶かしてしまう恐れがあるので、不慣れな方はこちらの方が安全だと思います。

と言う訳で分解完了です。今回は鍵本体とカバー両面の3部品を、フェラーリ純正色のロッソコルサ(カラーコード:300)で、またクリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」を、さらにキーリング取り付け部周りの穴には傷防止の為のステンレスリングの制作・取り付けも承っております。また電池も新品に交換しておきます。

塗装については以前同じ内容で行った施工例がありますのでそちらを紹介させて頂きますね。今回と同じく黒い部分もロッソコルサに塗装しています。

Ferrari 430 Remoto Key

キーリング取り付け部の傷防止ステンレスリングについては、以下の記事が判り易いかと思います。

http://pro-fit.ne.jp/wordpress2013/wordpress/2017/07/19/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%A2%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%BC%E7%94%A8%E5%82%B7%E9%98%B2%E6%AD%A2%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E4%BD%9C%E6%88%90/

念の為ですが、こういった制作物に関しては塗装の付帯作業と言う事で、単体ではお受付はしておりませんのでご了承下さいませ(カッティングシートの作成・販売なども対応しておりません)。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!