インプレッサ ボンネットダクトカバー 下準備

 先日お預りしておりましたスバルインプレッサ用ボンネットダクトカバーです。

メッシュ(網)の部分は黒い素地をそのまま残しますので、予めマスキングシートを作製する事にしました。

普通はフチに沿ってこのままカッターで切ったりすると思われがちですが、私が習った塗装ではそう言う事はしてはいけない事の一つですので(直す車に傷をつけてどうすんだって殺される勢いで怒られます)、一旦型を取ってマスキングシートを作製する事にしました。

 剥がしたマスキングテープを水で濡らし、皺が出来ないよう透明なシートに貼り付けます。

それをスキャナーでPCに読み込み、Illustoratorなるソフトを使って線をトレースしベクトルデータを作製します。

 ただボールペンの線自体が太いのと、どうしても転写する途中で誤差が生じてしまう為、後はひたすら「カット→現物合わせ」を繰り返します。

 部品の形は左右対称なので反対側はデータをそのまま反転すれば良いだけだと思っていたのですが、多少違っていたのでそちらも修正と地獄モードに突入です(苦)。

突き詰めるにはあと3日以上の時間が必用そうでしたが、そうなると塗装費の10倍以上のコストが掛かってしまいますので、ある程度の所でストップしておきました。

それでも手(フリーハンド)で貼るよりかは綺麗に仕上げられると思います。

 どんなに薄いマスキングテープでも重ねるとそこで段差が出来てしまいますので、そういった点でこれは最も良い方法だと思います。ただコストが・・・(苦)。

 このマスキングシートは素材がPP(ポリプロピレン)製で、これの特性は塗料が密着し難いと言う事ですから、これを利用してバツ切りマスキングの際も綺麗に仕上がる!と言う算段です。

尚、こちらのシートは足付け処理用で、ペーパーを掛けた後に本塗り用に貼り直します。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!