スバルWRX STIテールランプ 本塗り

 先日お預かりしておりましたスバルWRX STI純正テールランプです。

本当は次のターン(二か月くらい先)を予定していたのですが、タイミングが良かったので今回のターンで一緒に塗る事にしました。

テールランプ等の透過性塗装についてはそれ単体だと採算が合わなく、3セット~4セット(10個くらい)が集まったら纏めて作業をするようにしていますので、こちらではタイミングが計れない所が御座います。何卒ご理解頂ければ幸いです。

よく脱脂清掃し、裏側までしっかりエアーブローをして埃を飛ばし、さらにブース内のエアーが入れ替わったのを確認したら(埃が排出されたら)プラスチックプライマーを塗って本塗り開始です。

スモークの濃さについては以前施工した「BMWテールランプより少し濃く」とご指定頂いておりますので、その時の画像を参考に、まずはそれと同じくらいまでスモークを重ねます。

この状態だとまだ少し足りない感じなので、

さらにスモークを重ね、少し濃いくらいにしました。

 この辺での調整がかなり微妙で、濃くし過ぎたら元には戻せませんからとにかく慎重に作業を進めます。

そして濃度が決まったら最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

今回はこれらとは別に業者様からバイクのウィンカー&テールランプの塗装をご依頼頂いておりまして、全部で15点、クリアーは全てクリスタルクリアーの仕様となります。

塗装の仕上がりは「置き方」でかなり変わりますので、このテールランプで一番よい状態になるよう固定しています(下にガムテープの芯を二個固定してこの角度を維持出来るようにしています)。

まっ平なレンズであればその分楽になるので費用も抑えられ、逆に今回のようにL字型になってフチに段差があったりするとその分割高になります。角度が付けばその分クリアーが塗り込めないので(垂れるので)後で磨き処理が必要になったりするからです。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スズキソリオテールランプ 本塗り

 先日お預かりしておりましたスズキソリオの純正テールランプ一式です。

 よく脱脂清掃し、エアーブローを行い、プラスチックプライマーを塗って本塗り開始です。

オーナー様のご要望としては、「赤い部分はあまり黒くしたくないのですがクリヤー部分のメッキが目立ち過ぎる感があったのでスモークで目立たなくしたい」との事で、それに合わせて濃度を調整しています。

スモーク塗装の場合、トップコートクリアーに直接黒を入れた「1コートソリッド」として塗った方が断然楽で早いのですが(塗り始めてから終わるまで1時間も掛かりません)、それだと濃度の微調整が出来ないので当店では2コート仕様にしています。

判り易く紹介しますと、

■1コートソリッドスモーク→「スモーククリアー塗装」・・・合計2コート

■2コートスモーク→「スモークベースコート塗装→クリアー塗装」・・・合計6~7コート

となります。

ベースコートクリアー(バインダー)にスモークを入れる事により、コート数で濃度の調整が出来るので微妙な濃さ加減が可能となります。

勿論トップコートクリアーにスモークを入れる事でも調整は可能ですが、塗り過ぎればクリアーが垂れたり表面張力でフチに溜まったりしてそこだけ黒が濃くなってしまいます。通常トップコートクリアーは1~3コートが基本で、その範囲だけで濃さを調整しようとすると激しく難しく、偶然に頼らざるを得ない部分があります(なので「お任せコース」では濃度の微調整が出来なく、結果「標準コース」以上でのお受付となっております)。

  ベースコート(スモーク)とトップコート(クリアー)を別けた2コート仕様にすればクリアーは思い切り塗れるので、おのずと仕上がりも良く出来るようになります。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

GRBインプレッサテールランプ 本塗り

業者様からのご依頼品も含め、予定個数に達したので早速先日から作業をしておりました透過性塗装のご依頼品一式です。

今回は殆どが新品だったのでそれらはエアーブローのみの清掃で、中古品に関してはブラシと水洗いで細部まで洗浄しておきます。

 その後よく乾かし、レンズ部以外の箇所(土台部分)をマスキングします。

その後被塗面を#800~#1300相当の布状研磨副資材(アシレックスレモン&オレンジ)で足付け処理します。フチまでしっかり当てておきます。

その後脱脂清掃し、本塗りのタイミングが来るまで保管しておきます。

本塗りのタイミングが来たらブース内の壁と床、そして塗装台(パイプ台と棚板)をスチーム洗浄機で清掃しておきます。メタリック塗料の粒子や埃などが飛散しないようにですね。画像は先日お預かりしておりましたスバルGRBインプレッサのテールランプ一式です。

 よく脱脂清掃後、クリアー抜きのマスキングシートを貼ります。

 再び脱脂清掃し、プラスチックプライマーを塗ったら本塗り開始です。

まずは透過性の赤を塗り、それが終わったらマスキングシートを剥がし再びプラスチックプライマーを塗布します。

続けてスモークを塗布します。以前の施工画像を参考に濃さを調整していきます。

 そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様の仕様となります(今回のターンは全てこちらとなります)。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!