先日お預かりしておりましたフェラーリベルリネッタの純正テールランプです。次の透過性塗装のターンで本塗り予定で、先日よりその他のご依頼品と共に作業をっております。
尚、こちらのテールランプは元々何かが塗られていて、しかも窪んだ部分の隅にクリアーが溜まっている!という状態だった為、
その部分を削って平らにしておきました。またデロデロとした肌も研磨して均しておきます。
派手に削っているように見えますが、下地を露出させると何かしらのトラブルが生じ易くなる為(スモーク塗装だった場合はそこだけ色が抜けてしまい、またチヂレの問題)、既存の塗膜を突き破らないよう注意して行っています。
そのまま本塗りに挑むのは何か嫌な予感がしたので、一旦クリアーを塗っておく事にしました。
素地調整をしておいたお陰で、元の状態(塗装)と比べると全然仕上がりが違うのが判るかと思います。
通常の塗装であれば(完全隠蔽させる色であれば)多少無理をしても無事に済む場合はありますが、テールランプのような透過性塗装の場合、何か問題が起きるとそれが最後まで見えてしまう=取り返しのつかない事態になり兼ねない為、慎重になり過ぎるくらいで作業をしています(ただ結果的に無意味に終わる事もあり、傍から見たら時間の無駄でしかない為、雇われの身だったらクビになっていると思います)。
この後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、後日改めて足付け処理から行います。どうぞもう少々お待ちくださいませ!