ホンダS660ステアリングガーニッシュ 本塗り

先日お預かりしておりましたホンダ純正S660用ステアリングガーニッシュです。

状態は新品で艶あり黒の塗装済みで、最初に#800相当の布状研磨副資材(アシレックスレモン)で全体を足付け処理しています。

その後液状の研磨剤(ウォッシュコンパウンド)とナイロンブラシを使って細部の足付け処理を行います。洗浄効果もあるのでこの時点で油分(皮脂等)も洗い流せます。

その後良く脱脂清掃し、片手で持って塗れるよう芯棒に固定します。

最終脱脂を行い、念のため裏側から全体にプラスチックプライマーを塗っておきます。元々黒に塗られている所は問題ありませんが、裏側やフチでプラスチック素地が露出していると、そこに付着した塗料が後で剥がれてしまうのを防止する為ですね。プライマリーバンパー(予めグレー色のプラスチックプライマーが塗られた自動車用バンパー)は裏やフチにプラスチック素地が露出している場合が多く、そういった箇所にプライマーを塗らないでいきなり色を塗ると、後でそこの塗装がペリペリと剥がれてしまっているというのを良く見かけます(見かけました)。

まずは下塗りとして適当なシルバーを塗ります。グレーでも大丈夫ですが、この時一緒にシルバーを塗っていたのでそちらを利用しています。

そしてご指定頂いた「アクティブグリーンパール」(カラーコード:GY35P)を塗布します。

緑、グリーンパール、メタリック2種等の原色で構成されています。珍しくMIX818が使われていました。

そしてクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

クリスタルクリアーは結構前からある製品で、途中廃盤になりそうな時期もあったのですが、使用しているユーザーが多いという事でクリアーとしてはかなりのロングセラーになっています。

ただ使用する硬化剤(MSハードナー)自体は一昔前の物で、これもいつ廃盤になるか判りませんから、現在次の候補となるクリアーを検討中です。来週には届くと思い、まず自分の物で試してみて、良ければ少しずつこれに以降していこうと考えています。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!