BMWエンブレム4個 下準備

先日お預かりしておりましたBMW純正エンブレム4点です。

奥の三個は同じ形状で裏側にピンが出ているのですが、手前のエンブレムは両面テープが着いているので、

台紙を剥がし、新たに剥離紙を貼ってカットしました。今回メッキ(またはアルミ)の枠は塗装しないので両面テープも残せる筈ですから元々貼ってあった台紙もそのまま残す作戦とします。

メッキの枠部分をマスキングします。

通常のマスキングテープだとカーブに貼ると皺が出来てしまうので、伸びるタイプのニットーボディコンテープを使います。幅5mmのは廃盤になってしまったみたいですね。

まずは#1300相当の布状研磨副資材(アシレックスオレンジ)で表面を軽く研磨します。

両面テープが着いていたエンブレムは表面がフラットなのですが、こちらの3個はBMWの文字部などが出っ張った構造になっていて、そのまま削ると下地(恐らくはアルミ素地)が露出してしまうので、ナイロンブラシとウォッシュコンパウンドを使っての足付け処理とします。

この後は青い扇部分を黒に塗装して一旦全体をクリアーでコート→その後ご指定頂いている文字部をシルバーで塗装(またはデカール)→クリアーコートを行う予定です。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

フェラーリ430リモコンキーカバー 本塗り

先日サーフェサーを塗っておいたフェラーリ430の純正リモコンキーです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、ガイドコートとしてベースコートの黒をパラパラと塗っておきました。

#800の水研ぎで大まかなライン出しを行い、

#1500の水研ぎでペーパー目を均し、フチや隙間などを当たりの柔らかい#800相当の布状研磨副資材で足付け処理を行います。

よく洗浄し、

手で持って塗れるよう芯棒に固定します。

キーリングが通る穴は表側からだけだと奥まで届かないので、裏側からもスプレーし易いようスペースを空けておきます。

まずは隠蔽力の高いピンクで下塗りを行います。

下色は明度のあったグレーでも構わないのですが、余った色を残しておく下色用のボトルに今はピンクがあるのでそちらを利用しています。

続けて赤=フェラーリロッソコルサ(カラーコード:300)を塗布します。

ベースコートは主に着色をするのが役目で、

その上に塗るトップコート=クリアーによって塗膜を強固な物にします。

イメージで言うとベースコート単体のままだと缶スプレーと同じ程度で、そのままだとガソリン等で色が落ちてしまいますが、

トップコートを塗る事でそのハードナーがベースコートまで浸透して2液反応=強固な塗膜が完成されます。

ただベースコートを厚塗りするとその最下層までクリアー中のハードナーが浸透しきれない恐れがある為、その場合は予めベースコートにもハードナーを少量添加しておきます。

またトップコート=クリアーにも色々と種類があって、比較的新しいタイプのVOCエクストリームプラスのクリアーは溶剤型ベースコートに対応しきれない(反応しきれない)所がある為、この場合ベースコートへのハードナー添加が必須となります。

今回はベースコートにもハードナーを添加していたのでエクストリームプラスを使う事も可能だったのですが、どの道次に鍵本体の艶消し黒を塗る時に熱を掛けるので、クリスタルクリアーでの塗装としました(ちなみにエクストリームプラスの方が上位なのでオーナー様にとってデメリットはありません)。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

メルセデスベンツW124ヘッドカバー サンドブラスト

先日剥離作業とマスキングを行っておいたメルセデスベンツW124 E500のエンジンヘッドカバーです。

少し気温が下がったので今のうちにサンドブラスト処理を行っておく事にしました。

サンドブラストは圧縮した空気で勢いよく砂(メディア)を当てて表面を削り取る作業で、ただ当店で使っている物は吸い上げ式なのでさほど威力が無く、なので予め塗膜を剥がしておき、足付け処理的な使い方としています。

腐食が酷い場合は根の奥まで削り取らなければならないので、その場合はより強力な直圧ブラストを行って貰うよう専門の会社にお願いしています(強力過ぎて一度ヘッドカバーに穴が開いて大変な事態になった事がありますが…)。

その後はリン酸処理→洗浄作業を行うのですが、今回はまだ塗装が少し先になりそうなので軽くエアーブローだけしてビニールで包んでおくようにします。

今回バッフルプレートはリベット止めなので外せませんでしたから、隅々までしっかり洗浄して、純正と同様裏側にもプライマーを塗っておこうと思います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ジムニーテールランプ塗装承ってます

先日到着しておりましたジムニー(JB64)の純正テールランプです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

御依頼内容はスモーク塗装のべた塗りで、クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様で承っています。

スモークの濃さは「標準濃度」で、この時の濃さを参考にとご指定頂いています。比較的しっかりと黒さを出す感じですね。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

自転車用カーボンホイール塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていた自転車用HED製20インチ(406)のカーボンホイール塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はこの様な状態で、

カーボン素地には巣穴か数多くあり

また穴の周りなどの仕上がりも芳しく無かったのですが、

 

エポキシ系の接着剤などを使って素地を整え、

エポキシ系のプライマー→ウレタンサフェで最初の下地を作り、

柔軟性のあるポリエステル系のパテを使って巣穴を埋め、

再びウレタン系のサフェを塗ってラインを整え、

一旦1コートソリッドの白で下塗りを行い、

二回目の本塗りで仕上げました。

各完成画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

今回のホイールはカーボンが薄く、指で押すと簡単に凹むような柔らかさだった為、

そのまま通常の塗装を行うと塗膜が割れてしまう恐れがありましたから、各工程全てで軟化性のある塗膜にしてあります。

先ほどの状態から反対にひっくり返しました。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

見た目としては2個のみですが、今回のように両面ある場合はこれが倍の4面となるので、塗装費用もほぼ倍となります。スピーカーボックスの場合だとこれが5面~6面となるので見た目よりも(数としては一個なのに)高額となり、作業自体も非常に大変で時間が読めないのでお受付を停止させて頂いています。

自転車フレームも同じような感じで、それにさらにロゴ入れ等のお打ち合わせなどを含むと非常に大変=簡単に数十万円の費用になってしまいますから、こちらもお受付を停止させて頂いています。時間を掛けて事前のお打ち合わせ(見積もり)を行ってもその後競合する他のショップに流れていってしまうと、そこまでに費やしたコストが無駄になってしまう(実際にご依頼頂いている方々への負担に回ってしまう)のを避けたかったのです。

それとは別ですが似たような感じとして、10年くらい前にキャノンのカメラレンズフードを多く塗装していた時期があったのですが、その後当店よりもかなり安価に塗装するショップさんが現れ当店への依頼が激減→その後そちらのショップが対応しなくなって再び当店への問い合わせが来るようになったのですが(今日もありました)、その頃には年に一回やるからやらないかと言うような状況になっていて、しかしそうなると当然コストも上がってしまうので、この時既に当初の倍以上の金額となってしまいました。定期的にやっている内容であれば作業的に慣れているのでコストを落とせますが、忘れた頃に新たにやるとなると作業スピードが落ちてしまいますからどうしてもコストは上がってしまうんですよね。トヨタディーラーにパブリカを持って行って当時と同じ内容で整備やって貰おうとなるととんでも無い金額になるのと同じような感じでしょうか。毎日扱っている車種であればそれに合わせて現場も作られますが、50年前の車を当時と同じ金額で出来るかと言うとそれは到底無理ですよね・・・(お金の価値の違い以前の問題かと)。

スポークを通す穴の周りはカーボン繊維が毛羽立っていたりしましたが、

そちらも綺麗に処理しておきました。繊維のままだと切れにくいですが、塗料が着くと削れるようになるので形を整えやすくなります。

アルミのリムも研磨しておきました。

新品同様と言う訳にはいきませんが、かなり雰囲気は良くなったと思います。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!


その後オーナー様よりご感想を頂きましたので紹介させて頂きます。

「お世話になっています。先程商品が届きました。
早速ダンボールを開けてみるとホイールがとてもきれいで新品を購入したみたいです。
スポ-クを通す穴もきれいに仕事をされていて本当に感激しました。
本当に素晴らしいお仕事をして頂きました。ありがとうございます。 」

こちらこそこの度は当店をご利用頂きまして誠にありがとう御座いました!