ジムニーシエラテールランプ 本塗り

先日下準備を行っていたスズキジムニーシエラのテールランプです。

元々は黒いプラスチック製の土台に嵌め込まれた物で、ただそこから外すには配線を取らないといけませんから、今回はその土台を残しつつそれぞれ単体で塗れるようにしています。

下の養生紙の中にはその黒い土台があります。

こちらは反射板なので配線は着いていなく、なので取り外して単体で塗れます。

プラスチックプライマーを塗布し、続けてベースコート=スモークを塗っていきます。

スモークの濃さは「標準的な濃さで」と伺っていて、この状態だとまだ薄いのが判るかと思います。

反射板は見る角度によって明るさが大きく変わるので、テールランプとは別に濃さ(スモーク含有量)を変えて少しずつ塗り重ねていきます。

以前施工した時の画像を参考にしつつ、良い感じの濃さになるようスモークを塗り重ねていきます。

良さそうな濃さになりました。

反射板もテールランプに合わせて濃さを調整しています。

濃さが決まったら最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

この時期ブース内は30℃を超えるのが普通ですが、

本塗り時はクーラーを点けるので、ブース内の雰囲気温度は27℃くらいとなり、むしろいつもより快適に作業が出来ています。

塗装に使用するエアーは強制的に水分を除去しているので(冷凍式エアードライヤー)湿度の高い時期でも塗装自体に問題は無いのですが、作業者が辛い状況だと仕上がりもそれに比例してしまう所がありますので、

工場一階にもエアコンを導入し、夏でも冬でも快適に塗装作業が出来るようにしました。

寒いのは結構大丈夫なので作業場に暖房は必要無い方ですが、気温が低いとクリアーの粘度が高く肌が出来にくい所があるので、そういった点で室温を上げて塗れるのはメリットがあります。

近年ブルーカラーの職種は不人気で、その理由の一つとしては「夏場が辛い」があると思うので、自動車鈑金塗装業界も「エアコン完備」「シャワーあり」にすると人手不足も多少は解消されるのでは、と考えてます(私が最初に勤めていたディーラー内製工場は当時からこれがあってとても良かったです!)。

今回のレンズは接合部に比較的広い隙間があったのでバツ切りにはならず、なので際のマスキングテープは剥がさずそのままとしています。これが以前行ったハーレートライクのテールランプのようにほぼ隙間が無い場合は、2回目のクリアーを塗った直後にマスキングを剥がしてクリアーが馴染むようにします。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

GRBインプレッサVALENTIテールランプ 本塗り

先日割れたレンズを修理し、クリアーを下塗りしておいたスバルGRBインプレッサ用の社外品VALENTIテールランプです。最終脱脂清掃を行い、エアーブローで埃を飛ばします。

元々はレンズの裏に鮮やかな赤が塗ってあったと思われるのですが、褪色して色が薄くなっています。

バックランプとウィンカー部はクリアーのままにするので、以前作成したデータを基にマスキングシートをカットします。

少量の洗剤を入れた水を吹きかけ、元のラインに合わせてマスキングシートを貼り付けます。

位置が決まったらゴムベラで扱いて水を抜き、プラスチックプライマーを塗布します。

続けて透過性の赤=レッドキャンディーを塗布します。

一度に赤くしようとするとムラ・ダマが生じてしまうので、塗料中の含有量を減らし、4コート程に別けて塗り重ねていきます。

色味が決まったらマスキングシートを剥がし、その部分にプラスチックプライマーを塗布します。

その後クリアー抜きをした箇所にベースコートクリアーを塗布します。ぶつ切りマスキングの段差を馴染ませる為ですね。

そして最後にトップコートクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーとなります。

スモークは塗らず、レッドキャンディーのみの仕様となります。

元々塗ってあった赤はレンズ=アクリルのパネルの内側なので紫外線の透過もある程度抑えられている筈なのですが、それでもあそこまで色褪せていたとなると、使われている塗料(顔料及び樹脂)自体が耐候性の低い物だったのかも知れませんね(私的な見解としては顔料では無く染料なのではと)。

割れていた箇所も言われないと判らないくらいに仕上がっていると思います。

本塗り前にはブース内の壁や床、棚板や台などを高圧洗浄機で洗い流しているので、ゴミの付着もかなり少ないと思います(目視で4個中一か所のみ)。

この後は一晩自然乾燥させ、その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます(実際には恒温器に入れっぱなしなので60℃40分+50℃120分といった感じです)。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

テールランプ等レンズ系パーツ下準備②

先日割れたレンズの修理をし、クリアーの下塗りを行っておいたスバルGRBインプレッサ用の社外品VALENTIテールランプです。クリアーは常温と湿度で硬化するタイプ=スタンドックスVOCエクストリームプラスを使っているので今回熱は入れず、そのまま足付け処理(研磨)を行います。

先日マスキングを行っておいたその他のレンズ系パーツです(画像に映っていませんがジムニーテールランプの反射板もあります)。

レンズのフチは当たりの柔らかい#500相当の布状研磨副資材(アシレックススカイ)で研磨を行い、レンズ表面は#800→#1300(アシレックスレモン→オレンジ)で足付け処理を行っています。

尚、レンズ表面を研磨する際には多少なりその研ぎ粉=粉塵が舞うのですが、当店の場合は工場一階にあるブース内の送気ファンを回して室内を陽圧にし、風下となる入口のドアを10センチくらい開けてそこから汚れた空気を排出するようにしています。この作業時にマスクは着けていないのですが、常に風上からクリーンなエアーが送られるので粉塵を吸う事はまずありません。

尚、パテやサフェなどを研ぐ時は激しくこの粉塵が出るのでこの方法では風量が足りず、また屋外にそのまま研ぎ粉を放出するのは憚れますので、この場合はブース内の排気浄化装置の前で作業をするようにしています。

SNS等を見ていると模型製作の作業時にマスクの重要性を謳っている人を時々見かけますが、むしろそっちでは無く作業環境を見直した方が良いかと思っています。そもそも防毒マスクのカートリッジの使用時間は数時間~1日程度なので、健康面を考えるなら使う度に新しい物に交換したいところですが、そんな事をしていたらとんでも無いコストになってしまいますので現実的ではありません(あとポリパテの研ぎ粉が死因みたいな事も見かけましたが、恐らくはそれ以外の事=遺伝性疾患や生活習慣の方が大きかったのではと…)。

いずれも空気の流れ停滞した場所(特に密室空間)での作業は避け、風上から風下に向かってを意識しつつ、溶剤等の揮発性物質は作業以外の時間=日常生活では極力身近に置かないようにすれば良いかと思っています。毎日仕事で塗装を行っている人より、塗料等溶剤が置かれた部屋で寝るとかの方がよほど健康被害が大きいのではと…。

インプレッサのテールランプは一時期非常にご依頼数が多かったのでマスキング用の型データを作っていて、ただし今回はスバル純正品では無いのでそれは使えず手作業で行おうと思っていたのですが、調べてみたらありました!3年前に同車のテールランプを塗っていて、それ以前にもあったご依頼でVALENTI用のマスキングデータを作成していたようです。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

BMWエンブレム4個 本塗り②

先日青い箇所を黒に塗っておいたBMW純正エンブレム4点です。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきました。

再び表面を足付け処理し、

よく脱脂清掃をしたら、

ベースクリアーを塗布します。最初に黒を塗った時と同様、この後に塗るロゴのシルバーが馴染むようにですね。

ロゴについては、今回文字のサイズが小さいのでデカールでの施工になるかも知れないと伝えていましたが、何とかマスキングシートで対応が出来そうだったのでこちらで行う事にしました。

ただカス取り(不要な部分を除去)する際、サイズが小さいと細かい部分が一緒に剥がれてしまう為、今回は先にマスキングシートを被塗面に貼り付け、後からカス取りを行う手法にしました。通常これだと下地=最初に塗った色を傷つけてしまう恐れがあるのでNGですが、今回は既にクリアーを塗って完全硬化している為そのリスクは無く、なので珍しくこの方法としています。

位置も合わせ易いようフチのラインに沿ってカットするようにしました。

この状態からシルバーに塗る部分を除去していきます。

細かいのでかなり大変でしたが何とか出来ました!

さら周りをマスキングして色が飛ばないようにし、

エアーブローで埃を飛ばします。

よくありがちなのがマスキングをした際に毛埃を噛んでしまう事で、

それ単体だと発見し難いのですが、エアーを当てるとそれがヒラヒラと動いて分かり易くなるので、虱潰しにチェックを行います。

問題無ければシルバーを塗布します。

色はBMW純正「チタンシルバー」(カラーコード:354)となります。

デカールの場合は予めインクが決まっているので色が選べませんが、マスキングシートで対応が出来れば今回のように色の指定が可能です(なので頑張ってみました)。

マスキングを剥がしました。

ロゴ入れは口径0.3mmのSATAエアーブラシを使用しています。

エアーブローをしつつ、タッククロス(粘着剤が塗布された塗装作業専用の不織布)で表面を撫でて埃を飛ばします。

問題が無い事を確認したら、

最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

2コート目のクリアーを塗り終わったら直ぐにフチのマスキングを剥がしておきます。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

フォレスターハイマウント&BRZバックフォグ塗装承ってます

先日到着しておりましたスバルBRZのバックフォグ(上段)と、同社フォレスターのリヤハイマウントストップランプです。こちらのオーナー様は現在同フォレスターの内装パーツやドアミラー等をご依頼頂いている方で、この度も当店をご贔屓頂き有難うございます!

御依頼内容は、上段BRZのバックフォグをスモークべた塗り、濃度は「以前塗装していただいたテールランプより若干薄めで」と伺っています。その時の画像を紹介しますね。

この時のテールランプより若干薄目の濃さになるようにします。

ハイマウントストップランプは濃淡を塗り分けるダブルスモークの仕様で、画像天面の正面を「以前塗装したリフレクターと同じような濃さ」で、

底面を「ルーフスポイラーの色(黒)に近づけるために濃く」とご指定頂いています。

こちらも以前施工したリフレクターの画像を紹介します。

これくらいの濃さで今回のハイマウントストップランプの正面を塗り、

底面はこの時のような感じで濃い目のスモークにする予定です。

方法としては、本塗り開始時に正面部分をマスキングしてスモーク塗装を開始、底面がある程度の濃さのスモークになったら正面部分のマスキングを剥がして全体にスモークを行い、最後にクリアーでコートします。尚、クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様で承っています。

裏側にはビビリ音防止の為のフエルトテープが貼ってあるので、

粘着面を触らないように(皮脂を着けないように)して剥がします。再々にして途中で切れずに綺麗に剥がせたので再利用して塗装後に貼り付けるようにします。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!