LOOKカーボンフレーム&フォーク塗装 色確認

look6色の確認の為に一旦返送していたカーボンフォークと色見本帳が戻ってきました。

look7選んで頂いた色はオリジナルの色に近い白で、ロールスロイス(!)のARCTICA(カラーコード:9561001)なる色です。

look色の配合データはSTANDOXのメーカーサイトからダウンロードした物を使うのが一般的ですが、先ほどの色見本帳の裏にも書いてあるので、一応どちらも確認しておく事にします。後で追加や補修の塗装などをする時にどっちを使ったかが判らないと困りますからね。ちなみに今回はどちらも同じ内容でした(と言うか珍しい色なので配合データの種類が1つしか無いと言う・・・)。

look1尚、フレームに付いているワイヤーガイドについては今回は取り外さずこのままで行く事になっています。作業的にはどう考えても外した方が楽ですし仕上がりも良くなるのですが、今回は理由があるのです。

look3通常自転車フレームはチューブ(パイプ)のジョイント部分にサービスホールが空いているのですが、今回は接着剤が付いていて穴が殆ど埋まってしまっているのです。

look2恐らくはラグとチューブを繋ぐ部分に塗ったエポキシ接着剤だと思うのですが、どの穴もこんな感じなので、リベットやポップナットを外すとその破片が中に残ってしまい回収が出来ないのです。自分のフレームだったら気にしないのですが、やはりいつまでも中でカラカラ音がしていたら気持ち悪いですしね。

後日新たなLOOKのロゴデータを作製し、フレームのイメージイラストを作製したら改めて紹介させて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

LOOKカーボンフレーム 色確認

look3 先日紹介したLOOKのカーボンフレームですが、今回はシートチューブ上部にあるこちらのロゴも復元するよう承っていますので、先に各部の色を確認しておきます。

look4 LOOKのフルカラーロゴはフレームの方が「薄いデカール」で、こちらのフォーク内側に貼ってあるのは「シール」になっています。一応どちらでも色を見比べていますが、前者のデカールの方はどうも色が薄い(下が透けている)感じがするのでこちらのシールの方を優先して参考にしようと思います。

LOOKのフルカラーロゴに使われている色は4種類で、それぞれ適当に簡易的な色の作成で作ってしまった方が圧倒的に手間も掛からず早いのですが、一応今後の参考にと各色ともデータを採取しておく事にしました。

look5 黄色はシールの方だと色見本よりも鮮やかなのに、フレームに貼ってあるデカールの方じゃ色見本よりも淡く、色見本のイエローは丁度その真ん中くらいです。

look6 画像で使っている物はRALカラーなるヨーロッパで使われている規格の色見本帳です。PANTONEやDICに比べると色の種類が少ないのですが、STANDOXではこれの配合データがあるので重量計量による配合調色が可能なのです。後で同じ色を作りたい!と言う時に全く同じ色が作れると言う訳ですね。車の塗色以外でこういうのが使えるって実は凄いことなんですよ。

look7こちらはフレームのデカールの方です。デカールなのでクリアーの下に貼ってあって、先ほどのフォークの方はシールなのでクリアーの上に貼ってあります。

look8 こちらは昨日社外記で紹介したRMなるメーカーの色見本で、こうやって見るととても便利そうな感じがするのですが、実際のところは逆引きが出来ないので、この中から良さそうな色を見つけても結局配合データは判らず・・・と言う事なのです(一応以前調べて貰いました)。

look9 今回はLOOKのロゴを違うタイプの物に変更し、同じ様にカーボン地を活かした「抜き」でご依頼頂いています。ただしこんなに激しい段差は出来ませんのでご安心下さいませ。

look10ちなみにベースとなる色も予め検証はしていたのですが、一応オーナー様にも実際の色をご確認頂いておいた方が良いと思って現在色見本を送っているところです。

これに関しても色見本帳などは使わず、適当にチャチャっと色を作れば早い話なのですが(全然早いです)、例えば後でフォークだけを交換した時に、こういった基となる配合データがあれば数年後でも全く同じ色が作れるのです。これはオーナー様にとって非常に大きなメリットなんですよね。

実作業はまだ少し先になりますので色の確認はごゆっくりで大丈夫です。引き続き宜しく御願い致します。

LOOKカーボンフレーム&フォーク塗装承ってます

look1結構前に到着していたLOOKのカーボンフレームとフォークです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容としては、全体的にある細かい傷を含め旧塗膜をある程度剥離して同じ様な白に塗り直し、LOOKのロゴはダウンチューブのみ「カーボン地抜きスモーク仕様」と、シートチューブ上部に貼ってあるLOOKのフルカラーロゴを塗装で再現します。

look2幸いにしてデータはあったのでそこからマスキングシートを作成し、それを基にしてLOOKのロゴと黒い線をデカールで再現し、その他の色については塗装で再現する予定です。

後日イメージイラストも作成しますので、詳細についてはまた改めて紹介させて頂きたく存じます。まずはこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

LOOK Cycle

look152年前くらいにご依頼頂いた案件で、 このフレームの前にも同じくLOOKのフレームとフォークをショップオリジナルのカラーリングで塗装させて頂きまして、それが気に入って頂けたようでその後こちらのフレームもご依頼頂きました。ただしこちらはちょっと特殊な内容です。

look16 ショップのオーナー様のご要望としては、既存のデザインはそのままに、「「赤い色の部分のみをショップオリジナルカラーの水色に!」と言う事でした。

look17 一見普通の塗装に比べると楽そうな感じがするのですが、各マスキングは既存のロゴと寸分違わず!と言う事で、自転車ユーザーなら判ると思いますが、既存のロゴなどはデカールなので「段差」がありますから少しでもズレると格好悪いのです。これはかなり大変です。

look18 この辺のガタガタしたところも、色を変える(塗る)のは赤い部分だけです。ちなみに下地処理(足付け処理)は全て行い、クリアーはフレーム全体に塗装します。そうじゃないと色分けしたところで爪が引っかかってしまいますので。

look20 一番時間が掛かるのがこの「既存のロゴをデータ化」と言う事で、元々「「LOOK」のロゴデータは持っていますが、実はこれは車体毎に微妙に形が違っていたりするのでそういうのをそのまま使えると言う事は殆ど無いのです。今回も大変でした。

look19 作業方法としてはフレームに貼ったマスキングテープにクレヨンなどを当てて擦って輪郭を描き、それをスキャナーでパソコンに読み込んで一つずつトレースラインを作成します。

look22 しかしパソコン上で作った2次元のデータがそのままピッタリ出来る筈は無く、貼っては修正してカットしてまた貼ってを延々繰り返します。思い付きで作られた試作車を量産体制にする前の工程みたいですが、実際に作るのは1台なのでとてつもなくコスト高な作業となります。

look24 ロゴ以外にも、カーボン地が残る部分もマスキングします。ちなみにこのマスキングは本番では無く、データ作成の為の物です。後に全部剥がして下地処理を行った後に改めて貼りなおします。

look26 今回はさらにショップロゴも追加します。

look27プリントした紙を当てて位置とサイズを確認しています。

look46 全てのデータ作成が終わったら、全体を#800~#1200で足付け処理を行います。

look47 既存のクリアーを削り過ぎて下地を露出させないようにします。

look48 塗料は接着剤とは違うので、ツルツルした面にそのまま塗っても剥がれてしまいますから、表面に細かい傷を付けてこれから塗る塗膜が密着するようにします。所謂アンカー効果とか投錨効果と言われるものですね。

look49 新車の場合はコストの削減か、塗装の工程毎にこの足付け処理が省かれていたりして、最初の数年は大丈夫なのですが、経年で塗膜が劣化していくと表面のクリアーがペリペリと剥がれ易くなって来たりします。

look50 データ化したロゴ等をカッティングプロッターを使ってマスキングシートを作成します。

look52まずはクリアーを塗らない部分をマスキングしたら全体をよく脱脂清掃し、ベースクリアーを塗布します。これは密着剤ではなく、「色の付いていないベースコート」といった感じです。自家塗装だと余り馴染みが無いかもしれませんが、自動車の補修塗装ではむしろこれが基本です。

look53 ベースクリアーを自然乾燥させてテープフリーな状態になったらいよいよマスキングです。ちなみにベースクリアーは硬化剤は入れないので硬化している訳では無く、これから塗るクリアーに含まれる硬化剤成分が浸透する事によって2液変換(反応)が起こります。

look56 赤以外の部分をマスキングし終わりました。

look57 フォークは特に形が歪なので、既存のロゴの通りにマスキングを貼るのが難しかったです。

look58 ベースコートの水色を塗り、マスキングを剥がした状態です。

look59 綺麗に見えますが、細かい部分をよく見ると気になるところがあるので今度はそういった箇所を虱潰しにしていきます。

look60 水色のベースコートを塗るのに使ったのは口径1.0mmのIWATAスプレーガンですが、細部の補修は口径0.3mmのエアーブラシを使います。

look61 結局この日はベースコート(水色)の細かい箇所の修正で深夜にまでなってしまったので、続きのクリアーは翌日となりました。

look62 そしてクリアー塗装です。見た目的には色を塗っているのは水色部分だけですが、実際にはベースクリアー(顔料の入っていないベースコート)は全体に塗ってあるので結局全部色を塗っているのと変わりは無いんですよね。

look63 look64 look28 (1)変わったのは赤い部分だけですが、全然雰囲気は変わりましたよね。

look30当店がが元々行っていた業務は自動車の補修塗装で、これは如何に元の姿に近づけられるかと言う事が基本となり、装飾を加えて格好良くすると言うよりは、むしろ「塗った事が判らないように」といった塗装となります。手作り感と言うのとは真逆で、むしろ機械的な仕上がりです。

look29自動車補修の場合は色の再現性、各ラインの補正、またクリアーの塗り肌まで新車時のものに合わせなければなりませんから、メーカーや車種毎にデータを取ったり、使用する材料や粘度を作業毎に調整したりも普通に行ったりします。ただしそれは自動車補修塗装がちゃんと産業と成り立っているからで、フレーム自体が50万円くらいで買い替えられる自転車の場合は難しいところがあるのです。殆どの場合で「買い直した方が安い」と言うケースになってしまいますからね。

look31 新車時の塗装が低コストで行われているのはやはり一度に大量の製品を作るからで、それと同じようなレベルで小ロットの塗装を行うには当然コストが高くなってしまいます。今回のように一個だけとなるとその費用は数十倍ですよ。

そもそも自動車車体を塗っていた頃と同じ内容で塗装を行うのには当然何かしらのコストを下げる必要があって、小物の塗装にシフトした際の主な変更点としては以下の通りです。

・工場自体を極小規模に

・一日の稼働時間を長く

・休みを少なく。

・工場の一部分を間貸し

といった感じです。と言っても今の塗装の仕事自体が昔からやりたかった事だったので、責任のある事は当然別として、それ以外では心の底から楽しんでやっているので全然大変ではありません。塗装の仕事を一日でも長く出来るように今日の仕事をしている、みたいな感じでしょうか。

look32 下準備に時間を掛けられたお陰で、近くで良くみてもまさか人の手で色分けマスキングがされたとは思えない仕上がりに出来たと思います。

look33 作成したロゴデータ自体はオリジナルを元にしていますし、既存のロゴラインに合わせるというよりかは0.2mmくらい内側にするように貼っているので、ズレなどは無く違和感も感じないと思います。

look34「元の通りに」と言うよりも、こういう風に何もない所に新たにロゴを入れる方が断然楽なのが分かったと思います。費用面で抑えようとしてこういう事は出来ませんので、その辺はどうかご理解下さいませ(フレームがもう一個買えると思います)。

LOOK695

look 二年前くらいに和歌山県のトライアスロンショップさんより御依頼頂いたLOOKのカーボンフレーム&フォークです。元々は地元?の塗装屋さんに御願いしていたらしいのですが、どうもそちらでは上手くいかなかったらしく、作業途中で引き揚げて当店にやって来られました。

look2フレームとフォークの他にステムやシートポスト、クランクなどの塗装も受けています。通常ここまでとなるとかなりの費用となりますのでお気をつけ下さい。

look1青い部分はマスキングテープが貼ってあって「とりあえずこんなイメージで」的な感じになっています。その他詳細についてはメールで伺っていまして、いつもそうなのですが直接会って打ち合わせをする訳ではありませんので(そう言う形態はお受付しておりません)この辺の擦り合わせ的な作業が一番重要になると思います。それはもう大変です。

look1青い部分は塗装で、オーナー様のショップのURLをこんな感じで「カーボン抜き」にする感じです。

LOOK と言うような事を一つ一つ整理して、まずはこんな感じでイメージイラストを作成します。文章けだとミスが生じる可能性が高くなりますが、こんな風に視覚的に見ることが出来ると直感的に判り易いですから勘違いなどのミスも減りますよね。

look2他の塗装屋さんはどうなのか判りませんが、その場のノリで色とか塗り分けをかを決めるのが怖いので、とにかく資料を集めて出来る事は極力データ化しておきます(ただし「お任せコース」ではコストを下げる為に逆にこういう事はしないようにしています)。

時々「2015年モデルのカラーリングそのままにすると幾らですか?」といったお問い合わせがありますが、開発関係者じゃない限りそれについてのデータなどは持っていませんから普通に考えて出来ないですよね。

look3 クランクについてはクリアーを塗るだけですが、元々ここにあるロゴをフレームにもお揃いで入れるのでそれに近い色を色見本帳から選びます。これであれば次回「あの時と同じ色を」と言われてもそれが可能になるのでとても有効です。車みたいに「補修」がちゃんと商業として成り立っていればこういった色もちゃんと配合データが存在してくれる筈なんですけどね(近代の車で外装色の配合データが無いなんて有り得ません)。

look4 色についてはショップのイメージカラーがPANTONEの色番号で管理されているのですが、これは塗装(顔料)では無く印刷(染料)となりますので実はちょっと違います。STANDOXの場合はこれも配合データが配布されていたりするのですが、これを元に色を作っても全然違う色が出来てしまいます。ただデータが存在するってだけでも凄い事なんですけどね。

look10と言う訳でこれに関しては簡易的な調色で色を作ります。本来はこれもデータとして残したいのですが、そこまでするとかなりの手間なので今回ここコストは削っています。

look3 各ロゴをプリントアウトし、それらを貼ってロゴのサイズや貼り位置をイメージします。

look4各ロゴの縦横比を変える分けにはいきませんので、こうやって実際に貼ってみて幅や長さを確認します。小さ過ぎたら寂しいですし、かといって無理にキツク配置したら変ですしね。この辺は二次元では判らないんですよ。

look5 さらに思わぬところに穴が開いていたりするので、それを避けつつ良い塩梅を見つけます。

look8 各パーツもそれぞれ指定があるのでそれ通りに進めます。仕事がこれだけだったらまだ良いのですが実際はそうもいかないので、とにかく作業内容書を沢山作ってそれ通りに作業を進めます。

look12 そして、マスキングです。

look13 片側だけなら感覚で貼ってしまって構わないと思うのですが、それを両側対象に揃えるとなると作業の難易度はいきなり高くなって、右を貼って左を貼って右を剥がしてとか延々繰り返して左右を揃えていきます。この作業が多分一番難しいですよね。

look14 この頃は知人の自動車板金塗装工場に間借りをしていたので作業用テーブルなどがありませんでしたから、こんな感じでスチール台の上にダンボールを置いて簡易的な作業台にしていました。

look19 そして本塗り開始です。塗装というと単に塗るだけに思えますが、実際は塗る以外の作業の方が結構大変です。出来上がって左右の塗り分けのラインが違っていたりロゴが思ったよりも小さかったなんていうのは誰でも嫌だと思いますが、実際そう言う事に一番時間が掛かっているのです。

look20 水色のベースコートが終わった状態で、たったこれだけの塗り分けですが私にとってはとてつもなく大変な作業でした・・・。

look21 抜き文字の部分のマスキングを剝がし、LOOKのロゴをシルバーに塗ったら全体にクリアーを塗って本塗り完了です。ただ実は他にもボトムブラケットが入る部分やフォークが挿さるヘッドチューブ周り、そしてブラインドナット部を黒に塗っていたりします。

look23 「ここで塗り分けます」って目印があればまだ楽なのですが、曖昧なプレスラインで左右対称にマスキングをするのはかなり難儀です。

look24カーボン素地を活かした塗装の場合、失敗するとまた色(クリアー)剥がしてやり直しになるのでどうしても作業が新調になります。「多少食み出ても気にしませんので」なんて普通は許してくれませんからね(当然です)。

look26 フォークも塗っています。

look28 ステムやシートポストのような小物部品の場合は、塗るよりも買った方が安く済むケースが殆どです。

look6 そして完成です。

look7 仕事に完璧はありませんが、手間と時間が掛かった仕事に関してはやはり感慨深いところがあります。まあせいぜい小物ですけどね(笑)。

look8 普段は見えない裏側って言うのがちょっとお洒落ですよね。

look9 これも裏側ですが逆に目立つでしょう。

look10 クランクとシートポストはクリアー塗装のみです。

look11 こういった小さいロゴについてはさすがに当店では出来ません。デカールでの作製は可能ですが既存のガンメタ?のような色あわせまでは出来ないのです。または一旦シルバーでプリントして単品の状態でスモーク塗装を施しそれを塗膜に接着して平滑に研いでクリアーを塗って一体化-なんて事で出来ないかも知れませんがあり得無い金額ですよ。

nextstage2 そしてその後組みあがった状態の画像を頂きました。

nextstage1ちなみにこういった作業は事前に見積もりで作るだけでも相当な時間が掛かってしまいますので現在はザックリとした御見積もりのみの対応となっております。最初に紹介したようなそれぞれの作業内容を決めてようやく見積もりの詳細を作成するやり方となっております。申し訳御座いませんが何卒ご理解下さいませ。