日産S20ヘッドカバー サフェ研ぎ

 先日粗研ぎまでを行っていた日産ハコスカ用のS20エンジンヘッドカバーです。その後#320~#800相当の布状研磨副資材(アシレックススカイ~レモン)を使い、空研ぎ#400のペーパー目を除去しておきました。

サフェ研ぎ完了後、凸部の周りをマスキングし、最初はダブルアクションサンダー#120でフィンと文字の天面を粗研ぎし、

 その後当て板を使って手研ぎします。

 凸部はクリアーを塗る前にも研ぎ出すので、ここでは#240までの仕上げとしておきます。

一日中サフェ研ぎをすると腕が痛くて上がらなくなり、深爪もひどいので、数日に分けてここまで仕上げました。

よく脱脂清掃し、フィンの天面を適当にマスキングしておきます。どの道ベースコート塗装後にはペーパーで研ぎ出しますが、テープを貼る手間とどちらが楽か(またリスクが少ないか)を考えるとこの方が、と言う感じです。ベースコートはそれ単体だとペーパーに絡みやすいですしね(STANDOXは良い方で、DUPONTのセンタリ6000とか最悪では無いでしょうか)。

それではまた作業進行しましたら紹介させて頂きますね。次はいよいよ本塗りです!

NISSAN S20ヘッドカバー サフェ研ぎ

 先日プライマー&サフェーサーを塗布していた日産ハコスカ用のS20エンジンヘッドカバーです。フィンの部分はマスキングをしておいたので、それを剥がしてアルミ素地が露出した状態となります。全体にはガイドコートとして黒をパラパラとドライコートで塗ってあります。

 平面を研ぐのは難しいのですが、こういった歪な形状を、しかも見た目以上に粗の多い鋳造製品を研ぐのはかなり大変です。

 下手に手研ぎをすると素地の凸凹がそのまま残ってしまったりするので、最初は硬い当て板と#320~#400のペーパーを使って、平行四辺形を描くような動きでひたすらネチネチと研ぎます。

 また同じ動きをするとそこだけ掘ってしまうので、違う方向から違う動きでサフェを研ぐ必要があります。ちなみに2液のサフェ(特に外資系)は硬いので最初から#600とかでは歯が立ちません(サフェの塗り肌が残ってしまう程です)。

と言う訳で一日掛かりで粗研ぎが概ね完了し、この後は後日目消しの作業となります(と言うか深爪でこれ以上作業が出来ないという・・・)。

作業進行しましたらまた紹介をさせていただきますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

NISSAN S20ヘッドカバー 下準備

 先日お預りしておりました日産スカイラインGT-R(KPGC10)のS20ヘッドカバーです。作業が遅れておりますがサフェ入れまで完了しておりますのでご安心下さいませ。

お預りしてからはアルカリ洗浄槽に数日浸けて油分を洗浄し、その後溶剤槽に浸け置きをして旧塗膜を剥がしています。今回は元々塗られていた塗膜の密着性が悪かった為、ワイヤーブラシ等を使わずともそのままズルっと剥がれてくれました。

尚、奥にあるのは別の業者様からご依頼頂いたインマニで、本件とは関係御座いません。

 素地の状態は悪く無かったのですが、念の為サンドブラスト処理(軽め)を行う事としまして、まずは裏側をマスキングしておきます。

 ブラストボックスに入れ、

 全体にサンドブラストを当てます。

ちなみにこちらのヘッドカバーは昔からご贔屓頂いている業者様からの御依頼なのですが、先日「塗装済み品」のヘッドカバーを購入したら色々と酷かったらしく、やはり中身が判らない物は駄目だと言う事でした。いくらサンドブラスト済みと言っても、元々あった酷い腐食を綺麗に取り除いてくれているという訳では無いので、残念ではありますがこの辺は裏を読まないと駄目なのかも知れません。

 その後全体を洗浄し、リン酸処理を行っています。

ここまでの作業の流れとしては、「アルカリ洗浄液浸け置き→洗浄→溶剤槽浸け置き→洗浄→サンドブラスト→洗浄→リン酸処理→洗浄」と、各工程毎に洗浄作業も行っているので乾燥も入れると結構時間が掛かっています。

 そして全体にプライマーを塗り、

さらにサフェーサーを7~8コート程塗り重ねます。

今回は結晶塗装では無く「艶々」でのご依頼で、こういった鋳造製品は特に粗が多い為、サフェーサーはかなりの膜厚を塗り込み、この後の研磨で素地を平滑に仕上げます。

ただ塗装屋さんなら判ると思いますが、この形状でのサフェ研ぎとなると、丸一日か、それ以上の時間が掛かるのでとても大変です。手研ぎでは綺麗なラインが出ませんので(と言うかそれではサフェの肌すら取れません)、これを全面当て板を使ってサフェを研ぐと言う・・・。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせていただきますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

NISSAN S20ヘッドカバー塗装承ってます

先日到着しておりました、日産スカイラインGT-R(KPGC10)のS20ヘッドカバーです。この度もご贔屓頂き有難う御座います!

ご依頼内容は結晶塗装では無く艶々の仕上げで、色はスバルの「ダークグレー」(カラーコード:61K)、またクリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーへの変更で承っております。

尚こちらは業者様からの御依頼で、以前も何度か同じような内容でご依頼を頂いておりますのでそちらも紹介をさせて頂きますね。

NISSAN GT-R(KPGC10) S20 Engine Cover

この形状でサフェーサーを研ぐ作業は非常に大変で、一時腕が上がらなくなってしまったのでお受付を中止させて頂いていたのですが、その後通勤を徒歩に切り替えてからは身体の調子も良くなり、今回のお受付に至っております。

 状態としては新品時の塗装では無く後からグレーの半艶か何かで塗られているようです。

 パッと見は塗装は剥がれていないのですが、点々とした所からアルミの素地が見えています。

こういった状況になっていると実は塗膜は既に密着していなく、自然に剥がれていくのは時間の問題です。現状でも爪で擦ったりテープを貼ったりすると塗膜は簡単に剥がれます。

恐らくはアルミ素地に直接焼き付け塗装か、密着剤を使ってそのまま上塗り塗装を行われているように見受けられます。プライマーが塗られている形跡が見られません。

メッキパーツに密着剤を使って塗った場合もこれと同じような事が良く起きていて、最初の数年は大丈夫なのですが、経年劣化でその効力が低下するとこのような感じで塗装が剥がれてきます。

一旦剥がれかかった塗膜は、全部綺麗に剥がさないと再塗装をしても無意味で(と言うか対処のしようがありません)、今回のように金属製品であれば溶剤やサンドブラストを使った処理が出来ますが、素材がプラスチックだとそれらの作業は難しくなります。手作業でペーパー掛けをすれば何とかなりますが、大抵の場合は新品部品が何個も買えてしまうので現実的ではありません。

ただ何も塗っていなかった場合に比べれば腐食自体は少ないでしょうから、その点では幸いだったと思います(逆を言えばそれだけですが・・・)。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

NISSAN GT-R(KPGC10) S20 Engine Cover

s2050いつもの業者様からご依頼を頂いておりました日産スカイラインGT-R(KPGC10)のS20ヘッドカバーです。かなり時間が掛かりましたが本日ようやく完成~発送となりました。掲載のご承諾頂きましたので紹介させて頂きます。

s2051 状態としては塗装の剥がれなどは無かったのですが、どうも結晶目が細か過ぎる為か少々地味な仕上がりです。

S2079色については事前に色見本帳をお送りしていて、今回は結晶塗装では無くこちらのホンダブラックアメジストパール(カラーコード:RP37P)の艶々仕様で承りました。

s2052 まずはいつものように溶剤槽に浸け置きして塗装を剥がします。

s2053 その後リン酸を使って被塗面に化成処理を施し、よく洗浄したらマスキングをします。

s2054 まずはプライマーを塗布します。

s2055 続けてサフェーサーを塗布し、一旦ここで熱を掛けて塗膜を完全硬化させます。

s2056 ヘッドカバーのような鋳造製品は一見綺麗に見えても素地が粗く、それらを平滑にする為にサフェーサーを充填して研磨して下地を作ります。ただしヘッドカバー表面は造形が複雑でとても研ぎ難く、また完全硬化した2液ウレタンサフェーサーは簡単には削れませんので、最初は#320から始め、#400→#600→#800といった順番で研ぎ付けます。

s2057#320→#400の空研ぎが終わった状態です。

s2058 ここで一旦アルミ素地を露出させる凸部の面研をある程度まで終わらせておきます。

s2059 その後サフェーサーのペーパー目を均す為、#600→#800で水研ぎを行います。

s2060 ようやく下地が出来ました。

ちなみに結晶塗装であればその特性からしてこういった下地処理をしなくても製品の粗を目立たなくする事が出来ます。

また単に艶が出るだけで良ければサフェーサーの塗装も必要無く、ただし素地の粗はそのまま残り、艶が出るとむしろそれが目立って非常に気持ちの悪い仕上がりになります。

s2061 サフェ研ぎの際に素地のアルミが露出した個所もあるので、再度全体に薄くプライマーを塗布します。

s2062 続けてベースコートの黒を塗ります。これは下塗りとしての役目と下地の粗探しとしての為で、これによってペーパー研ぎスジなどが露呈した箇所を再度研いで修正しています。

s2063 そして本塗り用のベースコートを塗布します。

s2064 フィンの部分に貼ってあったマスキングテープを剥がし、凸部の最終仕上げです。

s2065 凸部を#240→#320→#400で研磨し、最終#800で仕上げて光らせます。

s2066 アルミ素地が露出した個所に密着剤を塗布し、クリアーを塗って本塗り完了です。

s2067表面は当然ですが、プラグホールの内側も艶々です。

s2068その後熱を掛けて塗膜を完全硬化させたら完成です。

s2069暗い所で見ると黒にしか見えませんが、光に当たるとパールが輝いて紫色に見えます。

s2070s2071s2072s2073こちらは室内の照明下で撮影した物です。

s2074s2077s2075この度も当店をご利用頂き誠に有難うございました!