apriliaスクーターカウル塗装 完成

aprilia23 大変お待たせしました!アプリリアのカウル一式完成となります。ちょっと大きいですが何とかいつもの定位置で撮影出来ました。

aprilia24 色はソリッドカラーの白に見えますが実際にはパールもメタリックも入っていて、こちらはアウディの純正色「グレイシアホワイトメタリック」(カラーコード:LS9R)となります。画像だと判り難いですが確かにソリッドの白とは違います。3コートパールとソリッドホワイトの中間、といった感じですかね。

aprilia25 かなりザラツキのあった梨地のパーツでしたが、サフェーサー塗装~研磨の2工程で他のカウル同様ツルツルになりました。

aprilia26 こちらはシートの横のカウルです。ロゴデータはオーナー様自らの作成での入稿となりました。Illustrator等のソフトでベクター形式のデータ(aiやeps)を作成して頂ければ勿論その費用は掛かりません。私も最初は苦労しましたが(一度投げ出しました・・・)、トレースだけでも覚えておくと何かの役に立つかと思いますので興味のある方は是非チャレンジしてみるのも宜しいかと存じます。

aprilia27当初より横幅を短くしてコンパクトになりましたが、これによりカウルのラインに合わせられたので違和感無く仕上がっているかと思います。多分言わなければ誰も純正の仕様と思って疑わないですよ。世界限定一台のアプリリアの出来上がりですね(いや大変なのはこれからですか。笑)。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

 

apriliaスクーターカウル 本塗り

aprilia13 大変お待たせしました!アプリリアの外装カウル一式、無事本塗り完了しておりますので御安心下さい。小物塗装専門になってから久しぶりにボリュームのある塗装になりました。

上の画像は今回塗装で入れるロゴのマスキングシートで、このデータ自体はオーナー様自ら作成した物です。素晴らしいですね。

aprilia14まずはセッティングです。各々のパーツは落ちないように針金で台に固定してあります。

aprilia15こちらはサイドカウルで、今日の為にスプレースタンドも購入しました。角が丸いタイプのスタンドは沢山あるのですが(安いので)、やはり端が突き出た鳥居型の台が無いと不便なのです。元々沢山持っていたのですが度重なる引越し(苦)で皆どこかに行ってしまいました。このタイプ、結構高いんですけどね・・・。

aprilia16 こちらは今回唯一の梨地パーツで、「研磨→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」の工程を二回行ってツルツルの下地にしてあります。白いのはベースコート(色)では無くサフェーサーの色です。

aprilia18ベースコートはアウディの純正色「グレイシアホワイト」(カラーコード:LS9R)で、これがちょっと珍しいというか厄介な色でした。白の原色にパールやらメタリックやらが色々と入っているんですよね。白に見えるのに塗り方でメタルの立ち方が変わります。

ベースコートを塗った時点でロゴを塗る前に昼休憩にしたので、ちょっと気になってアウディ系車両をよく塗っている知り合いの塗装屋さんに電話してみたら、やはりと言うかこの色は中々く厄介な色だと言ってました。今回のようなブロック塗り(部品を全面塗ってしまうこと)ならそんなでも無いのですが、これをボカそうとするとやはりメタルの立ち方の変化が強くて上手く暈せないのだそうです。結果、彼の場合は自分で3コートに変化させた配合データを作って対応しているそうです。中々勉強熱心でお陰でこちらとしても助かります。

aprilia17 各ロゴの配置についてはオーナー様が作成してくれたイラストやこちらで掲載した画像などを参考にして決めていきます。もうちょっとiPadを使いこなせればもっと楽が出来そうなのですが、印刷した物はそれはそれで安心は出来るんですよね。

aprilia19 そしてクリアーを塗って本塗り完了です。私にしては久しぶりに大きなサイズでしたが、使用したクリスタルクリアーはレベリング性能も良く、足り無い技術は良い材料でカバーして貰っています(苦笑)。良いクリアーは「タレ難いのに肌がよく伸びる」なんて矛盾したことをやってのけてくれるのですよ。

aprilia20 こちらも梨地だったとは判らない具合に塗りあがっています。結構手間を掛けましたからね・・・。

aprilia21 そしてサイドカウルです。当初のロゴはもっと横長で前方に配置されていたのですが、カウル自体が途中からカーブしているのでそれだとどうしてもロゴが曲がって見えてしまいますから新たに作って頂きました。

aprilia22中央の折り返しに少し掛かる程度なので違和感無く仕上がりました。全体的に清潔感のある雰囲気になりまして、これらが組み付いた姿を想像するのはきっと楽しいでしょうね。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きます。もう少々お待ち下さいませ!

 

apriliaスクーターカウル 下準備

aprilia3先日梨地のパーツをサフェーサーで仕上げておいたので、続けてその他の塗装済み部品の下準備を行います。清掃~足付け処理ですね。

やってみて判ったのですが、既存の塗膜には結構ゴミが多く、そのまま足付け処理のみだとゴミが付いた箇所の突起が残ってしまうので、最初にコシのあるペーパーで塗膜面を削るようにし、その後全体をソフトに足付けします。ちなみに今回はどちらも空研ぎ用の副資材を使ってみました。業界ではメジャーとなったトレカットとアシレックスですね。既存の耐水ペーパーに比べるとコストは高くなりますが水を使わない空研ぎでも目詰まりが少なく作業性が良いので効率は良いのです。

aprilia4ちなみに今回の作業は二階のベランダで行っています。この時期は4時くらいでもう暗くなり始めて来ますが、この場所はまだ比較的明るさが残っているので作業が出来るのです。と言っても終わり頃には相当暗くなって来ましたから電気も点けましたけどね。それでも室内で作業するよりは健康的で省エネに貢献出来ますので。

ちなみにここでは水は使っていませんが、裏側の洗浄に一階で水とブラシと洗剤を使って丸洗いしています。流石に水無しで洗浄と言う訳にはいきませんからね。

それではタイミングが来ましたら次はいよいよ本塗りですね。ロゴ用のマスキングシートなども用意しておきたいと思います。

 

apriliaスクーター サフェ研ぎ

aprilia1こちらもお待たせしております。アプリリアのカウルパネルです。

これ以外の部品は塗装されてツルツルの物なのでそちらは足付け処理のみで済みますが、こちらは表面がザラザラとした梨地だったのでそれをツルツルになるように下地処理を行っています。

ちなみに先日一度サフェーサーを塗っていましたが、軟化剤が入っているせいで非常に研ぎ難く大変だったので粗研ぎ(#120→#180)をした後にもう一度サフェーサーを塗りました。研ぎが大変な場合はそのペーパー目を均すのも大変な訳で、今回は特にシルバー系の塗装なので下地がデリケートですからもう一度サフェーサーを塗っておいた方が確実なのです。既に梨地はある程度取れていますから二回目の研ぎ作業は楽ですしね。

aprilia2プラモデルなどでラッカーサフェーサーをメインに使っている方からすると信じられないかも知れませんが、2液のウレタンサフェーサーは最初は#320くらいからスタートします。膜厚があるのは勿論ですが塗膜自体が強固なので最初から#800とかを使っても歯が立たないのです。

今回は空研ぎで#320→#400、その後は水研ぎで#600→#800、最後は均す為にペーパーでは無く布状の研磨材を使います(アシレックスレモンですね)。昔は#1000または#1200で仕上げていましたがこちらの方が研磨粒子の目が均一で確実なのです。

とりあえず一番面倒は梨地のパネルが終わったので後はその他の大きなパーツの足付け処理となります。今週中には下地を終わらせて来週中には本塗りに挑みたいと思います。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

 

apriliaスクーター ロゴ位置確認

aprilia10先日紹介しましたロゴ位置だとどうしても曲がって見えてしまう為、今回新たにロゴを作成して頂きました。お手数を頂きありがとう御座います!

まずは小さい方からで、上の画像で140mm幅です。折れ曲がるラインに掛からないようにと小さくしたのですがちょっと寂しいですかね。

aprilia1120mmアップして160mmです。バランス良く無難なサイズではあるかと思います。

aprilia12180mmとなるとカウル中央の折れ曲がった所に差し掛かってしまうのでこれだとまた歪んだ感じになってしまいますかね。もう少し後方にズラせば大丈夫だと思いますがその後ろにはタンデム用のアームがあるので余りそちらには近づけ過ぎない方が良いと思います。アームは出っ張っているのでどうしても窮屈に見えてしまいますからね。

どうぞご確認の程宜しくお願い致します!