フォレスターテールランプ スモーク塗装下準備

forester2 こちらはインプレッサのテールランプと一緒に塗装予定なので先に下地処理を済ませておきます。右側が作業前で左側が下地処理済みの状態ですね。

こういったランプ内部の空間が広いタイプはムラやダマが目立ち易いので(と言うかモロに見えます)難易度は高いですかね。それに加えて濃度の調整も加わると結構厄介で、真っ黒にしてしまえれば何にも見えないので楽ではあるのですが、今回ご依頼頂いているスモーク濃度は「極薄め~薄めの中間」ですから到底誤魔化しが効きません。何とかご期待に沿えるように致します。

ちなみに先日完成したカングーのドアミラーですが、当店にご依頼に至るまでには実は色々あったようです。面白かった(?)のでちょっと紹介させて頂きますね。

「あの傷は、ちょっとした気の緩みから、車庫の支柱に引っ掛けてできたものです。
最初はタッチペンでの補修を試みたもののうまくいかず、近所の板金屋さんを2軒
訪問しましたが「外車なので駄目・調色不可能」の理由で断られ…ネットを散策してようやくプロフィットさんを見付けました。」

との事です。場所は東京都内にも関わらず、今時では随分と消極的なお店だったんですね。「不可能」なんて言える事がちょっと羨ましいです。

それでは次に紹介するのは本塗り後の画像ですかね。もう少々お待ち下さいませ!

メルセデス500Eエアークリーナーボックス マスキング~本塗り

mercedes3「MERCEDES-BENZ」のロゴは左右(上下?)で二箇所あって、先日一個目が完了していたので引き続き二個目に入ります。どうしても時間が掛かるのと集中力が続かない(と言うか日が落ちて暗くなると見えない)ので数日に分けて作業を行っています。

mercedes8意外と手間が掛からなかったのが中央のスリーポインテッドスターで、こちらは外周と内周をキッチリ測ってIllustratorでデータを造り、カッティングプロッタでマスキングシートを作ったのでそれをカットして張り合わせていきます。

ゴトー氏曰く、昔のカバーはこのスターが単体で取り外せてメッキが掛かっていたとの事です。今回のタイプは一体型なので外すことは出来ませんから塗装で対応したって感じですかね。

mercedes5ブースの中は明るいので最後のチェック&修整を行い、いよいよ本塗りとなります。マスキングでここまで時間掛けたのは久しぶりと言うか初めてかも知れません。

良く脱脂処理をしてプラスチックプライマーを塗ったらいよいよ本塗りです。

mercedes6そして無事本塗り完了です。大変お待たせしました! お預かりしてから二ヶ月くらいですかね。ようやくここまで来ました。

mercedes7で、塗ったら直ぐにマスキングテープを剥がしていきます。基本的にブツ切りなので塗膜がまだ柔らかい内に紙を剥がしておかないとキワの仕上がりがガタガタになって汚くなってしまいます。シャープ感が肝ですからね。

ただそれでもこのまま仕上がりと言う訳では無く、ここからある程度修整する箇所は何箇所かあります。まあこれはある程度想定していた事ですから問題ありません。修整が必要な箇所は後日改めて再度マスキングをして塗り直しておきます。

完成は来週末くらいですかね。もう少々お待ち下さいませ!

スバルBRZ 内装パーツ 下地処理

brz4こちらはスバル系車種(インプレッサ・プレオ・そしてBRZ)で色々と御依頼頂いてる部品の一つで、こちらはBRZの助手席前面にある内装パネルですね。穴の開いている方はモニターパネルだと思います。

この二部品は元々は表面がザラザラとした「梨地」で、これを他の部品同様の艶々にする為に表面を平滑に処理します。

先日素地調整~2液ウレタンサフェーサー塗布まで済ませてあるのでこれを平滑に研ぎ出します。画像で黒く煤汚れているのは「ガイドコート」として表面に缶スプレーの黒を吹き付けてあるからです。研ぎ忘れ防止とラインの確認の為にですね。

brz3平面な部分は最初はダブルアクションサンダーで研ぎ出し、その後手研ぎで仕上げていきます。塗装の費用は比較的高額だと思いますが、それでもこういったエアーツールのお陰で安くは済んでいるのです。全て手作業だったら伝統工芸品みたいな金額になってしまいますからね。

brz5一旦は空研ぎで全て研ぎ終わったのですが、どうも良く見るとラインが歪んでいてみっともない状態になっています。まあこれは元々解っていたのでその分厚めにサフェーサーを塗っておいた訳ですから私のミスですね。 という事で改めて#600の耐水ペーパーで水研ぎしてラインを整え、#800→#1000で表面を均します。

空研ぎの利点は水を使わないのとペーパー傷が均一で安定している事ですが、微妙なライン出しはやはり堅い当て板を使って水研ぎをするのが確実ですかね。コストも安いですし(耐水ペーパーの方が安いのです)。

インプレッサテールランプ 下準備

impniigata1こちらも大分お待たせしております。預かってから一ヶ月近く経ってしまいましたね。既に作業着手していますのでご安心下さい。

画像は足付け処理中の状態で、いつも通りレンズの表面にペーパー掛けをして(実際は紙では無く布状の研磨材です)無数の細かい傷をつけています。番手は#1500くらいですかね。

ちなみに今回の部品は新品ですから細かい番手のみで表面の研磨は問題無いですが、中古品の場合は結構傷が付いていたりするので、その場合はもっと粗い番手で削り落としたりします。傷が深い場合には#240のダブルアクションサンダーを使ったりもします。ちょっと危ない感じもしますが、その後に番手変えてを綺麗に整えれば問題はありません。最終的に#1500くらいの傷になっていれば良いのです。