KAWASAKI純正サイドマーカー 本塗り

kawasaki7こちらもお待たせしました。同じく無事本塗り完了しておりますので御安心下さいませ。

私的には「遂に来ましたか」といった感じでして(笑)、年末年始の休み中色々考えていました。

私の場合は「修理の塗装」がベースとなっている為か、「上手くやろう」と言うよりも「どうやったら失敗しないで無事終われるか」といったちょっとマイナス思考的なところが基本になっているようで、作業をする上で考えられる懸念事項をとにかく排除していく、といった消去法な感じで塗装工程を組み立てていきます。なのでとにかく頭の中は失敗事例ばかりで埋まっていくのです(これは夢見が悪いです)。

kawasaki8 今回一番懸念していた事は「緑過ぎた!」と言う事で、普通の塗装ならば塗り直せば済む事ですが、透過性の塗装(キャンディーカラー)は一旦グリーン味が強くなってしまうと取り返しが付かないのです。上からイエローを塗り重ねても濁っていく一方ですしね・・・(頭の中で何度かゴミになりました・・・)。

と言う事で今回は「ちょっと緑味が足り無いイエロー」をまず塗っていき、グリーンは後から塗り重ねる事にしました。「6個を同じ色味に」と考えると最初から出来合いの色を作っておく方が安心ですがそれだとどうしても上手く行かなかったんですよね(私の妄想の中でです)。上の画像はイエローが終わった状態で、ここから純粋なグリーンキャンディーを塗っていきます。

kawasaki9グリーンの含有量をかなり下げ、塗り重ねながら調整していきます。

kawasaki10途中何度もサンプル画像と見比べ、最終的に色が決まったらクリアーを塗って無事本塗り完了です。画像だと見にくいですが私的には良い感じに決まったと思います。

今回の作業で良かった事はやはりマスキング方法を「クリアー」と「ミラーフィルム」の二通り用意した事です。どちらも見え方が違ったのでその差異を感じながら色の調整が出来たので迷いは少なくて済みました。やはり備えあれば、に限りますね。

それではこちらも完成次第改めて紹介させて頂きます。もう少々お待ち下さいませ!

スクータースクリーンパネル 本塗り

screen5こちらもお待たせしました!ビックスクーターのフロントスクリーンパネルも無事本塗り完了しました。

御依頼頂いているのはスモーク塗装のグラデーションで、前例がありませんでしたから途中工程を撮影しておこうと思ったのですが、かなりのハイプレッシャーな作業だった為か全く撮っていませんでした・・・。すいません。

screen7そして無事本塗り完了です。あっという間に終わった感じがしますが今回はこれが一番時間が掛かりました・・・。

御依頼内容としては、スクリーン前方の細い方が「極薄目」、真ん中辺りが「薄目」、後方の広い方が「標準濃度」のスモークで承っています。画像で見るとスモークが薄く見えますが、これはスクリーンが浮いた状態で周りが明るいからそう見えるだけなので実際はもっと黒いです。とにかくムラとダマとグラデーション具合がよく判るようにと、光がよく通るようにわざわざ高い位置に固定して塗りました。スクリーンの下方にダンボール片を当てて光の入り方を遮り、丁度良い濃さになるように確認しながら塗っていますので御安心下さい。

screen6スクリーン内側の先端の方には車載カメラが搭載されるとの事で、それをスモークで遮らないようにしつつクリアーなスクリーンをスモークにして全体を引き締める、といった感じですかね。異常な緊張の為か本日は顎がガクガクです。集中すると凄い力で噛み締める癖があって、わざわざマウスピースも作って貰ったのですがうっかり装着するのを忘れていました。と言うかここまで大変だとは思わなかったんですよね。油断していました・・・。

完成時は台の上に置いて撮影するのでスモークの濃さもよく確認出来ると思います。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

インプレッサGDBテールランプ2set 本塗り

gdb 大変長らくお待たせしました。インプレッサGDBのテールランプ2セットは先程無事本塗りを終えましたので御安心下さい。ただ本日はかなり気温が低くそのせいで塗膜中に含まれた溶剤分が抜けるのが遅い為、今日は熱を入れるのを控え明日以降に強制乾燥する予定です。クリスタルクリアーの場合は熱を入れるタイミングが早いと塗膜表面にピンホール状の穴が空いてしまうんですよね。上の画像は本塗り前の状態です。

gdb3今回は同じオーナー様から違う種類のテールランプをそれぞれ1セットずつ、合計2セット御依頼頂いてます。御依頼内容も同じですから複数割引は20%→30%になるので結構お得だと思います。

gdb1今回御依頼頂いているスモーク濃度は「極薄目と薄目の中間」で、このネーミングからして当初はこの位置での設定は無かったのですが、一度紹介したら結局これの需要が余りにも多かったので新たにこの濃さの設定を設けました。ただそれだけに調整はかなり微妙で、本塗り中はコート毎にスモークの濃度も調整して行っています。

ちなみに塗装していて「今どれくらいの濃さなのか」と迷ったら画像のように巣のマスキングテープを貼ってみたりします。テールランプ単体で見ると「まだ塗り足り無いかも」と思ってもスモークが塗られたマスキングテープと真新しいマスキングテープの色を見比べれば既に結構スモークが掛かっているのが判ります。

私が仕事をする上では「自分を信じて」とか「今までの経験を元に」といった考えは余り無く、常に自分のやる事を疑っている事が多いと思います(元々人間性に問題があるのだと思いますが)。自分が見ている物がそれ単体だとどうしても他の事に影響されてしまうので(曖昧な記憶だとか光源の違いだとか)、必ず何かと見比べる事が必要ですかね。色だってそれ単体では本当にその色がその色かなんて誰にも判らないですし。

gdb4 濃度が決まればクリアーを塗って本塗り完了です。今日の気温は低いのでクリアーは相当伸びますからそれを想定して少し控えめに行います。タレ始めたら止まりませんからね・・・。

gdb2強制乾燥させて完全硬化したら磨き処理をし少し寝かしますので、完成予定としては来週早々になるかと思います。どうぞもう少々お待ちくださいませ!