CBR250Fourクラッチ&クランクケースカバー結晶塗装 完成

cbr18 こちらもお待たせしました!前回のヘッドカバー青結晶塗装に続き、今回のクラッチカバーとクランクケースカバーは黒の結晶塗装で完成となります。大分オリジナルな一台に仕上がっていきますね。

ちなみにネジ穴などには結晶塗装は施していませんが、ブラスト処理されたアルミがそのまま出ているのもちょっと格好悪かったのでそこは艶消し黒で塗っておきました。一応撮影しておいたので紹介しますね。

cbr22 元々はこんな感じでネジ部分は塗っていませんでした。元々塗られていた半艶黒はこの箇所も塗ってあったのですがサンドブラストで一緒に削り落としてしまったのでそのままなのもどうかと思って最後に塗る事にしました。本来は最初に塗っておいてマスキングしておけばそのまま完成となったのですがちょっとうっかりしていました(まあいつもの事ですか・・・)。

cbr23と言う事ですが、そういえば本塗りの時に使ったマスキングシートの「残物」が使えるんじゃないかと思ってゴミ箱を漁ったらありましたありました。丸い部分はそれを利用し、その周りをロールマスカーで覆えば比較的簡単にマスキングは終了です。

プライマーを塗ったら続けてベースコートの黒を塗って完了です。

cbr19 窓の向こうの建物が青いせいか空のせいか太陽の色温度のせいか判りませんが、この場所で撮影するとちょっと緑と青が強く出てしまいます。特に結晶塗装の黒はこれが強く現れるのです。下に敷いている布はグレーですが既に赤みが出ていますから画像自体の色を変えると変になってしまいそうですし・・・。

cbr20 こちらのパーツは比較的小さいですが、塗装費用は「面積費」では無いので特段安いという訳ではありません。大きい方と比べても2割程度しか安くは無いのです(その代わり複数割引で合計から20%引けています)。

cbr21大きい方の部品にはベアリングが付いていて、これがあったので溶剤浸け置きでの剥離が出来なかったんですよね。手前はまだしも奥のベアリングなんかピッタリな場所に打ち込まれてしまっているのでどうみても工具を当てられる所が見当たりません。ベアリングを交換するならカバーごとASSY交換してくれって事なのでしょうか・・・。

お支払いは既にお振込みして頂けておりますようなので、明日便で発送の手配をさせて頂きますね。お手数を頂き有難う御座います。

それでは発送後改めて連絡差し上げます。この度もごひいき頂き有難う御座いました!

DATSUNヘッドカバー結晶塗装 完成

datsun5 大変お待たせしました!ダットサンのL型ヘッドカバー、結晶塗装の黒で完成となります。明日発送可能です。

datsun4 部品は元々新品なのですが、通常のL型ヘッドカバーに比べると素地が粗かったので一回目の塗装では上手く結晶目が出ませんでした。いや出てはいるのですが素地に埋もれてしまってイマイチだったのです。なので今回は一度目を下塗りとして二回塗ってます。良い感じになったと思います。

datsun5フィンの方は凸凹はかなり深くなっているのですが、上段のOHCの部分は元々凄く薄くてちょっと大変でした。ヘッドカバー自体は非常に肉厚のようですから(異様に重いです・・・笑)、どうせならもっと深く掘っておいてくれると良いのですけどね。まあこれも何かの作戦の一つなのかも知れませんが(私的見解です)。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

カーボンフレーム&フォーク 寝かし中

project_2先日塗り終えているカーボン&クロモリで造られたフレームです。先日磨き処理も終え、現在寝かし中です。昨日外に貼ったサインプレートを撮影する時のついでにこちらも撮っておきました。

工場の二階には5畳程の小部屋があって、元々は事務室として使われていたようですがちょっと手狭でしたので今はここを荷物保管庫として利用しています。天井には物干し竿を固定してあるので、そこにS字フックを掛けてこういったフレームなどを吊るしておけるようにしてあります。普段は人の出入りも無くホコリも立ちませんので丁度良いスペースなんですよね。

あと一週間くらい寝かしたらお渡し出来るかと思います。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

BMWパニアケース蓋 素地調整

bmw86 こちらもお待たせしました。遂に本格的に作業着手しています。まずは深く入った傷部の修理ですね。

出来るならばパテは使わず「削り落とす」事が理想なのですが(余計なトラブルが減りますので)、何個かは結構深めの傷が残ったのでこれ以上削っても意味がありませんからそこだけパテで処理する事にします。勿論パテを塗る前には「足付け」「脱脂」「プラスチックプライマー塗布」は必須です。

bmw87パニアケースは元々の素地がザラザラとした梨地なので、ボディ同様のツルツルにするにはそれを平滑にしなければなりません。梨地は#120→#180のダブルアクションサンダーで削り、#240で全体を均します。最後にフチの裏側は#320のペーパー(と言うか足付け専用の副資材)で足付け処理をしておきます。傷が付いていないところにサフェーサーが付くと最初は良いですが後でペリペリと剥がれてくるので、実際には必要が無いにしても大き目の範囲に足を付けておくのは必須です。

bmw88全体をよく脱脂清掃したらプラスチックプライマーを塗ってサフェーサーを塗布します。かなり艶が出ていますがサフェーサーも肌を荒らしてしまうと後で研ぐのが大変なのでウェットコートに塗っておくのは普通です。またこの後の研ぎでもかなり力強く研ぎますからこの時点でしっかり膜厚を付けておかないとなりませんので。

ちなみにサフェーサーの役割としては「密着性をよくする為」と言われたりしていますが塗装屋的にはそんな風に考えた事はありません(多分これが普通です)。密着性を確保するのは「プライマー」の役目でして、サフェーサーは膜厚の充填がその役割となります。プライマーは基本的に薄膜ですからそれを研ぐ事は出来なく、その上にこのサフェーサーを塗って膜厚を稼ぎ、後にこれをしっかり研いでラインを整えるのです。ちなみにラッカーサフェーサーでの厚塗りは駄目ですよ・・・(2液ウレタンサフェーサーでの話です)。

と言う事で何とかここまでたどり着きましたので、完全硬化して寝かしている間にライン入れのマスキングを色々テストしてみたいと思います。本塗りはまだ先ですがまた進行しましたら紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ・・・!