自転車用エアーホーン×3 塗装承ってます

air こちらも紹介が遅れましてすいません。先日無事到着しておりました自転車用のエアーホーン3セットです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

これまたちょっと複雑な内容でして、色の組み合わせもそれぞれ違いますので後日改めて整理して間違いの無いように紹介したいと思います。まずは作業内容の概要を。

air1サイズとしてはそんなに大きく無いのですが形は複雑です。白いパーツも本体とは違う色にする予定で、一応見た限りでは分解出来そうなのでこちらは取り外した状態で塗装します(一部ボリュームは固定の為付けたままで塗る予定です)。

問題なのはエアーホースで、これらは構造上外す事が出来なく、しかもこれが本体中央にある穴を通っています。最終的には内部に続いているのですが本体は左右の部品を最後に接着(溶着)して完成させる構造のようで、本体を壊さずにホースを外すのは物理的に難しそうです。一応付いたままで塗る事を想定していますが(なんとか出来そうです)、もし上手く行かないようであればホースの途中をカットして最後にワンタッチカプラージョイントで固定すると言う事も検討はしています(いよいよとなったら相談いたします)。

air2 御希望としては「艶々」なのですが、素地は多少ざらついた梨地気味で、またバリも結構あるのでそのまま塗るといった事は好ましくありません。ただ分解が出来ませんからあまり大きな下地作業が出来ませんので今回は目立つ箇所のみをネチネチとした手作業で行う予定です。

air3 ホーンの穴から内側をみるとばっきり分れ目が確認出来るのですが、外側はちゃんとくっ付いているようです。接着材を使ったとは思えませんから熱で溶かして付ける溶着かと思われます。ただバリなら削れば良いのですがこのように凹んでいるような場所もあるので部分的にパテ或いはサフェーサーの塗布~研磨が必要かと思われます。

air4そしてさらに難しい御依頼としては、本体とタンクを繋ぐラバー状のホースとキャップ部分も塗装を御希望となっております。

これに関しては保障が出来ない事を前提で(剥がれる可能性があります)今回お受付する事にしました。一応前例があって、以前から社外記をご覧になっている方なら判ると思います。黒電話のカールコードですね。

kurodenwa4

意外かも知れませんが電話機の塗装依頼は結構あって(携帯電話ではありません)、主に企業様からの御依頼ですが今まで何十個も塗っていたりします。勿論カールコードも一緒に塗っています。

今年になってから以前御依頼頂いた企業様から二度目の御依頼があり、前回行った塗装も未だに問題無いとの事ですから一応は御安心頂けるかと思います。ただしゴム系素材に関しては樹脂以上に奥が深いらしいのでいつどうなるかと言うのが判りませんからその点はご理解頂ければと思います。

ちなみにこんな内容ですから費用もかなりの額になっています。恐らくこの製品自体はそんなにしないと思いますから新しい物は何十個も買えるのでは・・・と思うのですが、それは余り関係無いんでしょうね。

それではこちらも作業進行しましたらまた紹介させて頂きます。まずは着手まで今しばらくお待ち下さいませ。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

W124メルセデス ミラー&ワイパー塗装承ってます

benz21紹介が遅れましたが先日無事到着しておりましたメルセデスベンツのミラー、ワイパーアームカバー、ワイパーブレードになります。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

benz22ミラーについては恐らく元々傷があって、それを研磨して取り除いたような状態です。ただこのまま塗る訳にはいきませんのでもう少し素地を調整し、プライマー&サフェーサーで下地を作り直す事にします。尚こちらは純正と同じ様に「半艶黒」で承っています。

benz23ワイパーアーム部とブレードは「アズライトブルー」(カラーコード:366)で承っておりまして、恐らくこれはボディ同色仕様かと思われます。

「ワイパーアームって塗れるの?!」と思われそうですが自動車塗装屋さんなら恐らく一度は塗った事があると思います。確かに稼動部や分解出来ない箇所などがあって通常塗る物ではありませんが、塗装屋をやっていると「ここも塗りたい」と言う方が時々いらっしゃって塗る事はあるのです。稼動部等も余り気にしないで塗ってもそんなに問題が無く、そもそも「精密部品」と言う程でも無いですからそんなに影響が無いのだと思います。ちなみにカメラとかはそのまま塗ったら駄目ですよ。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。作業着手までもう少々お待ち下さいませ。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

レガシィテールランプ 本塗り

legacy37 こちらもお待たせしました!レガシィのテールランプも無事本塗り完了しております。

御依頼頂いているスモーク濃度は「薄目」で、ただオーナー様的には「極薄目と薄めの中間」とも迷っておらっしゃったようですが結果的に薄目でよかったと思います。私的見解ではありますが、この型のテールランプのようにレンズ内に「不透明」な部分がある場合、そこが見えない程度の濃さの方が格好良いんですよね。またはスモークとは別にフチのみを通常の黒で御依頼頂いた事もありましたがそれだとコストが上がってしまいますので。

legacy38 こんな感じでフチのエンジ色が強いのが判りますよね。透明な箇所はスモークが薄くても深みが出て格好良く見えますが、不透明な部分はそうはならないのでして・・・。

legacy39と言う事で本塗り完了です。お待たせしました!

コート数自体は他の被塗物同様6コート程度になっています。違うのは塗料中のスモーク(黒)含有量で、コート毎にそれを変更して調整しています。含有量を増やしてコート数を少なくしようとすると(楽をしようとすると)ムラやダマが目立ち、コート数が多くなって膜厚が大きくなると塗膜に問題が生じます(強度も落ちます)。この辺が普通の塗装(=完全隠蔽させる塗装)とは違うところですかね。

legacy40フチのエンジ色も黒くなって違和感無く仕上がったと思います。良い感じでは無いでしょうか。

ちなみにこちらの製品は新品(在庫品?)との事でしたが、クリアーレンズの中にちょっと大きなゴミが入っていて気になります(最初からです)。最後にエアーブローしてみて取れるか或いは位置だけでも目立たないところに移動出来ればと考えております。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!

ステージアテールランプ 本塗り

stagia2こちらは予定よりちょっと早いのですがタイミングが良かったので他の依頼品と一緒に本塗り完了しております。ステージアのテールランプ一式です。

stagia5中々のビックサイズで台に乗り切りません・・・(笑)。値段設定でのサイズとしては「極大型」になり、通常のテールランプの3倍程度の面積となりますが費用が3倍になると言う訳でもありません。一般的な「大型」に比べると3割増し、奥にある中型に比べると6割増程度です。

stagia3 平面かと思いきや小さい方の丸いクリアーレンズ部は湾曲して盛り上がっています。これだけでもスプレーの仕方がちょっと変わるんですよね(被塗面とのガン距離は一定では塗れません)。

stagia6 濃度については参考画像を頂いておりまして、そこから「極薄目と薄めの中間」と考えたのですがそれだとちょっと薄過ぎました。なのでそれよりも少し濃い方向に調整しています。

stagia7 濃度が決まったらクリアーを塗って無事本塗り完了です。

テールランプの向きが最初と逆になっていますがこれは良くある事で、同じ位置になっていると同じ塗り方に偏ってしまいがちで、特に今回のようなサイズが大きくなると塗り重ね箇所が出て来ますから部位によって濃淡が生じてしまいこれがムラの原因になるのです。頭では判っていても体がその通りには動いてくれないので、だったらということでこういう場合は置き位置を変えてしまう方が確実です。

stagia8それではこちらも完成次第改めて紹介させて頂きますね。来週早々には磨き処理、完成は水曜日辺りを予定しております。もう少々お待ち下さいませ!

ロードスターテールランプ&ハイマウント 本塗り

road28こちらもお待たせしました!今回二度目となるロードスターのテールランプ&ハイマウントストップランプも無事本塗り完了しております。

road31御依頼頂いている濃度は「極薄目と薄めの中間」で、一応参考画像も頂いておりますのでそれを確認しながら濃度を決めていきます。

road29そして本塗り完了です。1年くらい前に御依頼頂いた時の濃度が「薄め」で、今回はこれより半段階薄くした「極薄目と薄めの中間」となっています。前回の画像もありましたので参考として紹介させて頂きますね。

road14こちらは去年の3月頃に御依頼頂いた時の画像です。今回よりも少し濃いスモークになっているのが判ると思います。

画像で見ると比較はし易いですが、これを塗装に反映させるのは結構大変で、実は前の日からかなりの予習をしています。特に本塗りは1セット単体では無く大抵は複数の案件を同時に行いますので(そうでないと採算が取れませんので・・・)とても記憶だけに頼る事は出来ませんから、ノートにそれぞれの仕様と細かいニュアンスを書き記しておいています。意外とこれが大事なんですよ。

road30そして今回のテールランプに戻ります。以前も紹介しましたが、塗っていて今の濃度がどれくらいか判断するのには最初に貼ってあったマスキングテープの上に新しいテープを重ね貼ります。今回はこれを二回行っているので二枚貼ってあるのが判ると思います。透明感があるのでこれ単体だと本当にスモークが塗られているのか判り難いですがこうやってみるとちゃんと掛かっているのが判りますよね。

road32ハイマウントランプは底の浅いタイプのレンズなのでテールランプに比べるとかなり抑え気味のスモークにしてあります。テールランプと同じ程のスモークにすると真っ黒に見えてしまうのです。ちなみに画像ではクリアー塗装直後にマスキングテープを剥がしてあります。