BMW MPowerヘッドカバー結晶塗装 完成

bmw393こちらはかなり前にお預かりしていたBMW MPowerのヘッドカバーで、「二個目もあるのでどうせなら一緒に」という事でお待ちしていたのですが、そちらはまた後日と言う事で先に作業着手する事になりました。なのでうっかり紹介するタイミングを逃してしまい本日他のヘッドカバーと一緒に完成しております。一応最初から撮影していますので紹介致しますね。

上の画像は届いた時の状態で、このヘッドカバーはいつもこんな感じでペリペリと剥がれてしまうので今までも結構塗っています。

bmw394旧塗膜は溶剤浸け置きで剥がし、その後燐酸処理を行なって良く洗浄しマスキングしています。

bmw395いつものようにプライマーを塗り、

bmw396結晶塗装の黒を塗ったら140℃~170℃程の熱を40分程掛けて硬化させます。チヂレ目はその過程で勝手に発生しますが、塗膜がしっかりと付いていなかったり、均一に塗れていない場合は綺麗な結晶目が並びません。

bmw397最後の仕上げとして、凸部を面研して光らせ、一応保護の為にクリアーを筆で塗っておきます。

実はこの作業が塗る以上に大変で(ただその代わり本塗りの時のようなプレッシャーはありませんが)、例えばこれだけをご依頼頂いてもお受け付けは出来ません。塗装の付帯作業としてのみ行なっている事ですので何とぞご理解下さいませ(と言うくらい大変でやりたくは無い作業と言う事です・・・)。

bmw389 そしてクリアーが硬化したら完成です。

bmw391 比較的平べったい形をしたヘッドカバーですが、MPowerのロゴやフィンなどの装飾があるので格好良いんですよね。

bmw390 日本車に例えるとソアラの5Mエンジンのヘッドカバーに似ている感じがします。と言っても全体の形は全然違ってフィンとロゴの雰囲気だけですけどね。

bmw392二個目のヘッドカバーはどこかを溶接加工するだとか仰っていまして、それが終わり次第改めてご依頼頂けると思います。まずは先にこちらのヘッドカバーをお納めしますので、仕上がりを見て頂きモティベーションを上げて頂ければと思います(最初の状態からこれになると相当上がりますよね。笑)。

明日発送予定です。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

HEMI樹脂性エンジンカバー結晶塗装 完成

hemi14 こちらもお待たせしました!ダッジラム(多分)のHEMIエンジンに装着されるプラスチック製のカバーパネル×2枚、鮮やかな結晶塗装の赤で完成となります。

hemi15 樹脂製素材への結晶塗装は色々面倒な事があるのですが、よく見ても金属パーツと同様遜色無く仕上がっていると思います。結晶塗装を知っている方が見て「え?これってプラスチックなの?」って思って貰えればとても嬉しいです(勿論オーナー様にも)。

hemi16 ちなみに今回は丁度凸文字の周りが一段下がっていてそこで周りとの区切りが出来ますから、以前行なった樹脂製NCロードスターのヘッドカバーのように凸文字一つ一つをマスキングと言う方法では無く、段が付いた谷のプレスライン部分でマスキングが可能となっています。今回これのお陰で大幅に見積もり額を下げる事が出来ました。見た目も予想以上に格好良かったですしね。

hemi17 フィンについては今回新たにシルバーを塗り直し、その上でマスキングをして残すようにしています。良い感じに出来ていると思いますのでご安心下さいませ。

hemi18私的にはこのプレスラインのエッジが尖っているのが気に入っていて、もしここが丸みのあるラインだったら如何にもプラスチック成形品に見えてでちょっと残念な仕上がりになっていたと思います。エッジが立っているとフライス加工したようで、まるで金属製品っぽく見えるのが良いですよね。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

NDロードスターヘッドカバー結晶塗装 完成

road193 大変お待たせしました!マツダの新型NDロードスターのアルミヘッドカバー、結晶塗装の赤で完成となります。

road194 前回に引き続き今回も赤の中にパウダーパールを入れて少し普通の赤とは変化を持たせてあります。赤自体は少し白っぽくなっていて、光に当たるとフワッとなる感じでしょうか(ただ言われないと判らないレベルかも知れませんが)。

元の状態も紹介しますね。

road179新品時の状態は今までのロードスター同様に未塗装の状態で、一部にオイルシール(ゴムパッキン)が付いているのですが塗装だけであれば特に問題はありませんのでそのまま塗っています。前回の御依頼頂いた最初の時にこれを外そうと思っていたのですが、どうも普通の作りとは違うみたいなので当店で取り外す事には対応しておりません。もし一度塗装してしまっている物を再塗装と言う事であれば旧塗膜を剥がさなければなりませんので、その場合はゴムが溶剤でやられてしまいますから予め最寄りのディーラーや整備工場などで取り外しておいて頂ければと思います。部品自体は単品で出るらしく、ただ取り付けも当店では出来ませんのでその辺も御注意頂ければと思います。未塗装品であれば燐酸処理のみで大丈夫なのでマスキングで対応しますからそのままでも対応致します。

road195 ネジ穴とプラグホール内側はマスキングして塗らないようにしています。「内側も塗ってしまって構わない」という方は事前にお知らせ頂ければ対応致します。

road196 ホースが挿さるパイプの部分はスチールにメッキ(多分亜鉛)が施されていて、古くなるとここが錆びてしまうのでその場合は一緒にプライマーを塗って艶消し黒などで塗りますが、新しい場合は塗らずにそのまま残しています。余り強いメッキでは無いのでアルカリ洗浄液や燐酸で落ちてしまいますから、その場合はマスキングをして保護しています。単にテープを貼るだけで大丈夫ですので気になっていた方は是非お試し下さい(ってそこを気にするのは塗装屋さんしか居ないと思いますが・・・)。

road197近くで見るとこんな感じです。いつもながら自己相似フラクタル感が表現出来ていると思います(普通に言えって感じですか。笑)。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。先ほど梱包も終えましたので明日には発送可能です。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!