BMWパニアケース用カーボンエンブレム

bmw4先日先に届いていた、BMWの社外品カーボンパニアケース蓋に取り付ける「カーボンプレート」です。
パニアケースの方はボディ同色と言うことでブルーメタリックへの塗装で承っていますが、こちらはカーボン地を活かした塗装で承っておりまして、しかも当店のロゴを入れさせて頂く事になっています。この度もご贔屓頂き有難う御座います!

bmw5早速パニアケースに仮合わせをしてみまして、この状態だと同じカーボン同士なので全く目立ちませんが、本体の方がブルーになればカーボン柄のプレートが活きてくると思います。

ちなみにパニアケースの方は普通のFRPウェットカーボンですが(しかも出来がとてもひどい・・・)、プレートの方は本物のプリプレグから作ったドライカーボンです。仕上がりもとても良く非常に硬いです。

bmw6カーボンエンブレムの出来上がりイメージとしてはまさにこの極小エンブレムを大きくしたような感じで、比べてみると縦横比も悪く無いので本当に丁度良さそうです。よく見つけましたね・・・(恐)。

bmw8と言う事で早速試しにデカールを作成してみました。実は色々と懸念するところがあったので、これを先にやっておきたかったのです。使ったのはいつものALPSのドライプリンターです。

bmw9パッと見は綺麗なのですが、よく見るとプリントした部分に細い線状の「スジ」があるのが判ると思います。「R」の足の辺で、言われなければ判らないレベルなのですが、私的に最初からこれを懸念していたのでまずこれを確認したかったのです。

bmw10デカールの作成は昔ながらのドライプリンターを使用していて、これの弱点としては「インクリボンの幅」を超えるとそこで継ぎ目が生じてその部分に線が出てしまう事で、最初に購入した時に準メーカーさんにオーバーホールを御願いしていますが、構造上この辺はもう仕方ないみたいです。

bmw11と言う訳でジャジャーンと!(何だか社外記みたいなノリになってすいません・・・)。

ダースベイダーと四角い板は以前作成しておいた色見本で、これに塗っておいたSTANDOXの原色MIX818の色と質感がこのインクリボンのシルバー箔にそっくりなのです!

と言うか多分これはそうだろうと前から思っていたので、後は実際に今日テストプリントして答え合わせをしたかったと言うだけなんですよね。とにかく予想通りだったのでこれで一安心です。

bmw12と言う訳で、今回は大きい文字の「PRO_Fit」をシルバーの塗装で、小さい方の「Creative Paint Shop」と「®」の文字はデカールで行うと言う「ハイブリッド型」の方法で対応する事にしました。これは初めてですかね。

と言うのも、通常の色でこれをやろうとすると色合わせの作業が激しく大変で、そもそも印刷と塗装で色を合わせる事が出来るとも思っていませんから、お受付はしていないのです。
基本的にはデカールはデカールで、塗装は塗装で行う場合のみの対応としていますので、どうかこれに関してお問い合わせをされないよう御願い申し上げます。

bmw13そしてこんな感じでデカールとマスキングシートのそれぞれが準備出来ました。
実際の作業はまだ先になりますが、いざやろうとして出来ないとなるのが不安だったのでこれだけ先に確認しておきたかったんですよね。

ちなみにどうしても駄目なら顔料プリンターでデカールを作って貰うか、或いはUVプリンターを使って直接カーボンに印刷を依頼しようと考えていたのですが(どちらかと言うとその方が断然スマートでしょうし)、ただ自分のところのロゴを他人に任せるって言うのはどうかと思っていたので、何とかしてうちの工場の中だけで完結させたかったんですよね。一応先が見えて本当に一安心です。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!

 

レンズ関係 下準備

smoke次のターンで塗るレンズ関係の塗装はこれらの部品となります。予定としては来週早々に塗れるように現在準備中です。

ちなみに今回のターンに入っているXトレイルのテールランプは、ちょっと内容が特種なので二回に分けて塗装をする予定です。

どうぞもう少々お待ち下さいませ!

NISSAN S20ヘッドカバー結晶塗装 完成

s2016 大変お待たせしました!昨年よりお預かりしておりましたスカイラインGT-R(KPGC10)のS20ヘッドカバー、本日完成となります。

s206最初にあった塗膜はどうも結晶塗装では模様で、見た目は悪いですが未補修の物ですから塗装屋としては上物と感じます。中には削り過ぎて凸文字が薄くなってしまっている物もありますからね

s2017 色は濃い目のグリーンで、初期の頃に某レストア屋さんからよくご依頼を頂いていた色です。当時は3個同時に塗っていたりしたので普通の自動車部品かと思いきや後で聞いたらかなり貴重な物らしく、以前間借りしていた工場の社長さんも昔ハコスカに乗っていたらしいのですが、「どうして君の所にこんなにこれが集まるのか全く意味が判らない」みたいな事を言っていました。うーん、なるほど(笑)。

s2018作業で気をつけている事は凸文字をむやみに削らない事で、塗装は何度でも塗りなおす事が出来ますが、削った凸部はもう元に戻らないので、必要最小限に留めるようにしています。もう個人の都合でどうにかして良い車と言うか部品では無くなって来ていると思うので、凸部の厚みも極力後世に残せればと思っています(少しズレている感は否めませんが)。

s2020ちょっと写し方の問題で真っ青になってしまっていますが、結晶目は近くで見るとこんな感じになっています。この後は整備屋さんで組み付けをされるらしいので、是非評価伺ってみて下さいませ(と言ってもそちらのショップさんも当店がいつもご贔屓頂いているところなのですが。笑)。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!